デジカメ写真のアルバム

アウトドア活動が好きで、高尾山に咲く花から近代的なお台場の街並みまで、素敵なものは何でも写真にしています。

南禅寺とその周辺

2010-01-29 10:17:01 | 色々な国とか、町や村
南禅寺とその周辺





修学旅行で初めて訪れた南禅寺。その後も、何度か訪れた南禅寺。いつも時間に追われていたせいか、じっくりゆっくりと、長い時間留まることはありませんでした。
今回、初めて、地下鉄と市内バスを乗り継いで訪れました。自由に好きなだけ時間をかけて歩いたので、人があまり訪れないような場所も見ることが出来ました(観光バスなどに比べ、交通費も安かった)。
一般的に、南禅寺を訪れると、大きな山門や金堂、落ち着いた静かな雰囲気に、驚きを感じますが、同時に違和感のある煉瓦造りの橋のような建築物にも気がつきます。これは水路(琵琶湖疏水の一部)で、明治時代に京都市が造った物です。寺にそぐわないレンガ造りの橋のようなものを、境内の一部に受け入れざるを得なかった、当時のお坊さんの気持ちが分かります。今でこそ、TVや映画で有名になっていますが・・・  *煉瓦造りの水路が目当ての訪問者も、かなりいるのではないでしょうか。

今回初めて、水路の流れに沿って、上流へ歩いてみました(琵琶湖まではいきませんでしたが・・・)。そこには、明治時代の京都市の苦悩と、問題解決に向けた最大の努力の跡が見えました。京都の存続をかけた活動があったのです。
というのは、その時期、江戸幕府から、明治政府へと変わったので、首都も京都から東京へ移り、産業や政治が関東へ移ってしまったわけです。空洞化が予想された京都は、政治だけならまだしも、産業の移転がおきれば、京都の凋落が始まるわけです。その辺は、「落ち込み続ける、この日本を、活力ある国に戻して欲しい」と願う、今の我々の状況に似ています。
京都市は産業を活性化させる為に、電力と交通路の確保を考えました。その方法は、琵琶湖から水路を引いて水を流すことで、物流(人と物)と電力を作り出すことでした。高校の修学旅行で、バスのガイドさんに、インクラインの話を聞いた覚えがあります。(インクラインや発電所の現場を見せてもらえなかったためか、説明が悪かったのか、私の聞き方が悪かったのか分かりませんが、よく理解できませんでした)。今回、それらの現場を見て、初めて本当の意味/歴史が分かり、感激しました。以前、群馬県富岡市で、明治時代に日本で初めて造られた、官営の製糸工場を見た時の感激と同じでした。


地下鉄東西線「蹴上駅」を出て、南禅寺へ向かう道に入ると、右手はこんな感じの森でした。




レンガ造りのトンネル(南禅寺境内にある水路関連の一部です)。この上の部分は、線路がひかれており、トロッコに載せられ、水路を離れた船が、陸路を移動した場所です。




近辺には、立派な多くのお寺やその関連建築物が立ち並んでいました。










境内にある山門






TVや映画の撮影で有名な水路(橋の上を水が流れている)













水路を上流に辿ってみると・・・





発電所




発電用の水を落とすパイプ






一部は公園になっています。




船を運んだトロッコ(搬送機)



船を運ぶトロッコようですから、ゲージ幅は3m程度あります。




鉄道博物館/ 埼玉県大宮

2010-01-21 19:47:34 | 乗り物
鉄道博物館/ 埼玉県大宮




           ***     ***     ***    ***    ***


2006年5月14日、東京の万世橋にあった交通博物館が、70年にわたった歴史に幕を閉じ、代わって鉄道博物館が、2007年10月14日、鉄道の日に、埼玉県大宮に新たに開設されました。交通博物館は、旧万世橋駅を利用して開設されましたが、展示される機関車や車両が増加しすぎて手狭になり(建物が古くなったこともある)、場所を変えて、一新されたわけです。したがって、鉄道博物館(その名の通り、飛行機・自動車・船などは、殆ど展示されていない)の建物は、大きなドーム型で、その中に数多くの機関車・車両が納められました。その建物の大きさたるや、ジャンボジェット機が、何機も収納できるようなキャパがあります。
大人が楽しめるばかりでなく、子供向けにも「ラーニングホール」、キッズスペースなどが用意されています。
  *ご参考)JR関連の似たような設備としては、京都に梅小路機関車館があります。このBlogの2010/1月の欄の中に載っています。


京浜東北/大宮駅で下車、ニューシャトルに乗り換え、鉄道博物館へ向かいます。






大宮駅の次の駅が、博物館前です。




ニューシャトルは電車とバスを併せたような乗り物です。車輪はタイヤ、動力は電気(軌道の横に電線が二本あります)です。線路はありません。ユリカモメ(新橋~お台場)に似ていますね。









ニューシャトルのタイヤです。




駅舎・軌道・車両の全てが良く出来ていて、まさにニューシャトルです。




博物館の近くにはSLの動輪が並べられていて、ムードを盛り上げてくれます。




鉄道博物館の入り口です。





入場券は大人:¥1,000-です。万世橋にあったときと比べると、かなり高額になっています。




一階には、歴史的に評価される名だたる機関車(蒸気・電気・ジーゼルなど)や客車、電車、自動車、船などの実物が展示されています。  *鉄道博物館なので、船や自動車の展示は、少しだけです。












転車台の上にSL(C57)が乗っています。丁度Showをやっていて、SLが回転しながら、あの懐かしい汽笛を鳴らしていました。






中央線を走っていた電車(クモハ40型/クモハの意味は、運転台あり、モーター付き、3等車)です。このモデルは、前後に運転台が付いている珍しいタイプです。






産まれてから廃止になるまで、私もよく利用したあの懐かしい「あさかぜ」が、ここに眠っていました。  *「あさかぜ」のラスト・ランについての記事が、このBlogの2009-06-08日版に出ています。








普通、架線は一本ですが、この電車は二本の架線を使用していました。




沢山の子供達、連れている親達も楽しそうでした。





二階には、乗り物の歴史(主として鉄道)や現在活躍している列車のモデルなどが展示されています。吹き抜け(二階は回廊形式)様式になっているので、乗り物展示場が見渡せるようになっています。












素適なステンドグラスもありました。


高尾山の草花/ 2010/1月  霜柱の花

2010-01-19 08:45:15 | 花-桜
高尾山の草花/ 2010/1月  霜柱の花





1月15日、高尾駅08:15発/小仏行きのバスに乗り、日陰沢下車、小仏城山まで歩きました。目的は、小仏城山の近くで、富士山・スミレ(さすがにこの時期、花はありませんので・・・)を見ることと、一丁平の近くで霜柱の花を見ることでした。小仏城山付近は、まだ先日の雪が残っており、すべる危険もありましたが、無事、怪我をすることもなく、帰宅できました。


城山へ着くかなり前から、残雪が見え始め、心配しながらも歩き続けました。






城山(アンテナのあるところ)の近くの日当たりが良いところは雪も消え、スミレが咲いていました(ただし、よく捜さないと見つからない)。




中ほどに細くて、白っぽく見える所は、相模湾です。




やっと見つけたスミレ(タチツボスミレ)。




頂上の茶店付近は、こんな感じで、人はほとんどおらず。茶店も当然、Close。








茶店からは、すてきな富士山が綺麗に見えました。










一丁平への道には、まだ雪が・・・






一丁平には、こんな霜柱も・・・里でみるものより、肌理の細かい霜柱でした。








霜柱の花は特に大きなものではありませんでしたが、白い飴細工のような、繊細な形をしたきれいな氷でした。






















まだ、春は遠いようです。




飛鳥Ⅱ/大きくて白くて素適な客船

2010-01-12 10:04:20 | 乗り物
飛鳥Ⅱ/大きくて白くて素適な客船  




12月末、横浜の大桟橋で、停泊中の飛鳥Ⅱを見かけました。18時出航だったので、中華街での食事で時間をつぶし、船を見送りました。
飛鳥Ⅱは、飛鳥の後継船として2006年3月に就航した、日本籍最大の客船です。 
注)この船自体は、クリスタルハーモニーとして、バハマ籍にて1990年6月に三菱重工業で竣工されています。一方、初代飛鳥は乗船希望者を収容しきれなかったので、所有者/郵船クルーズ(日本郵船の関係会社)が売却し、クリスタルハーモニーを飛鳥Ⅱとして、購入/入れ替えた物です。

飛鳥Ⅱのスペック  重量:50,142t / 全長:240.8m / 全幅: 29.6m
            ディーゼル電気推進
            速力: 23ノット
            乗客数:720~940人
            客室数:462室

蛇足ですが、大型客船の長所/短所を挙げられますか?
長所はお分かりと思いますが・・・
欠点はあると思いますか? これが、あるんですよ。
 1.喫水線が深くなるので、出入りできる港を選ばなくてはならない。
   もちろん、ボートを使えば停泊の問題は解決するのですが、下船乗船の順番待ちなどの効率やコスト、海が時化た時などが問題になります。
 2.船内の移動が大変(レストラン・免税品の売店・プールへの移動)。特に船尾・船首の部屋を割り当てられた場合は悲劇。「運動になるよ」という人は別ですが・・・
   

  
お馴染みの横浜中華街の様子です。この景気のせいか、人出は今一でした。中華レストランはガラガラで、歩きながら食べられる中華まん(お腹も一杯になる?)が人気でした。












焼栗屋さんも安売りです。  *交渉は必要!




中華レストランでは、安上がりなセットメニューが好評のようでした。




一時期、ホリデーインだったホテルには、違う名前が付いていました。




飛鳥Ⅱが停泊していた大桟橋の様子です。






大桟橋から見た港の様子です。  *ベイブリッジが見えます。





大桟橋に停泊中の飛鳥Ⅱです。












まもなく出航です。ブリッジも慌しくなってきました。




いよいよ出航です。












飛鳥Ⅱも見えなくなりました。後は静寂・・・夜景のみです。




梅小路蒸気機関車館

2010-01-04 10:04:18 | 乗り物
梅小路蒸気機関車館


JR京都駅から烏丸通を少し北上して、七条を左へ曲がり直進しガードの所の左手が機関車館です。旧二条駅舎を移築して再建した建物と旧梅小路機関区の扇形庫および転車台とを併せて、博物館にしています。日本の鉄道輸送を支え続けた蒸気機関車を、貴重な産業文化財と位置づけて保存しているものです。
埼玉県大宮にある鉄道博物館も有名ですが、梅小路館の方は、SLの動態保存を目的としています。1987年の国鉄分割民営化にともなって、JR西日本が引き継いでいます。








入り口と資料館を兼ねた玄関口では、SLの動輪がお出迎え。




こんな感じで造られています。







転車台と機関車車庫の全体像です。






機関車庫の中には、沢山のSL達が休んでいました。




C581/お召し列車用のSLです。




C622「特急つばめ」を牽引したSL達(C51,C53,C59、C62)の中の1台です。  *デフレクターの「つばめ」マークにご注意






ピストン(自動車のエンジンに相当します)






製造した会社の名前が銘板から分かります。 
*上の写真:日立製作所  *下の写真:三菱重工業





過去に活躍したSL達の銘板です。 
*D51の1号車は現存しないようですし、D51220を見る限り、少なくとも220台は製造されたようですね。