ちょっとした気の緩みが身を滅ぼす。足ることを忘れ、欲に変ったときが危険である。人間の欲望は余りにも強いからであろう。
心の中から湧き上がってくる欲望はなかなか抑えるのが難しい。心の働きを抑制することがこれ程までに困難なものとは想像することさえできなかった。元気で心健やかに過ごせることが最高の喜びのはずなのに。
人間の不完全さは心の働きをなかなかコントロールできないことだ。心が乱れても直ぐに平静心に戻せるようにすることだと頭で分かっていてもなかなかできない。別の方向に意識が移り、平静心を取り戻すことを忘れてしまう。
人間とはなんと哀れな動物なのだろうか。