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現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

プリウス リコール問題

2010-03-10 23:34:24 | 社会問題
トヨタのリコール問題も峠を越したのかなと思ったら、また
米国で「アクセル異常で急加速」の事件。いやはや頭が痛い。

もうひとつのリコールの問題が、「ブレーキの感覚が、今までの
車とは、ちょっとズレがある」ということ。「使う側の感覚の
問題です」とトヨタが開き直ったものだから、火に油となって
しまった。

でも、あるコメンテーターの話。
「以前は、車にもそれぞれクセがあって、それを飲み込んで
運転していた。それが今は、どれも同じように均一化せよ
という、ユーザー側の変化に、トヨタはついていけなかった」と。

たしかに、昔は車はメーカー、車種によって違った。いすず
ペレット。トヨタ・セリカ、日産スカイラインと、それぞれの
走りの違いを楽しんだものだ。

平成11年式のカリーナに買い換えたとき、急ブレーキを踏むと、
ググググと変な音がしてすべる感じがする。今までの車には
無い感覚だった。ディーラーに不安を訴えたら、「そうです、
そのようになっているんです。そうならないような (急ブレーキを
かけるようなことのない) 運転をこころがけてください」との
説明に、「これが“今どきの車”なんだ」と、素直に納得した
ものである。

プリウスも同じか。「慣れればいいだけの話」というのも頷ける。
静止までに、今までの車より数m伸びるなら、そのように心がけて
運転すればいいこと。

それが、30分ほどの作業でプログラムの修正ができるというのだが、
「機械は故障するもの」と思っている我々世代には怖い話だ。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking

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クセをつかむ

2010-03-10 23:31:34 | 虚無僧日記
「昔は、車一台一台にクセがあって、それをよく
つかんで運転した」という話。我々世代はよく解る。

ところで尺八もそうだ。自然の竹を使うのだから、
一本一本違う。また製管師によっても、歌口の角度、
管の内径の作りが違うから、吹き方も変わる。

私の叔父が吹いていた尺八は、昭和30年代に30万も
した代物。現代に換算すれば300万くらいの値だが、
私が吹いてもさっぱり鳴ってくれない。
それを叔父は、ものすごい音を出して吹いていた。
昔は「3年吹かないと鳴ってこない」などと云った
ものだ。3年吹きこなせば、クセもつかみ、自分と
一体となって鳴ってくれる。

詩吟の伴奏では、1尺4寸から2尺4寸まで、長短
10本の尺八をとっかえひっかえ使う。その人の声の
高さに応じて取り替えるのだ。尺八によって、高め
だったり低めだったり、出にくい音があったり、
ピッチが狂っていたり、そういうクセをみな飲み込んで
使いこなしている。

これをプラスチック管にすると、歌口の角度も作りも
ピッチも皆同じ。安心して使えるのだが、どれも同じ
では面白みが無いのだ。それぞれの個性をつかんで、
曲想に合あわせて使いわけるところに面白さがある。


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