今回は、大明神と書かれた神額です。明神は、古代の社格の一つである「名神(みょうじん)大社」の「名神」に変わって使われるようになった言葉のようです。それが、神仏習合の考え方から、仏教側で神のことを明神と呼ぶようになったようです。明治以降の神仏分離で、明神を号する神社は少なくなったそうです。それでも、下のように時として見かけることがあります。
藤内神社(藤井町874)
拝殿入口上には神額がなく、拝殿内部に、藤内大明神という横に書かれた神額がかけられています。
春日神社(田谷町1)
ここは拝殿入り口上に、春日大明神という神額がかかっています。神額は、縦書きが普通のようです。
笠原神社(文京2-5-21)
拝殿入り口上には笠原神社という神額がかかっています。この神額は、拝殿内部の本殿前にあります。拝殿内部の神額に、以前の神社名称がかかれていることはときどきあるようです。
高房神社(筑地町610)
茨城県神社庁の神社一覧では高房神社となっていますが、グーグルマップでは高房大明神となっています。
見川稲荷神社(見川2-91)
拝殿入り口上の神額です。ここはただ稲荷大明神となっています。上に見川をつけない表現が本来だったのでしょう。