生命保険の仕事をしていた時、よく「保険はカタチがないので
売るのは難しいて゜しょう」と言われた。なんのなんの、では、
「みなさんは、なんでクーラーを買うんですか、ヒーターを買うんですか?」。
それは、「夏は涼しく、冬は暖かく。つまり、快適という満足を得るために
お金を払って買うのです。
18畳の部屋に四畳半用の小型クーラーでは、ちっとも効き目がなく
不満になるでしょう。逆に四畳半の部屋に18畳用のクーラーでは
冷えすぎ、その上、電気代が かかり過ぎて、困るでしょう。
条件にあった最適のものに、相応のお金を払うのです。
保険も同じです。いざという時のリスクを補填するために入る。
「入っていれば安心」という満足感にお金を払うのです。
宝石はどうでしょう。 持っているだけで幸せ、満足という人は、
高くともお買う。 刀が好きな人も、はたから見れば、刀なんか
宝石より役に立ちませんが、持っているだけでと幸せという
満足を得るためにお金を払うのです。
さて、そこで宗教。神社への賽銭。お寺への布施。真剣に
ご利益や見返りを求めているわけではないでしょう。
虚無僧に布施するのも、「何か良いことをしてやった」という
満足を得るからです。