現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ゲーム・アニメに「虚無僧」が

2015-04-01 20:06:35 | 虚無僧日記

最近、アニメやゲームに「虚無僧」が登場するようです。

親子連れで、子供の方が「あ!虚無僧だ」と。 虚無僧を知っているようです。

 

アニメ映画「小学生!虚無僧伝」のための告知ポスター/aon

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=1062934

http://www.sgmaniax.net/wp-content/uploads/2014/03/cc.jpg

http://main.suzumari.net/?eid=1280048

https://slm-assets2.secondlife.com/assets/1774005/lightbox/5db12777c923a7ad3c8b7e858aa29f27.jpg?1278644617

 

 

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/a8/34af0edb26da942ceaca707f908a1bcd.jpg


「虚無僧」は罪を逃れるため?

2015-04-01 16:18:44 | 虚無僧って?

ブログなどで「虚無僧」に関する書き込みを見ると、
「武士が人を殺した場合、罪を逃れるために虚無僧になった」
というような記述がしばしば見られる。

出所は「Wikipedia」だ。「虚無僧」で検索すると、次のように
書かれている。
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罪を犯した武士が普化宗の僧(=虚無僧)となれば、刑をまぬがれ
保護されたことから、江戸時代中期以降には、遊蕩無頼の徒が
虚無僧姿になって横行するようになり、幕府は虚無僧を規制する
ようになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出典は、小学館の『国語大辞典』のようだが、何を根拠に
そのようなことが書かれているのか不思議だ。私が調べた
限り、そのような事例は一件も無い。

「仙石騒動」の「神谷転」にしても、虚無僧でありながら、
南町奉行所の捕り方に捕まっている。その時点では、幕府は、
虚無僧を「浪人者」と見、寺社奉行の管轄外という認識だった
のだ。

本来「寺」の資格も持たない「虚無僧寺」だったが、この機会に
「寺社奉行の所轄」であることを認めさせようとして、抗議
するのだが、かえって薮蛇となった。その後、虚無僧寺を
取り調べたところ、無宿人や流罪人の溜り場となっていて、
女を囲い、「飲む、打つ、買う」の風紀乱れた集団として、
幕府の取締りの対象となるのだ。

「虚無僧になれば罪が許される」なら、赤穂浪士も全員
虚無僧になればよかった。そして1ヶ月の尺八練習で、
「虚無僧の適性検査」があり、音の出ない者は、死刑。
尺八が上手であれば、無罪放免。

そんな バカなことが まかり通るはずはない。おかしな話だ。

 


「虚無僧」ってインチキ臭くありませんか

2015-04-01 16:16:16 | 虚無僧って?

「教えて」サイトで見つけました。

【質問者】

 最近、スーパーマーケットや ホームセンターの出入り口で、
 虚無僧をよく見かけますね。顔がすっぽり隠れる笠かぶって。
 とってもいやな感じです。どーも、インチキ臭く見えるんです。
本物じゃないような・・・。

仏教とゼンゼン関係ない方が、単にお金を集めるだけのために
 やっているのではないかと、疑っているんですけど、
 どうなんでしょう。


【回答者1】
 そんなことをいったら、お寺のお坊さんへのお布施だって、
 神社に入れるお賽銭だって、占い師に払うお金だって、
 全部うさんくさいものに払っている、っていうことになりますよ。
 そうこれらのものを「信じていない人たちから見れば」ですよね?

 シャネルだのプラダだのっていうだけで、本物かどうかも確かめずに
 買っているのって、ずいぶんうさんくさいことですよね?
 結局、どういうものにお金をつかう価値を見出しているかが、
 ひとによって違う、ということではないかと思います。

 虚無僧になんら価値を見出せない、だから胡散臭いと思う。
 ブランド品になんら価値を見出せない、だから胡散臭く思う。
 お寺の坊主に布施を払うことになんら価値を見出せない、
 だから坊主が胡散臭く見える。
 とまあ、こんな風に考えてみましたが、いかがでしょうか。


【回答者2】
 虚無僧は、仏教徒の中でも特異な人達です。
 江戸時代に落ち武者が逃走路銀を稼ぐためにやっていたのが
 虚無僧の始まりです。
 よって、「胡散臭いのが普通」であり、虚無僧には本物も
 偽者もありません。
 どんなに後ろめたい理由であろうと、虚無僧の格好をしている人で
 ありさえすれば、それらの人々は全て本物の虚無僧ということになります。

 ちなみに、虚無僧は昔から善意の寄付を半ば強請するようなやり方を
 する人もいて、嫌われ者が多かったそうです。現在はそんな人は
 見かけませんから、充分に「よくなった」と言えるでしょう。

【質問者の回答】

 おじいさんや、おばあさんが、よくお布施しています。
 なんだかお気の毒なんです。だまされているようで。
 まぁ、本人が満足ならそれでいいんでしょうけど。

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う~む。「スーパーやホームセンターでよくみかける」??。
それって「虚無僧」ではなく「托鉢の坊さん」でしょう。
どうも托鉢僧も「虚無僧」と思い込んでいる方が多いようです。

でも「虚無僧」は、得度受戒した出家僧ではないのですから
「怪しい、胡散臭い」と思われるのは当然か。

【回答者2】の方は、「胡散臭いのが当然であり、虚無僧に
本物も偽者もない。虚無僧の格好をしていれば、すべて本物」と。
その通りです。ただし「落ち武者の逃走手段」とはどこから
出てきたのでしょうかね。ま、「浪人(牢人)」や「脱藩して
仇を追う者」逆に「追われる者」の生計手段であったことは
確かです。