「葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず」と読み、にんにくなどの生臭物(葷)と酒は寺に入ってはいけないという禁令です。主に禅宗寺院、特に曹洞宗寺院に多いようです。もっとも、「葷は許さず 酒山門に入る」とか「許されざる葷酒 山門に入る」「山門に入らざれば 葷酒を許す」などと読みなおして、坊さんも色々と抵抗はしていたようです。また、悟りの境地に達したといわれる坊さんに関する大酒の話題の多いのも禅宗のようで、坊さん自身はそう気にしていなかったような気もします。落語で坊さんといえば必ずといっていいくらい酒が同伴しますが、これはほんとうのなまぐさなのでしょう。水戸では、下の三か寺のみに建てられているようです。
天徳寺(曹洞宗)
河和田町914-1 029-252-4604
正門側にある碑です。
これは、平成になって建てられた、天徳寺仁王門側の碑です。一つの寺に、この碑が二基あるのは珍しいのではないでしょうか。
祇園寺(曹洞宗)
八幡町11-69 029-221-5229
円通寺(曹洞宗)
千波町1227 029-241-1033
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