人の人生は、ちょっとした出会いから方向づけされるような気がします。しかし、心に何か備えがあっての出会いかどうかにより、それが何かよい機会になるのかが決まるのではないかと思います。
毎日の通勤や通学途中で、いろいろな人に出会いますが、誰も行き交う人の顔も覚えていません。めいめいがそれぞれの方向を目指して足早に歩いています。人は多くの人々に会いながらも、まるでものに出会うかのように行動しています。
このような人々の出会いでない、本当の出会いが、人生の中で数多く経験されます。そして、その出会いを、大切に心に受けとめるかそうでないかにより、人の一生は変わってくるものと思います。
このことは、本との出会いにもあてはまります。何らかの原因で生き方を変えなければと思っているときなどに、ひょっとしたきっかで手にした本が考え方を変えるヒントとなり、人生を大きくかえることがあります。
人は不完全なので、いろいろな考え方があることは頭でわかっていても、心がそれを求めていなければ気づきません。人々は、幸せな暮らしがしたい、豊かな暮らしがしたいと願うのですが、何を具体的に求めているのかという心の備えがなければ、豊かな暮らしを実現するきっかけをつかむことができません。いつも、自分が求める幸せな暮らし、豊かな暮らしを想像し、忘れないことです。そして、積極的な心をもって行動することです。思ったように進まないときは、感謝の気持ちをより大きくすることです。
不安な心の状態にあると、いろいろなことが見えなくなります。いろいろなヒントが向こうからやってきても、つかむ事ができなくなります。いつも心の状態を自由にしておくことが大切です。
人はいろいろなことを願望する生き物です。心がいつも揺れ動いて願望が変ります。自分が得たい豊かな暮らし、幸せな暮らしを忘れないようにするには、具体的な内容を手帳などに記入して、毎日見るようにすることです。