僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「君がくれたもの」

2018年01月26日 | Music
君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない
10年後の8月 また出会えるのを 信じて

最高の思い出を・・・
            「君がくれたもの」 ZONE

昨日のブログを書いていたとき、懐かしい曲を口ずささんでいた。
哀愁のある、メロディ。

たしか、ドラマ「キッズ・ウォー」の主題歌だった。

アニメファンにとっては、「あの日見た花の名前を 僕たちはまだ知らない」の
エンディング曲として、忘れられない歌。

予告のフラッシュと曲が重なり、結末の悲劇を予感させた。
ヒロイン「めんま」が、「じんた」の前から消えていくという、エンディング。

悲劇?だからこそ、多くのファンの共感を得た。
だけど、僕にとっては、悲しみだけが残り、二度と見ることのできない作品。

主人公「じんた」は、最愛の人を二度失う。
僕には耐えられない。

だからこそ、名作なんだ。
そう言われると、返す言葉はないけれど・・・。

「君がくれたもの」

この曲の二人は、10年後の8月、再会できたのだろうか。
できれば、幼い願いをかなえてほしい。

映画「秒速5センチメートル」のような、悲劇は見たくない。

子供のときの、淡い気持ち。
それは、まるでシャボン玉のよう。

風に揺れて、空を舞い。
青い空に、消えてゆく。


あぁ 花火が夜空 きれいに咲いて ちょっとセツナク
あぁ 風が時間とともに 流れる


出会いと、別れ。
人は、それを繰り返して、成長していく。

子供のときの、大切な気持ちは、
思い出のひとつになっていく。

けれど、僕は・・・

「じゃ、またね」

また会える日を信じて、いつまでも生きていたいよ。


◆ 参考文献 「君がくれたもの」 ZONE 歌詞タイム

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雑記 3

2018年01月25日 | Novel
大雪です。

「雪が深いから、今日の月忌回向は無理じゃない?」

心配する檀家さんに、「お任せください」と豪語したのはいいけれど、
凍り付いた路面に、身体までカチカチになりました。

あ~、怖かった。

そんなこんなで、「雑記 3」を書きました。

そこの、あなた。
「もう、やめてよ」って、思っているでしょう?

うんざりしているでしょうが、よかったら読んでくださいね。




夜中に、目が覚めた。

暗闇の中、僕は天井を見つめる。
目覚まし時計の音が、聞こえてくる。

何時?
枕もとの時計に、手を伸ばした。

午前二時。

僕は、数時間前に読んだ、手紙のことを思い出す。

手紙を出して、一週間。
返事なんて返ってこない、と思っていた。

だって、死にたいなんて書いたから、当たり前だよね。
アブナイ人、って思われてる。

だから、母親に「手紙が来てるわよ」って言われた時、
一瞬、なんのこと?って思ったんだ。

けれと、すぐに顔が熱くなった。

階段を駆け上がり、部屋に入る。
机の上に、水色の封筒が置いてあった。

四角っぽい形。
僕が送ったのは、普通の形。

ちょっと恥ずかしい。

ドキドキにながら、水色の便せんを開く。

とたんに、顔が熱くなった。

馬鹿にするな!
怒りで、胸がいっぱいになる。


「お前なんか、死んでしまえ」って、書いてあったから・・・。
僕は、机の上に手紙を置いた。

時計の音がする。
真っ暗な部屋で、僕はひとり考える。

そのあと、なんて書いてあったんだっけ?
部屋の灯りとつけた。

続きは・・・。

なんだ、自分のことを書いているんだ。
自分にとって、悲しかったこと。

私だって、悲しいのよ。
我慢して、生きているのよ。

「私にもできたのだから、あなた身もできるでしょう」だって。

なに、それ?
偉そうに。

僕は、ボールペンを手に取った。

君にはできても、僕にはできないよ。
夢中になって、書き続けた。

悲しみを、便せんにぶつけた。
書きなぐって、そして・・・。

涙が出てきた。

僕は、涙をぬぐいながら、書き続けた。

そして、ふと思う。
僕は、なんのために手紙を書いているのかと・・・。

誰に向かって、書いているの。
彼女に、なにをわかってほしいの?

いつの間にか、藍色の空は陽光の訪れを告げていた。

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ありがたや

2018年01月24日 | 日記
先日、エッセイを応募した会社から、受け取りメールが届きました。
今月末日が、締切りです。

絶対無理と、わかっていても、なんか、ソワソワします。
この感じ、いいな。

やっぱり、刺激がないとね。
僕の人生にも、嵐がほしいよ。

今日、健康診断へ行きました。

簡単な、問診。
大腸がん検査、血液検査、心電図、腹部エコー、胃カメラ。

腹部エコーは、ほかの病院で定期的に検査をしてるからいいのに。

家内にそう言うと、
「だって、セットになってるのよ」

そんなに、ふくれっ面しなくてもいいよ。
僕は、心の中で、つぶやく。

でも、病院って意外と寒い。
外は、雪。

トイレに行きたい。

腹部エコーが始まりました。

「今までの検査で、何か言われたことがありますか?」
照明を落として、暗くなった部屋で、先生の声が響きます。

「いえ、別に・・・」
なんか、不安。

検査が始まって、しばらくすると、いつの間にか先生が二人になっていました。
なんか、モニターを見ながら、ぶつぶつと言っています。

「〇〇さん、肝臓に白い影が見えるのだけど・・・・」

死の宣告!
僕は、がんなのか?

家内に言うと
「それは、以前から言われていた血管腫よ。心配ないわ。
 私が、先生に説明しておくから、心配しないで」

口下手な僕に変わって、説明してくれるの。
持つべきものは、母ちゃんだね。

ありがたや。ありがたや。


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おまたせ

2018年01月23日 | Novel
先日、僕に登竜門を紹介してくれた、友だち。
なんと、ある洗剤メーカ-の応募に、入賞しているんだって。

知らなかった。

「あなたは、応募したことあるの?」って聞いても、
「いいえ」と、言っていたのに、メダル持ちだったのね。

恐れ入りました。



寒い、冬の午後。
こんなのとき、一人で海を見に行くことがあった。

愛車は、ホンダ・カブ。
ヘルメットのシールドを下ろして、走り出す。

海まで、30分。
風を切って、走る。

静寂に包まれた、海。
僕は、冬の海が好き。

波間に、サーファーの姿が見える。

僕は、カブのエンジンを止めた。
忘れていた、寒さがやってくる。

バイクを降りて、砂浜を歩く。

潮騒の音が聞こえる。

僕は、浜辺に腰を下ろした。
手には、コーラ。

押し寄せる波間に、目を凝らす。
時が、静かに流れて・・・。

「おまたせ」
彼女が立っていた。

僕は、まぶしそうに、腰を上げた。


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男らしいって、なに?

2018年01月22日 | 日記
お正月が来たばかりだというのに、もう月末になりました。

朝起きて、ご飯を食べて、仕事して。
そして、また明日。

毎日が、早すぎるよ。
時の神様に、クレームをつけたい気分です。

来月の「星降る街」を作成しました。
内容は、「江戸川乱歩省作家」。

このブログに掲載した内容を、編集しました。

文章を書くことは、好き。
雑記に書いたように、文通がきっかけとなり、毎日詩を書いていました。

もちろん、下手くそですよ。
でも、それで救われた気もします。

文通していた女の子にほめてもらうと、すごくうれしかった。
「雑記」に書いたことは、本当のこと。

文字を書くたびに、17才の自分に戻っていく。
今の自分を、文字にして、未来に残す。

描く世界。
揺れる、心。

男らしいって、なに?
彼女にふられても、毅然としていること?

どんなときでも、彼女を守ってあげられること?
どんなときでも、泣かないこと?

そうじゃないよ
そうじゃないんだ

本当の男らしいって、一生に一度しかない
自分にとって、とても大切なとき、誰もが男らしくなる

だから僕を、泣き虫なんて言わないでよ
僕だって、男らしいときがあるのだから

(文通を始めたときに書いた、詩です。)

今読むと、笑ってしまう。
子供だな・・・。

でも、なぜかうらやましいよ。



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