僕は歩道を歩いていた、その時一台のトラックが僕の横を通り過ぎた、トラックを運転している人と目が合った。何とそのトラックを運転している人は僕の父だった。「とうちゃん!」僕はトラックを追いかけた、すると行き過ぎたトラックは僕のいる歩道まで後退してきた。荷台に緑色のシートをかぶせた懐かしい父のトラックだった。夢だった。実は昨日母を連れてお盆の墓参りに行った。時間をかけて墓を清掃し、父の好きだった焼酎のワンカップを供えて今年で4回目のお盆で帰って来た父の墓前に手を合わせた。実は一昨日母も父の夢を見たと言う、そして、今朝は僕も父の夢を見た。やはり、父はお盆で家族の元に帰ってきたのだ。母と話をして僕の顔を見て安心して再び浄土へと帰ったのだ。もし、父が生きていたら今年で90歳だ。夢で見た父の姿は40歳位、昭和の街を大型トラックに乗って走り回っていた逞しい父の姿だった。肉親の霊は姿は見えないが浄土から子孫を見守っているのだと思った。今朝の目覚めはいつになく壮快だった。
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