よろず淡日

淡海の日夏で 今どきよろずや
古道具と駄菓子、地域のものなど

11月の展示「巡らひの美し」よりご紹介 その3-国ちゃんの美意識

2017-10-15 | ギャラリー
松本国三さんは、大阪・新世界、通天閣のすぐ下で育ちました。
文楽や歌舞伎、大衆演劇など、日本文化の美意識に親しんで過ごし、
美しくて繊細なもの、可愛らしいものをこよなく愛しています。
玉三郎、道成寺、モモンガ、リス、チップ&デール、日本むかし話、美術展のチラシ、キラキラのデコシール・・・

学校で字を書くことが習慣となり、いつしか日めくりカレンダーに字を書き連ねていくようになります。
それはスイス・ローザンヌのアール・ブリュット美術館に収蔵されるなど、海外でも高い評価を受けています。

好きなものを見ながら臨書された字は、日記のようでもあり、
家族や周りの人たちとの関係の中で抱えてきた、松本さんの思いが表れているように思えます。
美しいもの、可愛いもの、はかないもの、小さきものに囲まれている松本さんの字は、
繊細なやさしさを超え、複雑な思いの詰まったすごみ、生まれ育った大阪のカオスさえも感じるのです。


「あたるとしいわう長唄、はるこま」他 2000頃 ハガキにペン

「なんでやー、とおこっています」 2017 33×35cm 和紙にインク

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 柿本人麻呂」他 1999頃 ハガキに墨

「大切なもの」 チラシ、メモなど


彼はひこにゃんも大好き。

「巡らひの美し 祈りと光 ― アトリエひこの作品より」
2017年11月3日(金・祝) -11月20日(月)
金、土、日、月曜日の11-18時(火、水、木曜日は休み)
よろず淡日のギャラリー


【アトリエひこの石崎さんと茶話会】
11月5日(日) 14時-16時頃
茶菓代 200円
*参加ご希望の方は、淡日までご連絡ください。受付中です。





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