現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

三島由紀夫割腹から 40年

2010-11-26 09:35:05 | 社会問題
三島由紀夫没後40年 憂国忌に1200人が参列(産経新聞) - goo ニュース

中日新聞 11/25 夕刊のコラム欄「夕歩道」の書き出し。
「40年前の11月25日の昼、(中略も) 大学の午後最初の
講義の最中、『三島割腹死』なんていうメモが、学生の
手から手へと受け渡されたりした」と。

私も、全く同じ経験をした。その時の教室、三田の古い
校舎。メモを渡してくれた友達の顔、今でも鮮明に記憶
している。そして「三島由紀夫の本は 将来 値上がりする
から」と 聞かされ、三島由紀夫の本を数冊買い込んだり
した。それらの本は、一度も読まずに、 東京の実家の
本棚で、埃をかぶっている。

70年安保闘争がようやく沈静化して、授業が再開された
頃だった。左翼の暴力革命を快く思っていなかった人々
には、三島由紀夫の義挙は、期待をもって受け止められ
たが、政府も、自衛隊も、マスコミも一斉に 三島を非難する
立場に廻った。三島の呼びかけに、自衛隊員は、こぞって
嘲笑とヤジを飛ばし、三島の声は届かない。30分の演説が
8分で終わった。あの虚しさ、義憤、哀れな最後だった。

翌年 4月、大学を卒業して、保険会社に就職。同期に
「盾の会」の会員だった者がおり、注目を集めた。

あれから40年。三島由紀夫の『憂国忌』は、マスコミは
ほとんど取り上げなかった。しかし、ネット右翼の間で
「自衛隊の軍隊化」「憲法改正」の機運が高まりつつ
ある今日、三島の再評価はあるのだろうか。

わが家の近くを廻っていたら、「三島記念館」という
看板を掲げた家があった。普通の個人の家だ。なんか
呼ばれた気もする。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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