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映画 Bridesmaids

2011-05-17 17:14:10 | レビュー

映画 "Bridesmaids" は「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」 (Knocked Up) を監督したジャド・アパトーがプロデュースした作品だ。
前作は制作費3000万ドルで2億ドルを超える興行収入を上げている(2009年2月のデータ)。
今回作も一般観客の評価が高く前作と同程度のスコアをマークしている。

サタデー・ナイト・ライブ(SNL)出演者が中心となっている作品はどぎつく、どたばた喜劇になることが多い。
今日も心の準備はしていったつもりだったのだが………

映画のオープニング・クレジットが終わったとたんにクリステン・ウィグがエンジン全開で思わずいすからずり落ちそうになってしまった。
その後も、台詞がよく練られている上に、他の出演者の描出が見事であっという間に物語に引き込まれていく。
終わってみれば2時間を超える喜劇だとは思えないほど瞬く間に時が過ぎた。

まず、クリステン・ウィグが素晴らしい。
負けん気が強く、複雑で寂しい女性をきっちりと演じている。
役柄のアニーはかなり扱いにくそうな女性だが、どこか憎めないかわいらしさを残しているのは彼女の役作りのおかげだ。
さらに、彼女は微妙な表情、間、緩急の切り替えが巧みで、コメディエンヌとしての才能を十分に発揮している。
たくさん笑わせてもらった。

周りを固める役者も故ジル・クレイバーグをはじめ目の覚めるような演技で驚かせてくれる。
人の関わり(恋愛関係、友情、親子)も衝突、和解、懺悔、等たっぷり織り込まれており、ドラマとしても上質だ。

ただ、R指定の言葉を多用して、性を想像させる表現で笑いをとる場面も多い。
日本でどのくらい受け入れられるのだろう。
筋書きがしっかりしているので翻訳によって台詞の絶妙さが失われたとしても十分楽しめるのではないだろうか。

★★★★☆



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