源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

47総角20 秋はてて

2009年03月22日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 672
巻四十七 総角 20 匂宮

    秋はてて 寂しさまさる 木のもとを
    吹きなすぐしそ 峰の松風


2009-0322-ysg672
Kad08-225

□宮、
(匂宮)「秋は・・・松風」
とて、・・・□

47総角19 見し人も

2009年03月21日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 671
巻四十七 総角 19 宮の大夫

    見し人も なき山里の いはがきに
    心ながくも 這へるくずかな


2009-0321-ysg671
Kad08-225

□宮の大夫、
(宮の大夫)「見し・・・かな」
なかに老いしらひて、・・・□

47総角16 いつぞやも

2009年03月18日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 668
巻四十七 総角 16 宰相中将

    いつぞやも 花のさかりに ひとめ見し
    木の本さへや 秋はさびしき


2009-0318-ysg668
Kad08-225

□・・・、宰相の中将、
(宰相中将)「いつ・・・しき」
あるじ方と思ひていへば、・・・□

47総角15 たえせじの

2009年03月17日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 667
巻四十七 総角 15 中の宮

    たえせじの わがたのみにや 宇治橋の
    遥けき中を 待ちわたるべき


2009-0317-ysg667
Kad08-215

□・・・、やすらひ給ふ。
(中の宮)「たえ・・・べき」
ことにはいでねど、・・・□

47総角14 中絶えむ

2009年03月16日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 666
巻四十七 総角 14 匂宮

    中絶えむ ものならなくに 橋姫の
    かたしく袖や よはにぬらさむ


2009-0316-ysg666
Kad08-215

□・・・、かへすがへす宣ふ。
(匂宮)「中絶・・・さむ」
出でがてに、・・・□

47総角13 隔てなき

2009年03月15日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 665
巻四十七 総角 13 大君

    隔てなき 心ばかりは かよふとも
    なれし袖とは かけじとぞ思ふ

2009-0315-ysg665
Kad08-209

□・・・、御かへり賜ふ。
(大君)「隔て・・・思ふ」
心あわただしく思ひみだれ給へるなごりに、・・・□

47総角12 さよごろも

2009年03月14日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 664
巻四十七 総角 12 薫

    さよごろも きてなれきとは いはずとも
    かごとばかりは かけずしもあらじ


2009-0314-ysg664
Kad08-208

□・・・、古代のことなれど、
(薫)「さよ・・・らじ」
と、おどし聞こえ給へり。□

47総角11 世の常に

2009年03月13日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 663
巻四十七 総角 11 匂宮

    世の常に 思ひやすらむ 露深き
    道のささ原 わけて来つるも


2009-0313-ysg663
Kad08-205

□・・・、御使わびけり。
(匂宮)「世の・・・るも」
書きなれ給へる墨つきなどの、・・・□