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静岡新伝馬女性二人強殺事件の真相解明 - 1        金澤忻二

2005-07-06 19:26:50 | Weblog
「物証」で語らせろ



5月11日に第1回公判が行われると思っていたので、裁判所へ傍聴にいったら6月23日に延期されたということだった。
「新伝馬2人女性強殺事件」です。
6月23日かみさんに作ってもらった握り飯を持って朝7時に家を出た。裁判所に着いたのは8時10分頃だった。所員の案内で整理券をもらうために順番に並んでいる人たちが既に27人いた。整理券を配った時並んでいた人たちは100人ぐらいだった。
それから、続々と傍聴希望者があつまり、そのつど整理券が渡されていたのだろう。
9時30分になり、所員から「パソコンで割り出した数字」が「抽選発表」として読み上げられた。

わたしの「整理券番号は28」で、私の前によばれたのは一人。二人目は「30」だった。最後に読み上げられた数字から判断して500人ぐらいが来ていたんだなとわかった。

それにしても、なんともやりきれない思いが残った。

そこで、待っていても仕方がないから、県立中央図書館へ調べものをしに行った。帰りに車のラジオで、高橋さんが「殺人したことを認める証言をした」との報道を聞いた。

私の思いは「やっぱり」というものでした。

というのは、この事件は「高橋さんが犯人だと示す物証」がありません。これでは、「公判を維持できない」のは明らかでした。ですから、何かをやるに違いないと思っていたのです。それが「やっぱり、自白させたのだ」というものです。

「自白」は「物証」ではありません。しかし、この事件に注目していた人たちのこの事件に対する「イメージ」は変化するのでしょうか。「やっぱり、変化するでしょう」それが狙いですから。

高橋さんの「純情な心理と動機」からすれば、「もうどうでもいいこと」と「思わせる心理状態」に「追い込んでいく」のは「自白を取るプロ」にかかれば簡単だったろう。

ただ、今回のパターンは「新しいもの」というイメージがします。

それは「弁護士の質にかかっている」というイメージです。わたしには、「A少年事件」のパターンがイメージされるのです。

「A少年事件」は「冤罪事件」であり、A少年は犯人ではありません。それなのに、「犯人」にされてしまっている。この状況に進捗するパターンと同じように思えるのです。


もちろん、「静岡新伝馬二人女性殺人事件」は、静岡地方裁判所で審理が始まったばかりの事件ですからまだ『冤罪事件』と確定したわけではありません。同時に、「高橋義政さんが犯人と確定したわけでもありません。



静岡新伝馬2人女性強殺事件の真相解明-1


事件が発生した翌日、1月29日の昼頃任意の取り調べを受けたが、その日は深夜まで取り調べが続き、家に帰ろうとする高橋さんを強引に止めようとする警察官との間でもめ事が生じるのは当たり前です。任意の取り調べを行いながら、深夜まで続け、かえろうとするものを強引に引き止めようとする方が不当な取り調べである事は明白です。それを厚顔にも、1月30日未明に高橋さんが暴行したとして別件(公務執行妨害)で逮捕して「落とし込み」が継続する。

それでも、「落とす事が出来ないので」今度は、2月18日に「公務執行妨害罪」で起訴するとともに、「ナイフ所持の銃刀法違反で再逮捕」ちょうど3週間の時間切れをクリアーするための第二の別件逮捕である。さらに、2月25日には「ナイフ所持の銃刀法違反罪で追起訴」である。これは明確に、「公務執行妨害罪での起訴」が公訴を維持できないから、2月2日に高橋義政さん宅へ「強殺容疑」で家宅捜索して「ナイフ」を持ってきたのだ。(立会いはどうなっていたのか。)

なんと云う事をするのだろう。
さらに、3月10日には3週間の時間切れを「本番の強殺容疑で逮捕」でクリアしょうとしたのである。

弁護士の警察・検察・裁判所への抗議、適正捜査申し入れ、不当な拘置決定取り消しを求めた準抗告等を必死懸命に行ってきたものを総て無視して却下したのである。

そして、5月11日に予定された第一回公判に間に合わないため第一回公判を6月23日に延期した。

これほどの145日にわたる強引な取り調べの結果、6月23日の第一回公判に準備されたものは「高橋義政さん本人による法廷での自らの証言で強殺を認め」させるというものだったのである。

いかに、異常な捜査をおこなってきたか、此の145日の経緯をじっくりと見つめるべきである。