人は無意識のうちにいろいろな事象に対して判断し、反応したり行動をおこしています。ご近所とのお付き合い、町内会の会合やサークルなどでのお付き合いにおいても同様です。これらのお付き合いの中で気分が良かったり、気分が悪くなったりするのは、ご本人の心がそうさせているだけです。
これまで生きてきた中で作り上げてきた価値判断と比較して気分が良くなったり、悪くなったりしているのです。家の中を掃除したり、整理したことによって変るものでもありません。また、心を整理したとしても考え方を変えなければ変えることはできません。
今まで築き上げてきた価値判断を子どものときのように素直な心になって見つめ直す必要があります。確かに家の中を掃除し、整理することによって気分が良くなることは確かです。しないよりはした方がよいでしょう。しかし、自分の内面とのコミュニケーションをしてみるとわかると思いますが、家の中を掃除し、整理することが、その人の価値判断から気分を良くさせるのです。
いろいろな場面で不快な気分になることがありますが、ただ、その人がそのように感じることで、その人が持っている価値判断がそうさせるのです。素直な心になれば、真実がみえるもので、不愉快と思うこともないのです。ただし、これまで築き上げてきた価値判断を変えることは容易なことではないのです。頭で理解していても無意識のうちに反応したり、行動に移せなければ理解したことにはならないからです。素直な心で物事をみようとする心持を忘れないことです。