時空人 goo blog「脳トレ宇宙論ー人類の見果てぬ夢」

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脳トレ宇宙論 Coffee Break ガンマ線バースト(GRB)

2020-07-05 21:27:30 | 脳トレ宇宙論

脳トレ宇宙論 珈琲時間

ガンマ線バースト (GRB:Gamma Ray Burst)

(2019年11月21日発表 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 )

世界初!! ガンマ線バースト残光から超高エネルギーガンマ線の検出に成功

2019年11月21日発行の英国科学雑誌「Nature」 に掲載
論文タイトル:A new very-high-energy component deep in the Gamma-ray Burst afterglow. 著者:H.E.S.S. Collaboration et al.

 HESS望遠鏡群

「ガンマ線バースト」は宇宙最大の爆発現象で、数秒から数時間にわたって閃光のように放出され、極めてエネルギーが高く、太陽が100億年間で放出するエネルギーを上回る。しかも1イベントで!

この現象は天球上のランダムな位置で、一日に数回起こっている。 超大質量の恒星が一生を終える時に極超新星となって爆発し、これによってブラックホールが形成され、バーストが起こるとされる。
しかし現在研究者の間で論争中、未解決とのこと。


太陽が出来て今50億年、あと50億年生きる
地球は35億年以上前に出来た
人類は700万年くらい
文明は10万年

人間は100年


GRB を英語で説明した動画、7分13秒(検索すればすぐ見つかる)。
Kingdom English で非常に分かり易いナレーション、用語説明、ストーリー展開。数回聞けば理解できるかも。


ガンマ線バースト残光、日本のアマチュアが観測に成功

【2003年3月31日 国立天文台・天文ニュース(627)】
2003年3月29日20時37分14秒(日本時)、かなり明るいガンマ線バーストがしし座の方向に出現しました。その約73分後には位置が特定され、ちょうど日本から観測可能な時間帯だったため、理化学研究所、東京工業大学、京都大学、宮崎大学、岡山県美星町の美星天文台などのグループが観測を行い、13等という非常に明るい残光が暗くなっていく様子を捉えることができました。今回の残光は、極めて明るかったため、都心の東京工業大学のグループは、校舎屋上での観測に成功しています。
それ以上に心強いのは、今回の残光が初めて日本のアマチュアによって観測されたことです。

観測に成功したのは、滋賀県にあるダイニック・アストロパーク天究館の高橋進氏で 、観望会などに用いる60cm反射望遠鏡に冷却CCDカメラを利用したものでした。真夜中から明け方ま で、その光度変化を追い続けたということで、非常に貴重な例となりました。日本のアマチュアの活躍 は、天文ニュース(626)で紹介したように天体発見の分野でも続いています。これは観測や解析のレ ベルの高さを示しています。HETE2衛星の開発に携わり、またガンマ線バースト残光の観測も指揮する河合誠之東京工業大学教授は「日本のアマチュア天文家は、世界的にレベルが 高く、層が厚いはず。彼らの活躍で、初期の残光の性質がさらに明らかになる可能性があり、もっと多く のアマチュア天文家にガンマ線バーストの追跡観測に参加して欲しい」と述べています。


 時間 空間 人間  Cogito, ergo sum

宇宙とは常識的に想像できる範囲を超えたものであり、宇宙は壮大で常識を超えた視点で思考をする対象である。事実は小説よりも奇なりと言われるが、現代宇宙論で展開されている理論の多くは想像以上に突飛なものであり、SFよりも奇なりといえるものさえある。かつてブラックホール、重力波といった想像上の産物で眉唾に思われた概念も今や市民権を得たようである。何が正しい概念であり、何が正しくない概念であるなど断言することは出来ない。これは科学万能と言われる現代においても、予期せざる自然現象が存在することがある。このように思い浮かぶアイディアはどんなものでも、いかに珍奇に思えようとも十分掘り下げてみる価値があるといえよう。というのは現代においても今なお、人間の持っている現在の知識を総動員しても限界があるからである。