木村 和美 Architect

建築家木村和美の日常活動とプロジェクトについてのブログ

初春の三浦半島と油壺マリンパーク

2007-01-02 22:37:35 | Weblog
今年の初出は三浦半島の京急油壺マリンパークへ行って来た。横浜横須賀道路を南下、衣笠から三浦縦貫道路に入る。縦貫道路はもう少し先まで延びているのかと思ったが、荒崎海岸の手前で134号線にぶつかって終わりである。少なくとも油壺の手前まで伸びれば三浦の入り込み客も増えると思うのであるが残念である。

八景島や江ノ島水族館の完成で、油壺マリンパークも苦戦気味ではあるがそれなりの持ち味で好評を博している。展示そのものも余り混雑してないので、落ち着いて見学できるし、ショーもアットホームな感じで好感が持てる。眼下には、太平洋の海原が広がりストレスも溜まらない。以前海の見えるレストランであった場所が展望台となり相模湾の全貌が眺められるようになっている。今日は波もなく静かな海であった。新しい施設として数年前から京急グループが取り組んできた海洋深層水の館が作られていた。マリンパークが他の二つの水族館と違うのは、東京大学の海洋研究所が隣接しており、海に関する先端的な研究情報が豊富なことであろう。

私は2年程前まで、三浦市の観光振興について様々なことを考えていた。半島の振興を左右するのは今までは交通ネットワークであるが、これからは貴重な自然資源の生かし方になるのではないか?城ヶ島や、油壺、剣崎、松輪などの優れた環境資源をどう生かせるか、海上交通をどのようにネットワーク出来るかなどが重要な課題となってくるだろう。

元々三浦半島は其の立地条件から一部の人達にとっては、優れたリゾート地であったし観光地でもあった。しかし昔隆盛を極めた油壺周辺の宿泊施設、三崎周辺の料亭旅館なども、時代の変化の中で変貌せざるを得ない状況である。大衆消費社会、情報化社会への変化の中で、今一度その直面する状況について考えてみる時期にあると思う。

初春の一日、スムーズに流れる夕刻の高速道路で車のハンドルを握りながらしばし関わりの深い半島の未来について思いを馳せて見た。
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