不審者がいやがる防犯カメラ

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役に立たなかった防犯カメラ

2016年08月12日 | 事件から学ぶ


防犯カメラは、犯罪を起こそうとする人間に対し抑止力を与えることが最も大きな効果
です。この抑止力とは、カメラが貴方を撮影している、映像は録画もしている、違法な
行為は映像が証拠となるのですぐ捕まる、ということです。



神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」の事件は、男女19人が死亡、男女27人が
負傷(うち3名は職員)。犯人は殺傷したあとに警察に自首しました。
事前に衆議院議長あてに犯行予告も出しています。つまり防犯カメラに映って
いようがいまいが、犯罪を決行し、防犯カメラに抑止力はなかったということです。

神奈川県ホームページに掲載されている事件のまとめ

筆者は、防犯カメラの運用方法によっては被害がもう少し小さくなっていたかもしれない、
また、怪我だけで済んだかもしれないと思っています。


防犯カメラの運用方法として、職員が園内の映像をモニターで常に見ているように
していれば侵入する直前や侵入直後にも犯人を制止できたかもしれません。

大型商業施設などでは、防災センターなる部署があり、防犯カメラの映像が何台もの
モニターに表示されています。常に映像を見ている担当者を配置しているケースが
ほとんどです。


商業施設の防災センターのモニター



また、筆者の工場の導入先では、事務所の壁に防犯カメラのモニターが取付けてあり、
4人いる事務所ですが、チラチラ見ながら事務作業をされています。

津久井やまゆり園は人手不足の状態だったようですから防犯カメラの映像を常に
見ている担当を配置しておくのはむずかしかったでしょう。
しかし、例えば大きなモニターを職員が頻繁に通る通路などの壁に取付けて、
チラチラ見る癖をつけておくことも可能だったのではないでしょうか。その他、
カメラの他に施設の外周に侵入センサーが必要だったと思います。


工場の事務所にあるカメラ映像の掲示例


防犯カメラのモニターの映像は録画機から出力しますが、最近の録画機は全ての
カメラを表示させるだけではなく、表示させる映像も選択できるようになっています。
(例えば、入所者には見せたくないカメラを非表示にできる、でも録画はするなど)

津久井やまゆり園を責めるつもりはないのですが、防犯カメラを導入する企業や
施設の中には、導入すること自体が目的となってしまって、導入後の活用がほとんど
できていないところが多いです。

活用されているところは、防犯カメラの運用管理規定作成の相談だったり、カメラの
向きを変えたい、照明を追加したいなどの相談があります。

我々販売する側にも責任があり、納入して終わりではなく、お金が掛る掛からないに
関係なく有効に活用してもらう提案を常にしていかなければならないことを痛感しま
した。


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