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水戸の見て歩き

水戸の大乗妙典碑(2)

2020-07-21 21:12:26 | 水戸

 日蓮によると、法華経の文字数は69,384だそうです。原稿用紙で170枚くらいです。これを66部書いて各地に奉納して歩くのですから、書くことも大変ですし、奉納する旅も大変だったろうと思います。相当な情熱と覚悟がなければできなかったことでしょう。

 

 

奉供養大乗妙典六十六(飯富小学校南側墓地 36°26'12.3"N 140°24'53.3"Eあたり)
 享保17年(1732)とあります。釈迦如来を表すバクという梵字が上にあり、その左右に月と日が、その下にはそれぞれ、国土安全、天下太平 とあります。

 

奉供養大乗妙典六十六部廻国二世安楽祈願(岩根町 36°26'34.2"N 140°25'00.9"Eあたり)
 元文4年(1739)とあります。これにも国土安全、天下太平、が刻まれ、下方には下野国、願主常安などの文字が見えます。上部は大日如来を表すアという梵字のようです。

 

六十六部日本廻国(筑地町の共同墓地 36°22'10.5"N 140°22'45.6"Eあたり)
 宝暦11年(1761)とありますが、六十六部の上、廻国の下は読めません。

 

奉供養大乗妙典六十六部(杉崎町の十一面観世音観音堂 36°22'47.0"N 140°21'00.4"Eあたり)
 左に戊子(ぼし つちのえね)が見えますので、右に文政11年(1828)が何となく見えるような気がします。左下には石神村願主西誉円舎が見えるような…。

 

大乗妙典六十六部供養塔(小泉共同墓地 36°20'26.3"N 140°34'37.9"Eあたり)
 麺のスナオシ(小泉町626-6)の近くにある共同墓地の隅の方にあります。この大乗妙典碑は、文字が比較的深く掘られていて今でも読めますが、多くはそうでないので、分かりにくいものが多いようです。

水戸の大乗妙典碑(1)


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