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水戸の大乗妙典碑(3)

2021-07-04 17:49:07 | 水戸

 食べ物や宿の喜捨を乞いながら、六十六ヶ所の霊場に法華経を奉納する全国をめぐる旅をした記念碑ということのようです。奉納場所として、国ごとに一宮(いちのみや)、国分寺ともうひとつの霊場が紹介されていたようですが、一定はしていなかったようです。また、東国の出身者が廻国することが多かったそうです。

 

塙東共同墓地(飯富町 36°26'12.2"N 140°24'53.6"Eあたり)
 中央に「奉供養大乗妙典六十六(以下は読めません)」とあり、「天下泰平于時享保十七歳(1732)」「国土安全」なども読めます。上には月日と、サクという勢至菩薩をあらわす梵字が彫られているようです。

 

地蔵院(金谷町325)
 寛延2年(1749)建立で、「奉納大乗妙典六十六部日本廻国供養塔」とあり、上にはサクらしい梵字があります。

 

青柳上組共同墓地(青柳町 36°23'34.5"N 140°28'32.8"Eあたり)
 嘉永5年(1852)建立で、中央に「大乗妙典六十六部日本廻国」、左右に「日月清明」「天下泰平」とあるようです。

 

小泉共同墓地(36°20'26.7"N 140°34'38.0"Eあたり)
 「大乗妙典六十六部供養塔」とあります。小型の墓石型石塔です。

 

長福寺(塩崎町1135)
 「大乗妙典千部読誦(どくじゅ)攸」とあります。これは、法華経千部(回)をよんだところということなのでしょうか。そうだとすると、上とは少し性格が違うようです。「攸」は「ゆう、しゅう」と読むようで、「所」といった意味のようです。

水戸の大乗妙典碑(2)


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