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団塊の青春と昭和の東京

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青梅市の映画看板 28 カサブランカ

2008年03月19日 | Weblog

 0214 カサブランカ の看板

先日、BS放送で 『 カサブランカ 』 を観た。
印象の強い作品ほど、自己イメージを長年かけて創り上げ、勝手な思い込みをするものだということを今回も思い知らされた。若輩だったせいかも知れないが、今、見直すと湧き出る感想も違ってくる。フィルム編集の違いにもよるのかもしれないが・・
こういう事があって、昔の作品をまた反芻したくなるのが、映画の魅力だろう。

イングリッド・バーグマンの印象は変わらないのだが、ハンフリー・ボガートのあのキザッポさや、やんちゃなところはこの作品を初めて観たときとは、かなり違ったものを感じさせた。作品は変わらないのだろうから、自分が大人(歳を得た?)になったのかどうかは、わからないが・・
“ そんな先のことなどわからない ” というキザの極めつけのような台詞を粋に感じたものだが、今回観たら、色褪せていてボクの胸に響くことはなかった。以前、観たときほど彼のかっこ良さや大人っぽさは感じられなかった。
この“反ナチ映画”の主役は、当初はボガードではなくロナルド・レーガン元大統領が演じる予定だったらしいが、レーガンの役など想像もつかない。

石原裕次郎の 『 夜霧よ今夜も有難う 』 は 『 カサブランカ 』 の日本版であることは一目瞭然だ。 裕次郎がボガート、浅丘ルリ子がバーグマン、二谷英明がその夫の革命家・・ラストシーンで二人を国外脱出させるところまで同じ構成だ。
両方を観ると、『 夜霧よ・・ 』 が薄っぺらな作品だという事が判るし、浜口庫之助の名曲も色褪せるので、裕次郎ファンには絶対お勧めできないアカデミー賞作品だ。
                                                        それにしても、全盛期のバーグマンほど、白黒映画が似合う女優はいないと思う・・彼女のソフトフォーカス気味の横顔に優る女優は知らない。 『 ローマの休日 』 や 『 昼下がりの情事 』 のヘップバーンもバーグマンにはかなわないと思う。

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