スー・チーさん 有罪可能性高まる 軍政側の起訴受理
2009年5月23日 朝刊
【バンコク=古田秀陽】ミャンマーの最大都市ヤンゴン近郊にあるインセイン刑務所内の特別法廷は二十二日、自宅軟禁中に米国人を違法に滞在させたとして国家防御法違反の罪に問われている民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(63)に対し、違法性の証拠は十分あるとして、軍政側の起訴を受理した。これで有罪判決が言い渡される可能性が高まった。
弁護団によると、実質審理が始まって以来、初めて発言の機会を与えられたスー・チーさんは、裁判官に罪状認否を問われ「無罪だ。いかなる法も犯していない」と答えた。
審理は二十五日に再開される。弁護団は「無罪を主張するため証人尋問をする」としており、法廷に証人五人を申請する見通し。