現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

100円ショップでCD

2008-05-12 22:42:03 | 社会問題
【コラム】 どうして100円ショップは低価格で成り立っているの?(R25) - goo ニュース

「100円ショップでCDを出さないか」という
話があった。100円ショップといっても、CD
等は500円で売っている。私は今、CDを5枚
自家制作で持っている。定価2,500円。その
版権を渡すと、1000枚プレスして、全国の
ショップに流す。1,000枚売れても50万円。
私への収入はほとんどない。それでも1000人
の人に聞いてもらえればいいか、いや、今まで
2,500円で買っていただいた方に申し訳ない。
やはり断った。プライドとCDの価値は
下げてはならないか。

秋田 笑内

2008-05-12 11:43:34 | 虚無僧日記
「笑内」は「おかしない」と読む。
北秋田市の鷹巣(たかのす)と角館(かくのだて)
を結ぶ秋田内陸線のほぼ中間地点に位置する無人駅。
クイズ番組で取り上げられて、知られるようになり、
鉄道会社では、駅名入りのマウスパッドやキィホル
ダーなどのグッズを売り出して、話題を呼んでいる
とか。連絡先は秋田内陸鉄道 0186(82)3231。

私などは、つい「わらえない」とか「おかしくない」
とマイナスにとらえてしまうが、「笑いがウチに」と
プラスにとらえれば、なるほど心豊かになる。

昨年、鷹巣、角館を旅した。阿仁前田など面白い地名
が多い。東北弁で「あにまえだ」と云われると「あたり
まえだ」と聞こえる。「またぎ」という地名もある。
山ばかりの土地だ。町一番の高い建物が3階建てのビル。
虚無僧が良く似合う街道だった。

角館(かくのだて)は、武家屋敷の町として観光に
力を入れている。私の卒論である三浦芦名氏の終焉の
地だ。中世の会津を支配した芦名氏が伊達政宗に敗れ
て、常陸の佐竹を頼って逃れ、後に佐竹氏の秋田転封
に伴って、角館に居住した。
しかし、町の人でも芦名のことを知る人はいなかった。

ジャズのライブコンサートをやるというおしゃれな
レストランで、秋田きりたんぽをご馳走になった。

正絃社 春の公演

2008-05-12 10:43:53 | 筝尺八演奏家
5/10(土),11(日) の2日間に亘って、金山の
市民会館で『正絃社』の演奏会があった。
招待券をいただいたので行ってみた。

野村正邦氏夫妻が築いた箏の一大流派だ。
3人姉妹がおり、長女の野村祐子さんが
二代目を継承。夫君は都山流の野村峰山氏。
そして次女の哲子(さとこ)さん。
三女の倫子(ともこ)さんは、箏曲家、作曲
家として超売れっ子の水野利彦氏と結婚し、
野村ファミリーは磐石の体制を築いた。

出演者総勢600名。演奏曲数2日間で26曲。
1150の客席はほぼ満席。凝った舞台意匠、
回転するステージをうまく使った演出。正絃
社の力を見せ付けられた。

後半は、ゲストに、水野利彦氏、深海さとみ
さん(筝)、難波竹山氏(尺八)を迎えて、
芸の真髄を見せてくれた。




野村峰山、祐子夫妻

2008-05-12 10:43:39 | 筝尺八演奏家
野村祐子さん(筝)と野村峰山氏(尺八)の
お二人の演奏を初めて聞いたのは、S53年、
福島でだった。
当時私は千代田生命に福島支部長として、
福島に家族とともに転勤していた。妻は箏曲
宮城会の師範。私たち夫婦も筝・尺八で結ばれ、
共に演奏活動を行なっていたので、野村夫妻の
存在は、いい刺激となった。

以来30年、時が止まっているかのように、
私の中では、お二人も、そして私も変わらない。
歳をとらないと言いたいのだが、見る人が見れ
ばそれなりか。

野村夫妻にも幹人(みきと)君という跡継ぎが
でき、彼とわが愛弟子の大河内淳矢君が、
桐朋音大の邦楽科に在籍していて、親しくして
いる。その関係で、大河内君も「正絃社の春の
公演」のお手伝いをすることになった。こんな
大舞台を経験させてもらえるとは有難いことだ。


難波竹山氏

2008-05-12 10:43:28 | 筝尺八演奏家
「正絃社」春の公演にゲスト出演した難波竹山氏。
正絃社の野村正峰氏とともに、1979(S54)に結成
された尺八五重奏団『1979』のメンバー。

難波氏の演奏を聴くのは、1979年以来30年ぶりだ。
彼もいい“おじさん”になった。(私もか)。
顔付きもだが、演奏が老熟になった。そつの無い、
無駄の無い、堅実な演奏。音色も洋楽的な純粋な
響き。上手いのだが、性格か、控えめな演奏だ。

自分はまだまだ荒っぽい、喧嘩尺八が抜けきらない。
そんなことを考え、栄の繁華街を、しょぼしょぼ
と歩いていたら、また埴崎さんに会った。1ヵ月に
4回も、栄で出会ったのだ。不思議不思議。
「なぁにぃ、しょぼしょぼ歩いて!」と喝を入れ
てくれた。見られている。


 ロックとクラシック

2008-05-12 10:43:09 | 虚無僧日記
5/11 金山の市民会館で「正絃社」の公演を観て
の帰り、栄に寄る。GW後だからか、人が少ない。
オアシス広場に行ってみた。若者が大勢たむろし、
「グループダンスコンテスト」なるものをやっていた。
ガンガンガンガン、リズムにあわせて、マイケル・
ジヤクソンのように奇妙な動きをして激しく踊る。
観るのはタダだ。階段の上まで若者が腰をおろし、
ひいきのチームに声援を送っている。

「正絃社」の公演とは両極の世界だ。だが、どちら
も女性がほとんど。

音楽が多様化、細分化している中で、何が人の心
を引き付けるのか。

GWに、東京と金沢で催された「ラ・フォル・
ジュルネ」。クラシックを低料金でオープンに、
ロック会場のような場で聞かせるという催し。
東京では100万人、金沢でも8万人が訪れ
たとか。その成功は、低料金もあるが、身近に、
肩肘張らず聞ける。なにより「出演した音楽家が、
クラシックを大勢の人に楽しんでもらいたい、
という気持が、人を呼んだのだ」という。
考えさせられる。



ラ・フォル・ジュルネ

2008-05-12 10:41:59 | 虚無僧日記
「ラ・フォル・ジュルネ」??フランス語には弱い。
ネットで検索した。なんと!フランスのナントで
開催されている音楽祭で、意味は「熱狂の日」とか。
日本でも2005年からスタート、今年のGWには、東京
で100万人、金沢で8万人も集まったとか。

一流オーケストラによる有料公演の他、プロ、アマの
低料金、無料の公演が、朝から晩まで、1公演45分で、
あちこちの会場で開かれる。子ども連れ可や、子供向け
の演奏会、演奏家向けのマスタークラスと、対象者の
巾も広い。
ゴールデンウィークの東京の一大イベントとして定着
してきたそうな。知らなかった。

数年前、邦楽ジャーナル主催で、東京で「尺八フォーラム」
が開催され、私も招かれた。各部屋ごとに、有名尺八家が
演奏と話をする。世界各国から尺八愛好家が集まった。
でも来場者は尺八愛好家ばかりだから、大変な赤字だった
ろう。一般の人も来場できるように、クラシック、邦楽織り
交ぜた音楽祭が開催されるといいが。