小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

余録 「子どもは2人までに抑える国民的合意を… / 毎日新聞

2024年07月01日 | オピニオン
第1回日本人口会議であいさつする斉藤邦吉厚相(当時)=東京都内で1974年7月2日


毎日新聞 2024/7/1 東京朝刊

 「子どもは2人までに抑える国民的合意を」。今から50年前の1974年7月、政府が後援し、岸信介元首相も出席して開かれた日本人口会議の宣言だ。子ども3人の家庭が珍しくなかった当時、人口が増えも減りもしない「静止人口」を国として目指した

▲石油危機の直後で「人口が増え続けると資源を輸入に頼る日本は行き詰まる」と懸念していた。75年に出生率は2を切ったが、その後は静止どころか急低下した

岸氏の孫の安倍晋三元首相がアベノミクスの柱に据えたのは人口1億人維持である。戦後最大の国内総生産(GDP)実現も掲げ、国力増強につなげる狙いが色濃かった。成果は乏しく、「骨太の方針」からも姿を消した

異次元の少子化対策を唱える岸田文雄首相 の発想も似通う。政府のこども未来戦略は「人口減に歯止めをかけなければ、経済大国という立ち位置に大きな影響を及ぼす」と強調する。支援が手厚いスウェーデン並みの予算を投じるが、世論調査で評価する声は少ない

▲スウェーデンで少子化対策の礎を築き、ノーベル賞を受賞した経済学者ミュルダールこう語っている。「個人は国家への服従ということではなく、自分の幸福のために子どもを持つべきである」

▲国の都合で人口をコントロールしようとして失敗したのが、この半世紀の日本だ。ジェンダー平等に程遠く、旧態依然の仕組みが残る社会で若い世代は仕事と子育ての両立に苦しむ。その生きづらさに向き合わなければ、展望は開けまい。




 「子どもは2人までに抑える国民的合意を」なんてスローガンがあったのは全く知らなかったな~。なんだか隣国の「一人っ子政策」その後の話なんかも思い出す。

 近年では「人口1億人維持を柱」「異次元の少子化対策」か!なんだか流行のキャッチコピーみたいなアドバルーンだけを上げるのがお好きなようだね。テーマは違うけど「国民の信頼回復のため、火の玉となって、自民党の先頭に立ち取り組んでいく」というのもあったっけ(爆)。

 私に確たる考えがあるわけではないが、29日の「朝まで生テレビ」の録画を録って昨日観たが、「激論!ド~する?!日本の未来~人口減少と移民の是非~」というテーマで面白くなさそうに思っていたが、その反対でフランス、ブラジル、韓国、英国から見た日本観も紹介され、少子化日本へのテーマ、問題点が随分あぶれ出された気がした。確かに難しい!

 パネリストは右記  バックナンバー。 MCの田原総一郎氏は90歳でお元気だが、この番組も激論!クロスファイアも舵取りされるのに無理があるのではないかという気がした。でも両番組共、田原総一郎氏が居なくなると継承できるMCは居ずに番組は終了するだろう。

 もとい(笑)!異次元なんかじゃなくっていいので、国は地道に足元から少子化対策を続けていって欲しいですね。でないと、あれもこれも中途半端政府になりはしませんか?
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 過去の6月に撮った写真 | トップ | 海底が隆起した被災漁港 東... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うろ覚えに・・ (KUMI)
2024-07-02 11:17:46
何となく、子供3人は多すぎるとい風潮の出てきたことを思い出します。
少子高齢化の今を作り出した自民党の責任はどーなるのでしょう?
今さら、男性の育児参加促進やら遅ればせなことを言ったり、まだ夫婦別姓すら反対していて。

まだまだ、男性の産休育休を歓迎しない風潮のある間は、少子化は進みますね。
30年前の、私が現役の時代と社会のジョウシキは殆ど変わっていないみたいです。
数年前、親友の息子が、1年間の育児休暇をとりました。
奥さんの方が給料が良かったので。
で、彼への賛辞というか評価は
「凄いねえ、偉いね。でも、公務員だから1年休んでも職場復帰出来るんだよ」

これが母親の方だったら?何も言われません。
返信する
先ず、私が何も分かってなかったようです。 (小父さん)
2024-07-02 17:11:45
>KUMI さんへ
>うろ覚えに・・... への返信

>何となく、子供3人は多すぎるとい風潮の出てきたことを思い出します。

そうでしたか。
1974年というと仕事に夢中で、国の動きなんか全く無関心だった気がします。

>少子高齢化の今を作り出した自民党の責任はどーなるのでしょう?

国家百年の計という言葉がありますが、近年では、権力欲に保身ばかりでその場しのぎの政策が目立っている気がします。

ただ少子高齢化は世界的な流れでもあるようですね。

>今さら、男性の育児参加促進やら遅ればせなことを言ったり、まだ夫婦別姓すら反対していて。

私は、恥ずかしながらその「議論の内容」については無知です。
ただ息子は、私の時代と違ってかなり子育てはやっているなと感心しています。

>まだまだ、男性の産休育休を歓迎しない風潮のある間は、少子化は進みますね。

それは、二つの番組で多くのコメンテーターも話していました。

>30年前の、私が現役の時代と社会のジョウシキは殆ど変わっていないみたいです。

世の変遷はよく聞いていますが、そんな意味では私の感覚も化石のようです(汗)。

>・・・でも、公務員だから1年休んでも職場復帰出来るんだよ」

はっはっは、私の現役中でしたら座席がなくなっている気がします。

>これが母親の方だったら?何も言われません。

そういうことなんですね。

テレビ討論の続きみたいで大変参考になりました。
有難うございました。
返信する

コメントを投稿

オピニオン」カテゴリの最新記事