永遠に、幸せになりたい。    by gorosuke

真夜中、いいおっさんが独り海に向かって延々と竿を振る。
アホだな。でもこのアホ、幸せなんだよなあ。

難しい釣りだった。   磯スズキ再び。                  6月18日

2011-06-21 | スズキ
能登の春の磯スズキのシーズンは6月いっぱいまでか。

メバルも6月いっぱいである。
メバルもあれからどうなっているのか気になるところ。

しかしこのところ凪が続いている。
デカメバルは凪では難しい。
凪ならばスズキである。
常識で言えば逆であろうが、能登外浦での私の釣りではそうなんである。

というわけで、またスズキ釣りへと出向いた。
海の状態もあるが、なにはともあれ、今スズキ釣りが面白い。

やはりO君とである。
今回は彼と二人だった。

ポイントは前回と同じゴロタ磯。
ウエダーを付けてのランガンスタイル。

「今、夜の時間帯は干潮の前後で厳しい釣りになるかもです。」
とO君は言っていたがそうでもなかった。

最初に入ったポイントで数投目にはゴツンと来て、



60ちょい。


その数投後にまたヒット。



同じく60ちょい。


暫くして、またゴンと来たが、こいつは小さいのでリリース。

あら、3本続けてバラシがない。
バラシ病、治ったか。

O君もヒットしているようだったが、みんな小さいとリリースらしい。


その後、アタリは途絶え、移動する。

次のポイントは全くアタリなく、早々にまた移動。
すでにランガンでどんどん移動しているO君を追いかける。

「今日は回遊が望めないので、居着きを拾っていくしかないですね。」と彼。
ヒットはしてもサイズが今ひとつらしい。

とにかく、少しやってはまた移動、小刻みに移動した。

O君の言う難しい釣りと言う意味が分かって来た。
どこでやってもすぐに藻に掛かった。
藻に掛からず足元までルアーを引いて来られるラインはなかなか見つからない。
藻に掛かるのは当たり前、藻をぶち切りながらの釣りである。

こんな釣りはPEラインだからこそできるのだ。
藻に当るとすぐに分かる。掛かり始めをしゃくり、藻の先端をぶち切るのだ。
タイミングが遅れるともろに根がかりしてしまう。

私が藻と格闘している間にもO君はしっかりヒットさせていた。
案外のサイズらしく、取り込みに時間がかかっていた。
大きいやつは近くに来てから走り始める。
彼は慌てない。十分に走らせ、弱らせてからランディングするのである。
70センチ弱だと言う。

その直後、彼のロッドは再びバットから折れ曲がっていた。
重そうだったが案外素直にランディング出来たようだった。
「さっきのよりデカイです!!」と彼。
75センチ。
流石である。

私には小さいやつさえ当らない。
この厳しい状況では腕の差がハッキリ出るようだ。

それどころか、またガイドにラインが絡まったままキャストしてしまい
1つしかなかったヨレヨレミニは何処かへ飛んでいってしまった。
その夜はそのルアーしか反応がなかったというのに。

もともとロッドもリールもPEライン用ではない。ガイドは大きくラインが絡みやすいことを肝に命じておかねばならぬ。

おまけにバックラッシュである。縺れがひどくて簡単には治らない。ラインブレイクの反動でそうなったのだろう。
これがベイトリールの欠点である。
釣り続行不可能。

リールを交換するしかない。
車まで戻ることに。

と・・・「江崎さんのルアー、回収出来そうですよ。」とO君。
なんと飛んでいったルアーに付いているラインをルアーを投げ、うまく引っ掛けてくれたのだ。
いや地獄に仏である。

一度車に戻りタバコを一服。
この日、ヨレヨレにしか反応がないとO君も言う。
前回も凪だったが、その夜は特別鏡のような凪だった。
そのせいかも知れない。

予備にもって来ていたコンクエストDCをロッドに装着して、
さて出直しである。

12時を回っていてランガンの疲れもあったが、まだ気持ちが収まらなかった。

前回、最後にデカイのが釣れたポイントに行こうかと思ったが、その夜は先客がいた。
で、最初のポイントに戻ってみることに。比較的藻の少ないポイントだ。

思い切り遠くへキャストする。
コンクエストのブレーキ音はギュイーン!!とアンタレスより乱暴だ。形もクラシカルでいかにもベイトリールという顔である。釣りを始めた頃、専らこいつを使っていた。懐かしい顔である。
コンクエストはアンタレスより古いタイプで、飛距離はアンタレスの方が上と言われているが、どうもコンクエストの方が遠くに飛んでいるように思える。
こちらの方が私には合っているのかも知れない。

しかし、当らなかった。
「アタリあるかー!!」と聞いてみると
「ないですぅー!」とO君。

今夜はこんなもんかなあと思っていると
突然ゴツン!!ときた。

強い引きだった。
いいサイズに違いない。

走る走る。

ググゥッー!!グググゥー!!
その夜初めてスプールが逆転する。

「でかそうですね、慎重に!!」
O君の応援の声。

お陰でバラすことなくランディング。
強烈な引きの割には小さかったが
その日の納得の一匹だった。
70センチ弱。




その後は先程のヒットが嘘であったかのようにひたすら沈黙の海だった。

時計を見ると2時だった。

干潮時の超シャローでの難しい釣りだった。
前回のまるでメバル釣りのような数多いヒットはなかったが
いろいろ新しい発見のあった釣りだった。


O君、今回もありがとうでした。





いや、スズキ釣りは楽しい!!




(コンクエストDC201、セブンセンスMWB972)