定礎は、建物の土台を埋めて工事を始めることのようで、そのときの年月を記していたようです。最近は工事が完成した竣工年月をいうようで、それを刻んだ定礎板がよく建物にはめ込まれているようです。でも、調べてみると竣工年月と違っているものもあるようでした。今回は、昭和の年号がある定礎板をみつけてみました。
常陽銀行本店(南町2-5-5)
「昭和四拾年五月」とあるので、60年が経過したようです。平成11年3月の完成を目指して床面積を2倍くらいにする新築計画が進んでいるようです。
水戸市役所内原出張所(内原町1395-1)
「昭和54年9月吉日 内原町長 深澤洋造」とあります。内原町は、平成17年に水戸市と合併したそうです。内原町時代に建てられた町役場が、引き続き水戸市内原出張所として使われているようです。
武道館(新原2-11-1)
堀原運動公園にある武道館の定礎板です。「茨城県武道館 定礎 昭和57年10月 知事 竹内藤男」とあります。武道館には、大道場、柔道場、剣道場、弓道場がそろっているようです。
常陽藝文センター(三の丸1-5-18)
常陽銀行が創立50周年を記念して昭和57年に地域社会への貢献を目的に設立した組織で、建物は翌年の昭和58年に完成したそうです。教養講座、ギャラリー、常陽資料館の運営や常陽藝文誌の発行、映像資料の作成などをおこなっているそうです。平成15年にはメセナ大賞と文化庁長官賞を受賞したそうです。
常陽海上ビル(南町3-4-12)
「昭和六十三年十月」とありますので、このビルで35年は経っているようです。経理的なビルの耐用年数は31-50年だそうですが、建築的には、50-60年くらいで建て替えるのが一般的なようです。
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