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Max Satohの工作に関するブログ

編んでます 8 米式投網考

2015年12月20日 | 投網

さて、編み終えた網をどんな網にしようかと思案中です。

まず、決まっていることは・・・米式投網を作ってみよう。

米式投網の概要は・・・ワシの理解では・・・次のようである。

米国では州によって自由に使える投網の大きさや網目のサイズに制限があるようである。  自然保護の観点から小さい魚まで取らないように、とか、一度に大量の魚を取らないようにとか、規定がある。

また、米式とはいっても、日本で売ってるのと同じ投網を使っている米国人や南米人もいる。

と、まあ、面倒なことはさておき、一般に米国で使われているCast Net (投げ網 あえて投げ網といっとこう)

網が比較的小さいものが多いということから、米人の投げ方は日本人とは少し違って、回転させて投げる、という風情が多い。  ちょうどフラフープを回転させながら遠くに投げるがごとしである。

もちろん、大きなCast Net(投網)の場合は、日本式の手取り、投げ方とほとんど変わらない。

ここでは、あえて米式ということにして、ワシが編み終えた、丈2m10㎝、裾回り目数500目の網を米式に仕立てる計画について述べる。

米式投網は回転させて投げることからフラットな網である。  だから頻繁に増やし目をして編んだのだ。

40目から初めて基本4列で1セットとし、1セットごとに20目づつ増やし目した。 これを500目になるまで続けて、丈が2m10㎝になるまで編んだのだ。   1段24列で構成し、4段まで編み、5段目10列はすべて500目でずん胴に編んだ。  1段が役50㎝の長さになりました。  
下の方は袋状になりやすいかなと思ってずん胴にしたわけです。  実は、編むことのあまりの大変さで、これ以上目数を増やしたくなかったのもありました。

3段目からはよりフラットになるように33目づつ増やし目として4段で500目となるようにした訳です。  目が増えてくると、編む大変さから、途中目標の目数がコロコロ変わり、結局500目ということで落ち着きました。  

ということで、この網を米式のCast Netに仕上げたいと思います。

まず、構造的理解から・・・

米式Castnetの構造

Net・・・網・・・日本と同じ
Weight Line・・・重りのついたライン・・・日本と同じ・・・鎖でも通し鉛でも沈子コードでも構わない
Brail Line・・・絞り綱・・・Weight LineとHand Line(手綱)とを結ぶライン
Horn・・・ホーン・・・ラッパ・・・外側はネット上部に接続し、Brail Lineを中通しして通す構造のもの
Swivel・・・スイベル・・・より戻し・・・回転させて投げるので・・・
Hand Line・・・手綱・・・日本と同じ

引き寄せライン・・・ワシが考案した・・・Brail Lineだけだと引き寄せるWeight Lineの波打つ長さが長くなるので、Brail Line数の倍の数だけWeight Lineを引き寄せることで、波打ち長を短くし、逃げ出す魚を減らそうというもの。  和式投網のツリソみたいなもんです。

米式の特徴は、和式のような袋がついておらず、投げた後、手綱を引き寄せるとHornが下がることで網全体が下に下がり、袋となるようになっている点だ。  この際、Hornは広がったBrail Lineを絞り込む、和式投網でいうとリングの役割も果たす。

重りが着底したあと、手綱をズリズリと引いてくるのは同じ。 重りが絞り込まれたと思しき段階で、引き上げると、網がたるみそこに魚が入っているという寸法である。  だから、あえて袋はつけないのだ。

そして、ワシが一番米式で気に入っている点は・・・入った魚を袋から逐一手で出さなくても、Hornを握って一気に上に持ち上げると・・・なんと中に入っている魚やゴミが・・・一気に下に落ちる・・・という点だ。

網の丈を2m10㎝と短くしたのも、このホーンを一気に持ち上げるには身長プラス手の長さ、程度にしとかないと・・・背伸びせにゃならんだろうし・・・

 

こんな感じで使う

和式投網では、重りをネットの張力で引き上げてくるのに対し、米式では、ネットはもっぱら袋の役割で、張力のかかるのは、Brail Lineと手綱、そして、ワシ考案の引き寄せラインを付ける場合はそれにも、張力がかかる。  じゃによってラインの強度についてはじっくり検討する必要がある。

日本では米式Cast Net用の部品を売っていないので自作することにした。

今日はビバホームに行って、ステンレス製のスイベルと、ホーン用のPVCキャップを買ってきた。
スイベルはそのまま使える。

PVCのキャップ周囲に網取付用の穴を8つ、天井部にBrail Lineをパススルーするための穴を4つ開ける。

Brail Lineは、網を回転させて投げたときにねじれることになるので、ホーン天井の4つの穴が網とBrail Lineの位相を固定する役割をする。   かといってゆるゆるに通さねば引き上げたときに下に降りないことになる。

Hornを金属で作り重くすれば・・・和式で使っているリングの役割も期待できるが・・・ここを重くした場合にCastにどういう影響を与えるかは、まだ未知である。  なれたらやってみるつもりだ。

さらに・・・引き寄せラインとBrail Lineの結び目にストッパーを取り付ければ、ネットがあまりにも長く袋状になることが防げる。

Weight Lineは、米国では、ロープに中通しの鉛を一定間隔につけているものが多いが・・・ワシは鎖重りをつけようと思っている・・・鎖が一番絞り込み効果が高いと思えるので・・・ 

と、まあ、こんな計画なんですよ。

 

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