現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「ぬいぐるみ」騒動

2013-11-08 23:18:30 | 虚無僧日記
11/7 伊賀上野で「ご詠歌」の大会があり、往路、
東名阪道の「御在所SA」に立ち寄ったところ、
運命の出会い。みやげ物店で 目と目が合ってしまった
のです。棚の一番上に置かれていた ぬいぐるみの
「ベイビー・ココ&ナッツ」

顔だけでも30cmもある大きなぬいぐるみが2体、
愛くるしい目をこちらに向けていました。

店員さんに棚から下ろしてもらい、値段を聞いて
ビックリ、一体1万円以上。「ココ」と「ナッツ」を
対で買うと2万円超。

棚の上から わざわざ降ろしてもらったものを、元に
戻させるのは忍びない。今日 ギャラがいただけるはず。
マネージャーの鈴花に、「腹話術に使えるから」とか
言って、“清水の舞台から飛び降りる”気持ちで
買ってもらいました。

とにかく大きくてかわいい。駐車場で 運転席と
助手席に並べて置いておくと、通る人が、まず
びっくり、目を丸くする。そして にこやかな
笑顔になる。その様子を見ているだけでも楽しい。
でも 私は、チョンマゲの“キモ~イ、変態老人”に
見られていたようでした。


鈴花も気に入ったようでしたが、さてさて、
帰りがけに、明日2万円の支払いが必要なことを
思い出して、今日いただいたギャラの中から
2万円を請求したことで、鈴花が激怒。

言い訳したり、開き直ると、10倍 跳ね返ってくるから、
ここはひたすら、首をひっ込めて、台風が過ぎるのを
待つばかり。


さて一夜明けて、今朝の鈴花はニコニコ顔。「はて?」
「2万円貸すから、倍返し。来週 入るギャラで
誕生祝いに 5万円の指輪を買って欲しい」とのこと。
以前から欲しかった指輪だそうだ。

というわけで、2万円の ぬいぐるみが 7万円に
跳ね上がり、高い買い物になりました。





「サイン偽造」で逮捕

2013-11-06 23:55:35 | 社会問題
嵐などサイン偽造、ネット競売…被害3千件超か(読売新聞) - goo ニュース

こちらは、人気アイドルグループのサインを偽造したグッズを
ネットオークションに出品し、370万円の利益を得ていたとか。

日田市の私立高校臨時職員夫妻と娘の3人が詐欺容疑で逮捕された。

出品数は3700点、内3300点が売れ、670万円の入金が
あったというから、グッズは一個あたり 約2,000円。配送料を
差し引いた370万円の利益を得ていた。

ジャニーズ事務所の「嵐」や「AKB48」の他、スポーツ選手、
アナウンサーのサインをネット上で見て偽造したという。

実に頭いい。この手の商売を考え付く人には感心する。
ところで、何で「偽」とバレたのだろう。ジャニーズ事務所の
人がネットで見つけて、訴えでたか。逮捕されたが、「肖像権」の
侵害程度だから、罪と罰金はどの程度だろうか。

さて、サインの偽造が「逮捕」になるのなら、今世の中を
賑わしている「食材偽造・メニューの誤表示」も全員「逮捕」
じゃろう。ホテルも料亭もデパートの担当者もみんなみんな
「逮捕」「逮捕」留置場は満杯になるじやろうに、まだ誰も
逮捕されてない。

以前、食中毒で4人の死者を出した焼肉店主が逮捕された時、
「東日本大震災や原発で多くの犠牲者を出しながら、誰も逮捕
されないのはどういうわけか」という声があった。法律の適用は
不公平でござる。


「食材偽装」問題に疑念

2013-11-06 10:47:36 | 社会問題
「食材偽装」全国に広がる 高島屋 62品目、販売・提供は18万2000点(産経新聞) - goo ニュース

虚無僧の私。日ごろは一日一食。おにぎりで十分。
しかし、実は、ホテルや料亭での宴会に招かれる
機会は多く、結構ぜいたくな食事をいただいている。

さて、そこで出される料理に 疑念は感じていた。
「ステーキ肉」は、つなぎ合わせで、ナイフで切らず
とも 箸でつまめる。あれが「加工肉」だったか。

「伊勢海老」は 前の太い足が切られて角のように
なっている。伊勢海老には「ハサミ」が無いが、
代用品の「オマール海老」には「ハサミ」がある。
それで「ハサミ」の部分を切って「伊勢海老」として
出していたとか。

でも、私は「食材偽装」問題には全く腹がたたない。
それなりの値段で食べたのだから、いいではないか。

松阪で食べたステーキは2万円もしていた。もしそれが
外国産だとしたら「金返せ」となるが、味も歯ごたえも
他の肉と全く違う。

ホテルでフルコースを8,000円で食べるなら、それなりの
偽装品であって当然。

「伊勢海老」といったって、伊勢湾で採れた海老は
皆無だそうだ。以前、伊勢で、正真正銘、伊勢湾で
採れた海老を買ったが、小さくても3,000円していた。
大きいのは1万円だった。

「芝海老」というのは江戸の芝浦沖で採れる海老の
ことだそうだ。今東京湾で採れる海老なんか まず 無い。


「100円回転すし」で出されるネタは、全部海外の
類似品。深海魚もあるそうな。「さざえ」でさえ
違うという。それを承知で安い値段で、それ「もどき」を
食べているのだから、文句は言えまい。

そもそも、日本の食文化には「鴨南蛮」といっても
鶏肉。「がんもどき」は、それこそ「もどき」で
雁の肉ではない。精進料理や和菓子などは「もどき」
を楽しむ知恵と工夫の産物だった。

あのォ・・・、虚無僧も 袈裟を着けているから「僧もどき」で
あって、偽装です。偽装であって「偽僧」ではありませぬ。
だから、偽装には寛大?





「アンパンマン」の「やなせたかし」氏逝く

2013-11-05 09:42:42 | 心の問題
「アンパンマン」の「やなせたかし」氏が亡くなった。94歳。
NHK「ラジオ深夜便」で、生前に録音、放送された
インタビューを聞いた。

「悪をやっつけるヒーローものはいっぱいあるけれど、
お腹をすかせた子供を救うヒーローはいなかった。
顔をけずって、パンを分け与えるという発想は、当初、
たいへん不評だった。編集長も誰も理解してくれなかった。

『我々は何のために生まれ、何をして生きるか。
答えられないなんて そんなのいやだ」という歌詞も
「3歳児には難しすぎる」と反対された。

でも、2歳3歳の子供に わかり易いように説明したって
どうせわからない。ならば、難しくたっていい。
子供の頃、意味も解らずに歌っていて、やがて大人に
なって「そういう意味だったのか」と理解してもら
えればいい。「子供に解りやすい言葉で」というのは
絶対間違っていると。

今、大学を卒業しても何をすればいいのか 分からない人が
結構いる。自分もそうだった。漫画家にもいろんなジャンルが
あり、どこにいっても大天才がいるので負けてしまう。
自分の道を長い間探し求めて、やっと見つけたのは
メルヘンチックな方向だったとも。


私も、学生時代、まともに就職できるのか、会社にはいれても
仕事をできるのか、社会で生きていけるのか、不安でした。
今の若者はもっと大変だと思う。未知のものを創造していく
能力がある人と無い人、その差は歴然。一部のエリートと
落ちこぼれの差は開く一方。

中日新聞 11/3「300文字小説」から【看板】

2013-11-05 09:41:45 | 社会問題
中日新聞の「300文字小説」。11/3 横浜市の主婦
「林真紀子」さんの作品『看板』を無断転載させて
いただきます。

【 小さな公園で子供がボールの壁当てをしていると、
隣のマンションから「うるさい!」と女性が飛び出して
きた。数日後、市の職員がやってきて「ボール壁当て
禁止」という看板を立てていった。
 
公園から飛び出た子供のボールが隣の駐車場の車に
当たった。今度は「ボール遊び禁止」の看板が立った。
子供がフェンスから落ちた時は「フェンスに登るな」、
子供が自転車で事故を起こすと「自転車禁止」の看板が。

小さな公園は、だんだん看板でいっぱいになっていった。
ある日、子供が看板にぶつかってケガをした。やがて
やってきた職員が公園の看板を全部撤去した。
それを眺めていた子供達は、すぐ、いつものように
遊び始めた】


ウ~ん。「苦情があると何でも禁止すればいい」といった
お役所の対応を皮肉ったものですか。ならば、私なら、
最後のオチは【「看板立て禁止」の看板を立てていった】で
いかが。


とある広大な公園に行った時のこと。広い空き地があっても、
「柵内に入るな」「球技禁止、鳴り物(楽器)禁止、騒音禁止」。
子供が はしゃぎ回るのもダメ。そして「芝生に腰を下しても
ダメ、アベックが寝そべってもダメ」。

広い公園内をひたすら歩いて、疲れても腰を下すことも
できない。全く癒しにも休養にもならない公園。いったい
誰のため?何のための公園?

スティーブ・ジョブスは 禅に傾倒していた

2013-11-04 12:23:19 | テレビ・映画・芸能人
アップルの創業者「スティーブ・ジョブス」(Steven Paul Jobs)は
1955年2月24日生まれ。私より7歳下。70年代はヒッピー生活を送り
インドにも旅行していた。

2003年に「膵臓癌」と診断されたが、ジョブズは手術を拒み、菜食、
ハリ治療、ハーブ療法、心霊治療などで治そうとしていたといわれる。

その後は、癌が肥大化し、肝臓の摘出手術を受けて、一時は回復したが、
8年もの闘病の末、2011年 56歳で亡くなった。

極端な絶対菜食主義で、野菜やフルーツジュースを大量に飲んでいた。
それが「すい臓癌」を発症させた要因とも。

(ドキッ!。私もそうだが、やはり肉や魚の蛋白質は 体に必要らしい)

ジョブスは 若い頃から禅に傾倒し、スピーチなどで禅の教えを引用し
ていたそうな。禅だけではなく日本の文化に深い関心を持ち、
亡くなる前も 家族で 京都を訪れていたそうな。

2005年、スタンフォード大学卒業式での有名な スピーチ。

【毎日を人生“最後の日”だと思って生きてみなさい。そうすれば
いつかあなたが正しいとわかるはずです。私は毎朝、鏡に映る自分に
問いかけてきました。「もし今日が自分の人生最後の日だしたら、
今日やる予定のことは 私は本当にやりたいことだろうか?」。

それに対する答えが「ノー」の日が何日も続くと私は「何かを
変える必要がある」と自覚するわけです。

自分がもうすぐ死ぬ状況を想像することは 最も大切な方法です。
なぜなら、他人からの期待、自分のプライド、失敗への恐れなど、
ほとんど全てのものは… 死に直面すれば吹き飛んでしまう程度の
もので、そこに残るものだけが 本当に大切なことなのです。

自分もいつかは死ぬと思っていれば、何か失うのではかないかと
危惧する必要はなくなるので、私の知る限りの最善策です。
失うものは何もない。思うままに生きてはいけない理由はないのです】。

私も、若い時から、いつも死を予見し、今日一日で生きてきた。
今もそうだ。いつ死んでも悔いはない。いや、荷物の整理を
しなければ 死ぬに死ねない。今からやるべい。

「楽天」逆転、日本一に

2013-11-04 11:02:16 | 虚無僧日記
田中将大、胴上げ投手に=「最高のシーズン」―プロ野球日本シリーズ(時事通信) - goo ニュース

「楽天」が日本一に。

野球音痴の私にも感動が伝わってくる。もう涙で
かすんで、新聞の字が読めない。

巨人も川上哲治監督が亡くなられての追悼試合。
「絶対勝ちたかった」だろう。「絶対負けられない」
一戦だった。

何もかも“常識ではありえない奇跡”だという。
「楽天」は、チーム結成から9年の新参者。しかも
東北仙台。リーグ最下位が三度。それが星野監督を
迎えて、今年リーグ初優勝。そして日本シリーズで
三勝三敗の末、宿敵巨人を降した。

星野監督は、今まで三度、日本シリーズで巨人と
対戦しながら、一度も勝てなかった。いいところなしで
中日ファンの期待を裏切ってきた。‘どうせ また・・・’の
不安があった。

期待のマー君(田中将大)は、前日の第6戦で敗れた。
そのマー君を最後に起用。常識的にはありえない采配
だったそうだ。

星野監督は66歳。長嶋茂雄の64歳を上回る
「最年長・優勝監督」となった。
以前、中日の監督を降ろされた後の星野監督の講演を
聞いた。「試合には勝っても、勝ち方に魅力が無い。
それでは観客動員数を伸ばせない(=球団の赤字を
解消できない)というのが解任の理由か」というような
話だった。

その時私は、星野氏の野球人生は終わって、後は
解説者などで余生をつなぐのかと思っていた。

それが、また監督に復帰して、東北に活気と感動を
もたらすことになるとは、想像もしなかった。
アップル社を逐われ、後 返り咲いたたスティーブ・
ジョブスのようだ。


東北人の私としては、東北は「前九年、後三年の役」
以来、平泉の滅亡、そして戊辰戦争と、千年の歴史の
中で常に“敗者”の煮え湯を飲まされてきた。そして
東日本大震災も原発事故も、見離されようとしている。

高校野球でも東北勢は勝てない。それだけに「楽天」の
快挙は 感涙にむせぶ快挙なのだ。



動員の結果は

2013-11-03 22:16:47 | 虚無僧日記
やれやれ、実践倫理(朝起会)の「壮年の集い」が、今日 
11/3無事終わり、ようやくブログが書けるようになりました。

800席ほぼ満員。私の支部は、動員目標70のところ
69名。-1という残念な結果でしたが、他支部に比べれば
上々の成果に安堵。内、私の関係者は12人も来ていただき、
感謝です。

会場の「ウィルあいち」は「男女共同参画社会」を目指して、
女性の自立を支援する目的で建てられた施設。トイレも
女性用は多く、男性用は少ない、座席の椅子も少し小さい、
など あくまで女性専用。

それなのに、よりによって「実践倫理宏正会」の「壮年の
集い」が、ここで行われるとは、まったく不可解、不都合。

女性の牙城に、スーツ姿の男性が続々と詰め掛ける光景は
異様でもありました。

12月8日、ここで「平塚芳朗門下生の箏・尺八コンサート」が
あり、私もゲスト出演します。こちらこそ大勢の方に
聴いていただきたい。また“動員”開始!。





虚無僧も美容院に

2013-11-03 21:38:56 | 虚無僧日記
S子は、トップ・セールスレディであり、「社内研修」で
講師も勤め、また箏や太鼓の演奏で舞台にも立つ。その都度、
一流の美容院に行って、髪型をセットしてもらう。一流の
美容師は“お任せ”で、その時その場にふさわしい髪型に
仕上げてくれる。その技術は見事なもの。それだけに代金は
他所より高いようだ。

彼女に勧められて、私も生まれて初めて美容院に行った。
「男が美容院なんて」と思っていた私。見回すと、半数の
客が若い男性だった。

もう髪も薄いから、セットしようがないと思うが、毛染めと
ストレートパーマで3万5千円。私は、それが高いのか
安いのかはわからない。

その値段を聞いて、R子さんが「なんで、そんな高い所で!。
私ならもっと安い所を知っている。タイムサービスで さらに
安くなる」と。

Tさんが 話しに割り込んだ。「一流の人は一流を求めるの。
安い所はそれなりよ。それで気分も違うんだから、要は
“満足度”をどこに求めるかよ」と。

毎朝、髪のセットで苦労していたが、今はカンタンにセット
できる。その快適さ、また写真に映った姿の満足度は、
3万5千円の価値は十分ある。これでは理髪店はますます
廃れる。


虚無僧は「有髪の僧」だから「髪の毛」がなければならない。
人には「執着を捨てよ」と説きながら、髪の毛には拘(こだわ)る私。
食費は削っても、抜け毛対策に 毎月1万円以上、すでに
百万円はかけている。“タレント虚無僧”は大変でござる。





映画『スティーブ・ジョブス』観ました

2013-11-03 20:34:07 | テレビ・映画・芸能人
アップル・コンピューターの産みの親「スティーブン・ジョブズ」の
生涯を描いた映画「ステイーブ・ジョブス」が今日から封切られた。
とはいえ、名古屋ではパルコの中のマイナーな映画館でしか上映されて
いない。観客は30人ほど。(映画業界も集客は大変でござる)。

私は、この手の映画が好きでござる。フィクション(作り話)よりは、
実際にあった話に方がリアリティがある。

1971年(昭和46)といえば、私が大学を卒業して保険会社に就職した年。
保険会社だからIBMの巨大なコンピューターがあり、データ入力には
大勢の女性キィパンチャーがキィを叩き、リボンに無数の孔を開けていた。

その時代に、ヒッピーだったジョブスは「パーソナル・コンピューター」の
夢を描いていた。巨大なコンピュータが小さな箱に収まり、家電製品として
家庭に入る、持ち歩ける時代が来るなんて誰も想像していなかった。
その常識を破る。すごいことだ。

昭和60年頃だったか、娘にせがまれて、アップルのコンピューターを
買った。スキャナーやプリンターまでそろえると全部で100万円以上した。
その直後、「アップル社が倒産するかも」という噂が流れた。

ジョブスの目標は高く、部下への要求は厳しく、コストと日数が
かかり過ぎて、アップル社としては赤字がかさむ一方。ついに
「あなた自身が敵だ」と言われ、アップル社を逐われる。

コンピューターには疎い私でも、ジョブズがアップル社を追われ、
アップル社はますます経営危機に陥り、再びジョブズがトップに
迎え入れられたという話は知っていた。

その波乱万丈の生涯を、映画で再現してくれた。「常識はずれた
人間、はみだし人間、異端児が世界を変える。世界を動かす」
破天荒な彼の生き様に共感する。

CEOに就任しても、基本給与は 年1ドルしか受け取っていなかった
というのは驚き。ディズニーの役員にも就任したが、役員報酬は
辞退していたともいう。

片やライバルのビル・ゲイツは、世界長者番付で、1994年から
2006年まで13年連続の世界一。個人資産は推定530億ドル
(日本円で約6兆2000億円)。


「アップル社に解雇されたことは、私の人生で起こった最良の
出来事だった」とジョブスは言う。「私は解放され、人生の中で
最も創造的な時期を迎えた」と。

私も同感。会社を辞めたことでの開放感は何ものにも変えがたい。
彼とはスケールが桁違いですが・・・・。