日本人はどうして英語を自由に話せないのか?
前回の続きです.
教育文法では、以下の文は5文型理論によって、SVC、つまり主語+動詞+補語(形容詞)の文型だと説明します.
It is snowy. 雪模様だ、雪が降っている
S V C
(教育文法(学校、塾、予備校、英会話学校の初級講座などによる説明)
(1) It is snowy.
(今、ふだん)雪模様だ、雪が降っている
※現在形はis+形容詞(snowy)→否定形はisの後ろにnotをつけ, 疑問形はIsを文頭に置く。
(2) It was snowy.
(その時)雪模様だった、雪が降っていた
※過去形はwas+形容詞(snowy)→否定形はwasの後ろにnotをつけ, 疑問形はWasを文頭に置く。
(3) It will be snowy.
(これから)雪模様になるだろう、雪が降るだろう
※未来形はwill+動詞の原形→否定形はwillの後ろにnotをつけ, 疑問形はWillを文頭に置く。
(4) It has been snowy.
(今までずっと)雪模様です、雪が降っていた
※現在完了形はhas+過去分詞(been)→否定形はhasの後ろにnotをつけ, 疑問形はHasを文頭に置く。
以上が日本だけで通じる魚の解体ショーです。文型がSVCであれば、どんな変化もそれを維持する、つまり動詞部の変化だけに注目させるということです。
でもこのwill beやhas beenにどれだけの意味があるのでしょうか。
たとえば、It will be snowy.と別個にとらえるのが英語発想なのです.だからwillをmayやmay notに変えると以下のように表現が拡大します.
It may be snowy. 雪模様になるかも、雪が降るかも
It may not be snowy. 雪模様にならないかも、雪が降らないかも
さらにcanを使えば「雨模様になるはずだ」、can notを使えば「雨模様になるはずはない」などと表現が拡大します.これは情緒動詞(助動詞)による「情緒表現」です。
あるいは。以下のbe動詞系列や一般動詞系列の情緒表現に拡大したり、
It is going to be snowy. 雪模様になりそうだ、雪が降りそうだ
It seems to be snowy. 雪模様になりそうだ、雪が降りそうだ
日本語訳は同じようになっていますが、前者は「なりつつある」と進行状態を、seemを使うと「推測」の意味となります.
あるいはBeen snowy?と相手に聞けば、「ずっと雪模様なの?」などの表現となります.
It has been snowy since last week.
先週からずっと雪模様だ、雪が降っている
(ファンクションメソッッドによる説明)
(1) It is snowy.
※現在形、isn't, Is it, Isn't itに形容詞を続ける
(2) It was snowyy.
※過去形、wasn't, Was it, Wasn't itに形容詞を続ける
(3) It will be snowy.
※未来形、won't, Will it, Won't itにbe +形容詞を続ける
(4) It has been snowy.
※現在完了形、hasn't, Has it, Hasn't itにbeen+形容詞を続ける
[be動詞系列の動詞フレーズ]
【be動詞フレーズ5段活用】 be snowy 「雪模様だ、雪が降っている」
=============================
(1) (is) snowy 現在形
(2) (was) snowy 過去形
(3) be snowy 未来形など
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being snowy ing形動詞フレーズ
※進行形や、動名詞になる。
(5) been snowy 現在完了形
※完了形で使われる。
=============================
一方日本の英語教育では進行形は以下のように説明されています.
It snows.(ふだん雪が降る)
S V
↓
It is snowing.(今雪が降っている)
この一般動詞の表現を進行形にするには、snowsをis snowingにしなければならない.
なぜなら進行形はbe動詞+現在分詞だからだと。
(教育文法(学校、塾、予備校、英会話学校の初級講座などによる説明)
(1) It is snowing heavily.
(今)雪が降っている ひどく
※現在進行形はis+現在分詞(snowing)→否定形はisの後ろにnotをつけ, 疑問形はIsを文頭に置く。
(2) It was snowing heavily.
(その時)雪が降っていた ひどく
※過去進行形はwas+現在分詞(snowing)→否定形はwasの後ろにnotをつけ, 疑問形はWasを文頭に置く。
(3) It will be snowing heavily.
(これから)雪が降り続けるだろう ひどく
※未来進行形はwill+動詞の原形+現在分詞→否定形はwillの後ろにnotをつけ, 疑問形はWillを文頭に置く。
(4) It has been snowing heavily.
(今までずっと)雪が降り続けてきた ひどく
※現在完了進行形はhas+過去分詞(been)+現在分詞(snowing)→否定形はhasの後ろにnotをつけ, 疑問形はHasを文頭に置く。
3年も6年もかけて、このような説明が続けば、日本人が英語オンチになってしまうのは当たり前です.
以下が、私の説明、つまりファンクションメソッドでの説明です.
snowyは形容詞であり、動的な表現ではありません。この場合動詞snowをing形にすることによって「雪が降りながら」といった動的な意味となります.
実際、この形容詞snowyも名詞や動詞であるsnowにyをつけて造語となっているものです.
それをさらに動的にするためにingをつける、これが英語発想です.
さらに重要なのはsnowは動詞なのでsnowing heavilyとかsnowing a lotなど副詞表現で飾ることができるのことも知っておいてください。
かさねて重要なのは、It is snowy.という基礎的な表現がIt is snowing heavily.となっただけだということを確認してください.
つまりsnowyもsnowing heavilyも補語なのです.
だから日本人以外は簡単に英語が話せるようになるということです.
【be動詞フレーズ5段活用】 be snowing heavily「ひどく[たくさん]雪が降っている」
=============================
(1) (is) snowing heavily 現在進行形
(2) (was) snowing heavily 過去進行形
(3) be snowing heavily 未来進行形など
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being snowing heavily ing形動詞フレーズ
※進行形や、動名詞になる。
(5) been snowing heavily 現在完了進行形
※完了形で使われる。
=============================
(ファンクションメソッッドによる説明)
(1) It is snowing heavily.
※現在進行形、isn't, Is it, Isn't itにing形動詞フレーズを続ける
(2) It was snowing heavily.
※過去進行形、wasn't, Was it, Wasn't itにing形動詞フレーズを続ける
(3) It will be snowing heavily.
※未来進行形、won't, Will it, Won't itにbe+ing形動詞フレーズを続ける
(4) It has been snowing heavily.
※現在完了進行形、hasn't, Has it, Hasn't itにbeen+ing形動詞フレーズを続ける
ここでこの(1)から(4)の※印の説明と、補語が形容詞の(1)から(4)の※印の説明を比べてください.確かに形容詞snowyがing形動詞フレーズsnowingg heavilyに変化していますが、その運用、つまり表現展開はまったく同じですね.
さらにIt will be snowing heavily.と別個にとらえるのが英語発想なのです.だからwillをmayやmay notに変えると以下のように表現が拡大します.
It may be snowing heavily. ひどく雪が降っているかも
It may not be snowing heavily. ひどく雪が降っていないかも.
あるいは以下のような表現にもなります.
It has been snowing heavily since last week.
先週からずっとひどく雪が降っている
英語はこんなに合理的で、シンブルなことばなのです。だから国際言語になっているのです.
しかし日本だけで、「進行形とはbe動詞+現在分詞なり」とやっている、どうにかならないですかね。
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