goo blog サービス終了のお知らせ 

現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

平和福祉会にて

2009-08-10 20:23:29 | 虚無僧って?
8/10 毎月10日は、デイサービスの「平和福祉会」を訪問。
今日は琵琶の糸井藍水さんと「雪女」を披露。珍しさも
あってか、シンと静まり沈黙の時間が続く。もっとも認知症の
方は無反応。一番喜んでくれたのは職員さん方だったかも。

入門まもない立松さんを同行し、浅野さんと一緒に「浜千鳥、
浜辺の歌、出船」の三曲を吹奏。二人とも、音程もリズムも
覚束ないが、それでもみんな歌い出し、多いに喜んでくれた。

尺八は、初心者の演奏でも、みな感動してくれる。音が出る
だけで感動してもらえるのだ。こんな楽器はない。

浅野さんは、デイサービスに通って来られる方。昔尺八を習って
いたのだが、61歳で脳梗塞を患い、左手足の麻痺と言語障害が
残り、もう20年も尺八から遠ざかっていた。それが、私の尺八を
聞いて一念発起。1年ほど前から毎月、皆の前で尺八を披露して
きた。1年前は全く音も出なかったが、今日はなんとか曲になった。
それとともに、どんどん元気になられ、言葉もよくしゃべれる
ようになった。演奏終わってのお茶の時間、ずっとしゃべり続けて
いた。よほどうれしいかったのだ。やっぱり尺八はすばらしい!

一方、立松さんは70歳すぎて、尺八を始められた方。尺八を吹く
ことよりも作ることの方が興味があるようだ。わずか半年でもう
4本目。これがよく鳴る。申し分ないのだが、ご本人はまだ甲(カン)も
出せない。落ち込み気味なので、人前で吹かせたところ、臆せず、
稽古の時より上手に吹けた。こういう場を与えてあげることも
大切か。

デイサービスのみなさん、聞いていただいてありがとう。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。


日記@BlogRanking


私のメールは goo3360_february@mail.goo.ne.jp