現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

巧妙になったオレオレ詐欺の手口公開

2016-01-05 15:41:00 | 虚無僧日記

Tさんのブログから転載。オレオレ詐欺の被害に遭わないように拡散してほしいとのことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「絶対オレオレ詐欺なんかに引っかからない」と言っていた母ですが・・・・。

見事にやられました。手口は実に巧妙、見事なシナリオです。

25日・午後3時。 実家に1本の電話が入る。
「あ、お母さん、俺だけど」
「どうしたの?」
「電車の中に鞄忘れちゃってさ」
「あら! それは大変!」
「携帯も入れてあったので、取引先の人の携帯借りて電話しているんだよ」

(※かかってきた電話が他人の電話で「非通知」という事情にも、納得してしまう)。

「で、俺、今、携帯ないからさ。もし、誰が拾った人から連絡が家にかかってきたら、対応してくれない?」
「はいはい、わかりました」

(※ここで電話は切れる。そして、10分後、今度は東京駅の拾得物担当という人から母に電話が入る)。

「えー、東京駅の拾得物担当の者ですけども」
「はいはい」
「先ほど、忘れ物の鞄が見つかりました」
「それは良かった!」
「で、鞄に免許証が入ってましたので、本人かどうか確認するために、名前と住所を確認させてください
「わかりました」
「では、まず息子さんのお名前は?」
「竹内●●です」(私の名前)
「住所は?」
「●●●です」
「一応、名刺もありますので、会社名も聞かせてください」
「はい。●●会社に勤めています」
「わかりました。これは確かにあなたの息子さんのものですね。
では、本人と連絡が取れましたら、東京駅の拾得物の引き取り所まで取りに来るよう伝えてください」

※この時点で、すべて私の情報を詐欺の相手に母親が伝えることになる。

そして、さらに10分後。再び私の名前を語る者から連絡が入る。

「もしもし、駅から連絡あった?」
「あったあった。今、あったよ。東京駅から」
「おー、良かった! 助かったよ。ありがとう! 今から取りに行くよ」

※また、電話が切れる。そして、さらに10分後。再び電話が実家に入る。

「お母さん……やばいことになったよ」
「どうしたの?」
「鞄の中を確認したらさ、取引先に渡す予定だった小切手だけが抜き取られているんだよ
「ええぇ!」
「まずいなぁ……今日中に振り込まなきゃいけないお金なんだよ」
「あらぁら!」
「お金を引き出したいんだけど、鞄を電車の中に忘れた時に、財布も入っていたから、
 銀行のカード、全部ストップしちゃったから、お金引き出せないんだよ」
「それは困ったわね」
「これがバレたら、俺、会社でちょっとヤバい立場になるんだよ」
「わ、わ、どうしましょう」
「母さん、本当に申し訳ないんだけど……1日だけお金貸してくれるかな?」
「ええ、少しだけならいいわよ」
「少しだけって、どのくらい?」
「どのくらいって、急に言われても……」
「100万円とか、200万円とか、無理?」
「んー、そのくらならなんとか」
「分かった。じゃあ相談してみるから、ちょっと待ってて」

※一度電話が切れて、5分後再びかかってくる。

「母さん、本当にごめん! じゃあ、200万円頼むよ。明日、銀行の口座が動かせるようになったら、すぐ返すからさ」
「わかったわ」
「じゃあ、すぐに取りに行くからさ。用意しておいて」

※そして、また10分後、電話が再びかかってくる。

「ごめん! 急に会議が入って抜け出せなくなった。会社の後輩が取りに行くから、そいつに渡してくれる?」
「わかったわ」
「ただ、小切手をなくしたことは会社で内緒だからさ。後輩は『書類をください』っていうから、そいつに『書類です』といって、封筒にお金を入れて渡してくれよ」
「うん、わかった」

※そして、待ち合わせの近所のスーパーに行くと、サラリーマン風の20代の男が待っている。

「後輩の●●です。はじめまして。書類を受け取りにきました」
「はい、これ」
「確かに受け取りました。では」

※そして、男はテクテクと歩いて駅に向かって消えていった……。

と、こんな感じで、200万円が「あっ」という間に持っていかれました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。