GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ご飯とライスの違い

2017-01-30 01:55:03 | FOOD&DRINK
何気なしにネットニュースやコラムを読んでてふと気になる記事があった。
ご飯とライスの違い。

某FM曲のサイトのコラム。書いてあることを要約すると、
【洋食屋さんで「ご飯」と呼ぶのは合わないから「ライス」と呼んでるとか、容器が茶碗か皿かが違うだけとか。つまり「ご飯とライスは同じものだけど、お皿と名前だけで変えてる」と思ってないか?】とあり、続けて【しかし、実は調理法が違うのです】と。

ここまで読んで嫌な予感したのよ。絶対勘違いした半可通のことをこの後書いてるなと。
案の定その続きには、

【ご飯は米を研ぎ、炊飯器や土鍋で水と一緒に炊き上げ、水がなくなったら完成。粘り気がある食感に仕上がる。
ライスは水を入れて炊くまでは一緒。ですが、この後途中で一度水を捨てます。その状態で弱火で暫く蒸らして出来上がったのがライス。パラパラした軽い仕上がりになる。
だから定食屋ではもっちりと和食に合うご飯、洋食屋ではパラパラした洋食に合うライスなのです。】

多分この人はどこかの老舗の定食屋のオーナーさんに聞いたか、何かのグルメ本でこの知識を入れてしまったんだろうな。
あながち間違いとは言えないのだが、ライスとご飯という呼び方の違いについての論理、これは全く違う。

この人の理論なら、ライスとして提供してるなら町の洋食屋やレストランは米を、すべて途中で水を捨てる炊き方をしてなければいけない。悪いが、ほとんどそんな店はない。だいたいハンバーグやエビフライにはこの炊き方の米は合わない。そこらへんの洋食屋のライスは日本のコシヒカリだ。パラパラなどしていない。
ラーメン屋さんだってライスとして出してる店はあるが、まずそんな炊き方をしていないし皿に乗って出てこない。

この人が書いてるのは日本の米(短粒種)の炊き方と、タイ米などの長粒種の炊き方のことであって、ライスとご飯との呼び方の違いではない。
確かにタイ米などは日本の炊飯器や土鍋で炊く、従来の炊き方では美味しくならない。書いてあるように途中で一度水を捨てて蒸らして作ると美味しい。
タイ米やカリフォルニア米はまずいと思ってる方は、この炊き方で炊いてみてくれ。うまいよ。ただしこの炊き方で日本の米を炊くと「?」って味になるから注意ね。

そして長粒種の米は、和食の定番のおかずには合わないが、カレーには長粒種の米の方が合う。でもそれも、インドやスリランカ、タイなどのシャバシャバのカレーね。日本式の小麦粉や玉ねぎを使ったどろどろのカレーなら、日本の米の方が合う。

この人が勘違いしてる原因は、日本の米を洋食に合わせて改良したのがコシヒカリということ。アジア料理にはパサパサした米が合うが、洋食にはもっちりした米の方が合う。洋食にはパサパサ=ライスってちょっと無理がねぇか?
コシヒカリが今や主流になってるのは、おかずがフライとか肉とか、なんとかソースとかかかった料理、こってりした味付けのものが増えたからだろう?。あっさりとした刺身や煮魚、煮付けや和風だしのものはササニシキお方が合う。ただそれだけのことだ。

どうしてこんなことを得意げにこの人は書いたのかわからないが、結構巷にも、こんな勘違い薀蓄を平気で得意げに喋る人はいる。
薀蓄満載のグルメ漫画や、テレビでも小ネタとりいれたグルメ番組が多すぎるのかな。その中で間違った情報や風説が流れ、それを鵜呑みで信じちゃうのかもしれない。

カレーライスとライスカレーの違い。
これを「カレーライスは一つの皿にライスもカレーも載せてあるやつで、ライスカレーは別々に出てくるやつ」なんて得意げに答える人がいたら、胡散臭いと思ってくれ。本当は違いなどない。明治時代にいろんな土地や店で、好き勝手に呼んでただけだ。
多分こんなウンチクを得意げに語る奴は、未だにライスをフォークの背に乗せて食べてたり、パスタをスプーンを使ってくるくるして食べてるような気がする。

おはぎとぼた餅の違いは?ってのも間違いが多い。
多くの人が「おはぎは秋の花である萩を真似て作ったから秋に食べるもの。ぼた餅は牡丹の花を真似て作ったから春に食べるもの。」と思ってる。
はい、これは間違いです。
萩は別に秋の草ではありませんし、牡丹も春の花ではありません。(花札なら萩は7月、牡丹は6月です)

ぼた餅はもともと「持ち飯(もちいひ)」と呼ばれてたのがなまったとか、ボタ米(クズ米)で作ったからとか言われてる。おはぎは小豆の色が萩の色に似てるからが由縁らしい。
どちらにしても文献で「これからはこの食べ物はこういう理由でこう呼ぶこと」なんて残ってるわけじゃないが、こちらが正解。(とされている)

焼き飯とチャーハンとピラフ。
料理学では違いがあるんだろうが巷では、フライパンで作ると焼き飯、中華鍋で火にくぐらすように作るとチャーハン、バターで作るとピラフなんて思ってる。正確にはピラフは研がない生米から作るのだが、そんなピラフは喫茶店のランチメニューで出てくることはない。焼き飯とチャーハンの違いも店によってバラバラだ。オムチャーハンなんてオム(オムレツ/フランス語※)+チャーハン(炒飯/中国語)の合成語だし。(※ 英語で「omelet」語源はフランス語の「omelette」)

アイスクリームとアイスクリン、シャーベットとジェラートの違いならまだわかる。カフェオレとカフェラテの違いや、ミルクティとロイヤルミルクティの違いもわかる。イタリアとフランスとか、西洋と日本での呼称の違いもあるが、厳密には作り方や含有物が違う。
ただ日本って結構いい加減なのよね。

パンケーキとホットケーキ。
お汁粉とぜんざい。
冷麺と冷やし中華。
冷麦とそうめんとにゅうめん。
雑炊とおじや。
しらすといりことちりめんじゃこ。
中華そばとラーメン。
おにぎりとおむすび。
ざるともり。
炭酸水とソーダ。
寿司と鮨。
どら焼きと三笠焼き。
今川焼きと回転焼きと太閤焼きと小判焼き。
ソーセージとウィンナー。

つい知っちゃうと「違いはこれなのだ!」って、覚えたての薀蓄を語りたくなる気持ちはわからなくもないがね。でも、それデマじゃない?
いなり寿司の東西の違いを語るとか、広島お好み焼きと大阪お好み焼きの違いを語るのならまだしも、食べ物のうんちくは結構危険よ。
しかも興味のある人ならともかく、聞かれてもいないのにわざわざ語っても、「へ〜そうなんだぁ」って右から左。しまいには「だからどうした」「それがどうした」「うざいやつ」ってどんどん離れていかれちゃうからご注意を。

食べ物屋さんや飲み屋さんでならともかく、ネットなんかは残るからね。もっと注意が必要ね。

松方弘樹さんの訃報報道について思うこと

2017-01-29 20:12:57 | MUSIC/TV/MOVIE
また一人昭和の名優が逝ってしまった。
松方弘樹さんがお亡くなりになられた。

定番のごとく連日、生前のエピソードが報道されるのだが、これがいつもあれ?って思うのよね。

「酒の飲み方が豪快だった」「金の使い方が半端なかった」「人柄が素晴らしかった」「実はこんなエピソードが」
有名人からこんなコメントを聞き出してメディアは記事にする。

「飲みに行くとボトル1本簡単に呑んでた」とか「連れて行かれたら一人ボトル一本飲まされた」、「一晩で1千万使ってた」とか「たまたま飲み屋で出会ったんだが、こちらの飲み代を払って帰ってくれてた」。
多分メディアは「ほら、昭和の俳優はこんなに豪快だったんですよ」「金も稼ぐが使い方も派手」という昭和イメージで書くんだろうけど、それってどうなのさ。

他には「こっちは新人なのに現場で気楽に声をかけてもらった」「共演したときプライベートにも誘ってくれてこんなこと言ってくれた」って人柄を褒め称えるコメントね。
これって、「今の俳優やタレントにはこんな人いないだろう」って、暗に嫌味を言ってるのか、勝手に決めつけてるのか。いやいや、まだまだいるだろうさ。

でもさ、最近じゃハメを外すとすぐ叩くじゃない?
勝新太郎が飛行機乗るときに大麻を下着に隠してて捕まったとき、記者会見で「今後は?」と聞かれ「もうパンツははかん!」と言った。当時のメディアは「さすが勝新太郎!」ってヨイショしてスルーしてた。いくら借金があって、どこどこに愛人がいてってのでも「役者だもん、仕方ないよ」って感じだった。

なのに、なんで今じゃちょっと不祥事起こしたら騒ぐの?
「モラルが欠如してる」「反省の色がない」「謝罪せよ!」ってマスコミもメディアも一般人も。

こういった大物俳優が亡くなられたときは、「役者とか芸能人っていうのはこういったバカじゃなきゃダメだ」「私生活は無茶苦茶でも、いい演技さえ見せてくれたらそれでいいんだ」的な報道するんだったら、今の芸能人やタレントの少々の不祥事は「あぁ、こんなことやったみたいよ、バカだねぇ」とか「ありゃりゃ、こら、奥さん大変だ、でも仕方ないね芸能人だもの」って感じでいいんじゃないの?

毎晩飲み歩いてるとか、大金を湯水のように使えるなんて、本当は羨ましい。妬ましい。だけど、でも彼女彼らは、一般人とは違うんだ、別世界の人であって欲しいんだ、と思ってるんじゃないの?

俺は芸能人、役者、俳優、歌手、アクターとかアーティストと呼ばれる人はぶっ飛んでないとできない職業だと思ってるよ。
最近のジャリタレは、ちょっと売れると高飛車になったりハメ外すけど、それでいいのよ。貧乏な売れなかった時にできなかった夢を今、叶えてるんだからさ。

マスコミも一般人も、発言や行動を世間の常識とかモラルとかを押し付け、型にはめようとする。
それでいて「最近の役者はつまらん」「最近はいい曲がない」「最近はコメディアンがタレント化してる」「テレビもお笑いもレベルが低下してる」
どっちやねん?

それとさ、こういったエピソードばっかり報道するんじゃなく、出演作品とかを褒めたりコメントして欲しいのよね。

松方弘樹さんって、代表的な主演作が無いのよね。
仁義なき戦いシリーズの主演は菅原文太だし、遠山の金さんだって人によっては「杉良太郎だ」「高橋英樹だ」「片岡千恵蔵だろ」って。
多分今の若い人には「あぁ。梅宮辰夫と一緒に釣りしてた人ね」とか「マグロを釣る人ね」って思われてるか、ちょっと前の世代には「バラエティにも出る人」ってイメージじゃ無いかな。

でもさ、松方弘樹さんって主演作の傑作、結構多いのよ。
「修羅の群れ」はヤクザ任俠映画の傑作だよ。リメイク版も松方弘樹主演だ。



何と言っても「首領になった男」が俺はイチオシ。
松方弘樹さんが初プロデュースしたこの映画は、中尾彬・金子信雄・室田日出男・梅宮辰夫・山城新伍・津川雅彦・渡瀬恒彦・十朱幸代・名取裕子・川谷拓三・江守徹って、これぞヤクザ映画ってキャスティング。なぜか近藤真彦も出てるがそれはいいとして、このキャスティングで今までのヤクザ映画のように大紋とか暴力の描写だけじゃなく、頭を使って金を稼ぎ、のし上がっていくスタイルを描いてる。
この映画、それまでの「一宿一飯」「親分の仇」といった、高倉健さんから受け継ぐ任侠路線とはちょっと違う。アウトローとかクライムムービーと呼ばれる今のスタイルはこの映画からではないかい。金子政次の「竜二」と同じく、ヤクザ映画のスタイル変換の礎になった作品だと思ってる。知名度はめちゃ低いのが不思議。



主演は黒木瞳だけど「姉御」の松方弘樹もいい。ビートたけしが嫌な奴役で出てるこの映画は、今ならR指定がつくようないやらしい場面も多いからか、世間さんの評価は低いのだけどね。
この映画での共演がきっかけになったのか、松方さんはバラエティに出るようになったんじゃないかな。
『天才たけしの元気が出るテレビ!!』のイメージソング「TAKESHI&HIROKI」名義の「I'll Be Back Again...いつかは」の作詞は秋元康さん。引っ張り出してきて見てちょっとびっくり。手びろいなぁ秋元さん。



メディア/マスコミは役者さん、特に主役を張るような名優さんが亡くなった時は、豪放磊落だった生前のエピソードばっかりじゃなく、出演作品とかについても報道して欲しいな。
テレビ局は他局の作品だったらダメだとか規制あるのかもしれないが、有名人からのコメントをバラエティ報道番組で流したり、変な追悼番組流すくらいなら、この映画このドラマを見ろ!的な番組作って欲しいんだけどな。その方が役者冥利に尽きるんじゃないかと思うんだけどな。

ご冥福をお祈りいたします。

ONE OK ROCKの憂鬱-2 ファンのモラル

2017-01-27 20:16:35 | MUSIC/TV/MOVIE
前回ONE OK ROCKのTakaの発言およびその反響について書いたが、今回はその第二弾。
第一弾はアーティストのプライベート写真撮影について書いたが、今回はバンドのファンについて。

「ライブがはじまれば最前列はいつも同じ景色」

Takaのこの発言から察するに、ワンオクの海外公演では毎回熱烈な日本人ファンが前列を陣取ってるのだろう。
ありがたいことじゃないか、海外まで追っかけてくれる熱烈ファンなら大事にしなきゃ。
そんなことを言う人はちょっと勘違いしてる。

そりゃ、売れない頃にライブハウスで数人の客の前で演奏してた頃に、毎回聴きに来てくれてたファンはありがたいよ。大事にしたいよ。
それが売れてきて、ライブハウスがホールになり、武道館やドームになっても来てくれるのはありがたい。おかげさまって、もちろん感謝もしてる。
でもね、毎回毎回常連がはびこるとね、新規のファンが引いてしまうのよね。

それは、ずっと気になっててた居酒屋に、勇気を出して初めて入ったのに、カウンターは常連が占領してて、アウェー感を感じてしまうようなのと一緒なのよ。
結局、常連のはびこる店は新規客には居心地の悪い店になっちゃうのよ。
これは、ロックバンドでもそうなのよ。危険なのよ。
デビュー(開店)当時からのファン(常連)が、最前列(カウンター)を毎回陣取る。結果、新規の客(新しいファン)は馴染めないまま一見さんで終わっちゃうのよ。

そう、毎回コンサートで前列を陣取ってるような、コアなファンっていうのは、新規ファンや初めてコンサートに来た人から見たら異常なのよ。
本人たちは、「売れない頃から私たちは来てる。彼ら(彼女ら)は自分たちが育ててあげたようなもんだ」くらいな気持ちなんだろうが、結構邪魔なのよ。
浜崎あゆみのコンサート行った時も、周りのファンに「振り付け知らないんだったらコンサートに来るなよ」って感じで見られたのが嫌で、それ以降もう行かない。

(ちなみに俺はサッカーの試合のウェーブでさえしたくない方だ。試合観戦に集中できないからな)

しかもね、海外公演で前列が日本人の常連ファンってね。わざわざ来てくれてありがとう、追っかけしてくれてありがとう。なんてのはないのよ。勘違いしないでね。
そんなコンサートは海外では絶対認められない。なんだぁ、初めての土地で何人集客したとか言ってるが、日本人ばっかりか。ライブでは熱狂的ファンが踊り出すくらい盛り上がったって言ってても、客は日本人かぁってね。

Dreams Come True(以下ドリカム)がアメリカN.Y.でライブをした時の地元の新聞の酷評を知ってるか?
場所はラジオシティだったかカーネーギーだったか忘れたが、来てた客は日本人ばかり。N.Y.に住んでる日本人、日系人と、日本からの追っかけファン。そして一部地元の人(少数)。ドリカムの吉田美和は日本人離れした声量と音域を持つ。だけどね、それくらいのアーティストは向こうにはごまんといるのよ。
日本人だらけのこのコンサートは最低の評価だった。そりゃそうだろ、なんのための海外公演なんだ?

X-JAPANのワールドツアーもそうだ。日本でのライブを前哨戦と名付けたり「MSGで待ってるぜ!」って。ファンサービスなんだろうけどさ。彼らは日本人ファンにわざわざ来てもらわなくても、マジソンスクエアを満員にできるだろうし、音楽性も十分アメリカでも認められる実力とパフォーマンスを持っている。だけど、日本人客が多ければ多いほど、彼らの評価は逆に上がらない。

YELLOW MAGIC ORCHESTRA(以下Y.M.O.)は1979年、1980年に2回ワールドツアーをおこなって成功した。
じゃぁ何故Y.M.O.は海外で認められたのか。
あえて誤解を招くであろう中国人民服を身にまとい、無表情のでコンピューターとシンセサイザーを駆使し、幾重にも折り重なったメロディを奏でる。世界のどこにもない新しいスタイルと、その音楽センスに熱狂・支持されたからだ。
クラフトワーク(独)とならびY.M.O.は今もテクノミュージックの開拓者として、音楽もパフォーマンスも高評価だ。そして多くのアーティストにリスペクトされてる。
これはやっぱり、日本で認められる前にさっさと海外で勝負し、海外ユーザーに認められたからだろう。日本で人気が出たのは、逆輸入された状態からだ。



海外で先に認められ、そして逆輸入されたバンドは他にもいる。
日本のハードロックバンドの先駆者、ROUDNESS(元LAZY)やVOWOWもそうだな。
少年ナイフというガールズパンクバンドもいる。なぜか日本では人気ないけどね、イギリスあたりじゃかなり売れてたんだけどな。

日本で認められた後、海外進出したアーティストも多い。でもほとんど失敗してる。その原因は日本人ファンのために評価されなかった場合も多い。
YAZAWAも失敗した。あの宇多田ヒカルでさえ失敗した。本人が「私とマライアキャリーを比べるのはやめてくれ」と言ったくらいだ。
フラットバッカー(E.Z.O.)を先に出し進出を狙った桑田(サザンオールスターズ)は結局断念した。ホール&オーツと共演までしたのにね。

PUFFYはかなり成功した。向こうでアニメまで作られたくらいだ。なのに海外での成功を評価する日本のメディアは少ない。未だにTVではアジアの純真とかを歌わせる。

オレスカバンドや、最近じゃBABYMETALも認められてるらしい(ごめんこの子らはちょっと苦手でよく知らないの)。日本での評価は低いけどね。

つまりさ、海外進出や海外公演するなら日本人ファンを無視するくらいでいいのよ。海外では日本のファンなんて何の役にも立たないのだからさ。日本人客なんていなくても認められるものは認められるのよ。

なぜそこそこ売れるor集客できる日本ではなく、わざわざファンの少ない(いない)まだ未開の地・海外でコンサートをするのか。
そこをファンならわかっててほしい。

それは勝負をしに行ってるのよ。
日本のミュージックシーンなら、耳障りのいいフレーズ、共感できるような歌詞、聞き覚えのいいメロディ、口ずさみやすいサビ。それで売れるだろう。テレビの主題歌やCMで使われたら、そこそこのセールスは行くだろう。ライブをやればホールでもアリーナでも、いやドームでも満員にできるかもしれない。

だけど、あえて海外で勝負したい。音楽をやるからには、相手は世界マーケットだ。

客は集まるのか。
(ロックの)本場で受け入れられるか。
人種、言葉の壁は破れるのか。
ブーイングかスタンディングオぺレーションか。
勝負だ!。

間違いなくONE OK ROCKは海外・世界で勝負をしてるバンドなんだろう。

最初から海外でライブをやっている。日本でもライブはやるが、テレビには出ない。プロモーションもそんなにしてない。でも、日本でも人気が出た。気がつきゃ、海外公演なのに、最前列はいつもの顔ぶれに何故なってる?

わざわざ追っかけてきてくれたのは嬉しいんだが、これじゃぁ海外で勝負してる意味がなくね?
現地に住んでる日本人集めて、喜んでるどこかのバンドと一緒じゃねぇか。
ライブハウス時代のように、少ない客でもいいのよ。俺たちの音がどこまで通用するか、受け入れてくれるのか、拒絶されるのか知りたいのよ。勝負してるのよ。

逆に考えたらわかるよ。マドンナやローリングストーンズの日本公演で、最前列がグルヴィーに占領されてたら興ざめだろ?ガンズンでもレディガガでも一緒だ。
マイケルジャクソンのブカレストライブなんてすごいぞ。黒人が初めて東欧(ルーマニア)の街でコンサートをやったこともすごいのだが、ほとんどの客はチケット代を払ったら明日からの飯代にも困る人達ばっかりだった。それでも観たいのよ。このコンサートの最前列がもしアメリカ人だらけだったらどうだ?



わざわざ飛行機に乗ってライブに参戦しに行くななどとは言わない。それは好きにしてくれ。
観たいから行くんだろ。それを行くなという方がおかしい。
だけどさ、最前列とかはその国の人たちに回してあげてくれよ。
そうじゃないと、結果的にワンオクの評価を下げてしまうのだよ。

まぁ、俺がとやかく言うことでもないんだろうけどさ。




ONE OK ROCKの憂鬱-1 写真勝手に撮るな!

2017-01-27 17:20:32 | MUSIC/TV/MOVIE
ONE OK ROCKのTakaが日本人ファンの行動について苦言を発した。
何を言ったかもう知ってる人も多いからここでは端折るが、要約すると
1、(ツアー)バスから降りる際や、食事してる時でも構わずスマフォで動画や写真を撮るのってどうなのよ。ポケモンかよ。
2、海外ツアーのコンサートなのに、客席の最前列は毎回同じ顔ぶれ・・・。何のために海外で頑張ってるんだと思ってるんだ?
3、そりゃ気持ちはわかるし嬉しいんだろうけどさ・・・結構凹んでるのよね。

これについて
「わかるわぁ〜」とか「そんなファンばかりじゃないから許して」と賛同する人(ファン)も多かったんだけど、やっぱりアンチって存在するのよね。
「生意気だ」「何様だ」「ファン大事にしろよ」「海外まで追っかけてきてくれるファンに何ということ言う」「ちょっと売れたら天狗になったな」等々。

はっきり言ってこのアンチは馬鹿ですか。
普段ならファン(賛同者)の言い分もわかるし、アンチ(反対しゃ)の言い分も分かったりする。だけど、今回のことについて言えば、アンチはただの常識知らずのわがまま自分ルールの奴としか思えない。

ロックミュージシャンをそこらのジャリタレアイドルと一緒にしてないか。
って、違いさえがわからないんだろうな。

的外れな見解をいつも述べるネット系ニュースやゴシップ系メディアなどは、こんなアンチの声を拾ってアンチ擁護の記事を発信してる。ロックスターだろうがハリウッドスターだろうが、芸能人もアイドルも芸人も全部同じ扱い。しかも存在してるかどうかもわからない「芸能通」とか「業界に詳しい関係者」とやらの声とかを載せて、「ファンを大事にできないとは、彼らはすでに天狗になってるという噂は業界で広まってる」なんてね。三流芸能レポーターの取材もしてない憶測記事よりタチが悪いな。

まぁ、こんな悪意のある記事やアンチの意見などは、本当のONE OK ROCKのファンなら「ハァ〜?何を言ってるんだ、この馬鹿は」くらいなもんだろうがね。あえて俺が書かなくても、Takaが言った事はすごいわかるはず。

まずは写真のこと

この不躾なファンは、ワンオクの歌や曲、パフォーマンスが好きなんじゃないのか。
アイドルじゃねぇんだ、写真を撮ってそれをどうする。SNSで拡散かぁ?珍獣発見じゃなぁんだから。そりゃ怒るわ。
もし列車や飛行機で偶然隣になったりしたのなら、写真お願いしてみるのもいいだろう。サインをねだってもいいだろう。受けてくれるかは別だがね。

「山田孝之のカンヌ映画祭」という番組の第4話で、映画制作費の出資をお願いしに、山田と芦田愛菜と監督が訪ねて行く。東宝やSONYなど大手以外に、山田のファンという若い実業家にも会いに行き、パイロットフィルムを見せ企画主旨を述べる。お願いされた実業家は本人に会えただけでも感動してるのだが、それはそれ、出資=お金の事だ。ファンだからといって簡単に出資はできない。
実業家は2000万出資することにした。条件は「1,一緒に写真を撮って欲しい。2,サインをもらいたい。」。(もちろん映画制作の出資だからこのあと配給や収益分配比率などの話にもなるのだがそこは映してなかった)
わかるかね?
写真とサインで2000万なんだよ。。それくらいの価値があるってことなんだよ。

まぁこれは極端な例だが、ロックミュージシャン、バンドのファンならコンサート会場でステージ上で輝く姿を見ろよ。プライベートの写真とかは撮られたくないのよ。ステージの上でシャウトしてる時なら別だが、普段の姿を撮られてもなぁ。

海外では他人の写真を勝手に取る奴はパパラッチか覗き魔扱いだ。せめて「撮っていいですか」と聞くべきだろうさ。

ロックミュージシャンに限らず、最近は平気で撮る。隠し撮りも多い。肖像権がどうのとか、プライバシーの侵害がとか言いたかないが、勝手に撮るなよ。自分がされたら気分悪いだろ?しかもスマートフォンや携帯のカメラってなぁ。サインをそこらのチラシの裏にお願いするようなもんだな。

ただし、最近は芸能人もモデルもタレントも、平気で自撮りや「誰が撮ったの?」って写真を自分のSNSやブログに上げたりする。
これは一般人が誤解を招く原因だ。止めたほうがいい。こんなことをしてるから一般人は勘違いする。近い存在だと思違いする。

ジャニーズ事務所は個人のSNSなどはすべて禁止にしてる。ファンの勘違い防止ね。まぁ下手なことつぶやかれて炎上したりするのを防止する意味でもあるのだろうが、アイドルが私生活を暴露してどうする。夢を与えるのがアイドルだろ?実生活を見せてどうするってのが本音だろう。。

ジャニーズはメディアに対しても写真掲載許可がかなりうるさい。
SMAP(もう元をつけなきゃいけないのかな)も、嵐もTOKIOもKINKIも関ジャニも、メンバーが主演してるドラマの番宣会見や、映画の舞台あいさつ、舞台のインタビューでさえも使用禁止。ネットニュースや週刊誌、タブロイド紙でも勝手に写真を使わせない。だから、新番組の会見記事でもジャニーズタレント以外の共演者の写真しか出てなかったりする。

雑誌でも、インタビュー記事とかグラビア・表紙以外の写真は許可していない。もちろん二次使用も禁止。amazonでさえ塗りつぶされてる。
本来は宣伝や告知の意味から考えりゃ、好き勝手に使ってもらった方がいい。売れる前、まだまだマイナーな場合なら、ネットニュースなどに顔写真を掲載された方が、一般認知度も高まる。しかし、売れてようが売れてまいが、徹底して禁止してる。そのスタイルはさすがだと思う。

ジャニーズだけじゃない。
矢沢永吉にしろ、桑田佳祐にしろ、中島みゆきにしろ、勝手に撮らせない、使わせない。せいぜい業界用のポートレイトか最新アルバムジャケットくらいだ。
本来、これが正しいのであって、気楽に会いに行けるアイドルとか、プライベートで撮影されてもOKっていう方がおかしいんだけどね。

重複してしまうが、写真撮影について一般人が勘違いしてしまうのは、芸能人のモラルハザードの認識の甘さもあると思う。
あれだけプライベートの写真をSNSやブログにアップしておいて、プライベート(業界裏話)をアップしておきながら、プライベートで写真勝手に撮るな、プライベートを詮索するなって。
そりゃ線引きもわからなくなってしまうよ。

ワンオクのTakaも同じだ。勘違いされたくなければ、プライベートの写真はTwitterやInstagramに上げないほうがいい。俺はそう思う。

別に、今日こんなことしましたとか、今日は誰々と飲み会だとか、発信しなくていいよ。
憧れのミュージシャンに会えたとか、音楽仲間との楽屋や飲み会の写真もUPしなくていいよ。
本当にロックで生きていくなら、そんなのは無駄だ。音楽でねじ伏せて音楽で語ればいいんだからさ。本当のことなんてバラさなくていいのよ。

ロックスターは、周りが勝手にイメージした偶像を作り出してなんぼ。
毎晩女をとっかえひっかえ、バーボンをラッパ飲みし、ハッパ吸って・・・なんて従来のイメージじゃなくていい。
だってそのイメージに自身が悩んだり耐えきれなくなったりしたら、最期は自殺したり、ドラッグにはまったりするもの。

シド・ヴィシャス、ジョニー・サンダース、ボン・スコット、ジョン・ボーナム、フレディマーキュリー、ジミ・ヘンドリックス、ロバート・ジョンソン、ジョン・レノン、ランディ・ローズ、HIDE、アベフトシ、カート・コバーン、マーク・ボラン、コージー・パウエル・・・。

彼が本当はどんな人間でどんな思想だったのかは知らない。マスコミによって作られたイメージなのか、自分が演出したイメージなのか、ファンが勝手に作ったイメージなのか知らない。ファンにとってはそれでいい。
実はプライベートではだらしなかったのか几帳面だったのか、女好きじゃなかった、金遣いは派手じゃなく実は節約家、下戸だった、肉はダメでベジタリアン・・・そんなことはバラさなくていいのよ。かっこいい音楽さえ届けてくれたらいい。

マスコミも、メディアも、ロックミュージシャンに常識だのモラルだの求めるな。
カメラの前では笑え?民放テレビ出演したらありきたりの挨拶しろ?ファンとは握手しろ、笑顔振りまけ?
強要するなよ。そこらのジャリタレと一緒の扱いにするなよ。

ファンもロッカーには一腺を引け。崇めろとか惚れろとは言わない。ただ、勘違いするな、彼らは手の届く存在じゃないと理解しろ。

ロッカーはテレビでしゃべらなくていい。メディアで語らなくていい。ビートのきいたイカしたロックを聴かせてくれればそれでいい。
ましてや、自分からプラーベートは発信してくれなくていい。

ONE OK ROCKが海外で通用するようなバンドになりたいなら、インスタやtwitterでファンサービスなどしなくていい。

東京タラレバ娘が面白いよ

2017-01-26 02:58:09 | BOOK/COMICS
東京タラレバ娘が面白い。
このドラマを「人ごとじゃないぞ」って見てる人もいるだろう。「あぁ、こうなる前に結婚しててよかった」と思って見てる人もいるだろう。

実際いるのよ、こういった女の人。
今まで何人も見てきた。お客様の中にもいる。友人にもいる。だから面と向かっては口が裂けても言えないのだが、このドラマはフィクションではない。(東京タラレバ娘は東村アキコさんの漫画が原作のフィクションだけどね)

早々と寿退社する同期を内心せせら笑い、焦らなくてももっといい男と出会うはずなのにもったいない、もっと独身生活楽しんでからでいいのにねって。家庭や男に縛られるより、好きなことやってある程度遊んでから結婚したらいいやって。こいつにしとこうかななんて思った人もいたが、なんとなくスルーしてたら、気がついたらやばいぞ私。

気がつきゃいい歳だ。このままだとどうなる。あれ?おかしいなぁ、どこで歯車狂ったんだ?

流行りの服を着て、メイクを決めて、昼はお洒落なカフェでランチして、夜はフレンチやイタリアンレストランでワイン。夜景の見えるラウンジでカクテル・・・。してたよなぁ。
外資系の男、横文字の仕事の男、ベンチャーやIT、商社マン・・・どれでもよりどりみどりだったよな。全部友達よ〜なんて言ってたら、気がつきゃ女友達と生ビールやチューハイ飲んでる自分がいる。ヤバいぞ私。

女友達は優しい。自分のことしか考えてないような男より楽。
女友達は話を聞いてくれる。自分をできる系と勘違いした下心丸見えの男より楽。
そう、女友達は楽なのだ。
化粧バッチリしなくていいし、何着ていくかも悩まなくていい。相槌も愛想笑いもしなくていい。

何かとそうやって集まってたら、気づけば、あれ?いい男はどこへ行った?まぁいいや、女同士で気楽に飲もうよ。

気取っても仕方ないからワインなんかよりビールでしょう。シャンパンは高いよ。泡が出るんならチューハイで十分。
テリーヌだのムニエルだのはもういいや。バター味よりはしょうゆ味。おでんはほっこりするねぇ。からしはたっぷりね。焼き鳥は串のままがぶりといこうよ。ここはもつ煮込みが美味しいのよ。家では作れないしね。サラダも栄養のために頼もう。葉っぱとドレッシングよりポテトサラダがいいよね。お兄さん熱燗おかわりね。

そうやって居酒屋でたむろしてる30くらいの女の人グループは多い。(原作では33歳だが、ドラマでは30歳に設定されてる)
賑やかだ。若いうちは許されたのだろうが、うるさいと言われたり店員から注意されてたりする。飲み放題をオプションでつけてるので時間がきたら去っていく。

飲み方は豪快だ。もはやおっさんだ。まだ飲み終わってないうちから追加で頼む。手酌で飲む。早々と焼酎お湯割とか頼んでる。
あて(肴)も渋い。サングリアとアヒージョとかを経験してきた世代だからか、マリアージュ(相性)を考えて頼む。ビールなら枝豆やポテトフライ。地魚には地酒。おでんなら熱燗。冷酒なら珍味。

ドラマでは吉高由里子と榮倉奈々が、同じように洒落た店で飲み食いするの飽きて、大島優子のお父さんがやってる居酒屋で、たらの白子とレバ刺しで飲んで愚痴ってる。あの時あの男で手を打ってたら(今頃)。あの時こうしてれば(今頃)。って酔ってはしゃいでるところを坂口健太郎に「うるさいよ。このタラレバ女。ずーとそうやってタラレバ言ってろ。」と言われ、言い返せない。

うーん、東村アキコさんの言葉のセンスに脱帽。
能年玲奈が主演した映画「海月姫(くらげひめ)」も絶妙だったが、今回の「東京タラレバ娘」も秀逸なタイトルだ。


これがただの「タラレバ娘」じゃダメだ。東京という都会で背伸びして無理してお洒落に過ごした女の人じゃないとタラレバ娘にはならない。
これが田舎の女の人なら親戚から勧められた縁談とか、幼馴染と結婚ってパターンが想像できるし、居酒屋行っても下手すりゃ客全員が知り合いだ(店も少ない)。
女同士で愚痴ろうにも、隣は同級生だった男とかいたりして結局みんなでワイワイ。
東京で暮らす女だからこそ、疲れた時に同郷の女友達と集まって飲んでタラレバ言ってしまう。しかも自分はまだ若いつもり、まだイケてるの、気持ちは娘のつもりなのよ。だから「東京タラレバ娘」が正解なのだ。

現在二話目だが、これからどんどん面白くなる。観てない人のために1,2話目のあらすじとこれからの展開をちょっと。

売れない脚本家の吉高由里子は、駆け出しの頃告白してくれた男(鈴木亮平)が今やプロデューサー。改めて告白されるのかとドキドキしてたら自分のアシスタントと付き合い始めた。落ち込んでる時に慰めてくれる女友達(榮倉と大島)と今日は酔うぞ〜って騒いでたら金髪の若い男(坂口健太郎)に叱られる。嫌な奴だと思ってたらKEYという名前の売れっ子モデルだったことが後で判明。

榮倉奈々はネイリストで親にお金を出してもらってネイルサロンを開業してる。東京に出たての頃に付き合った彼氏は売れないミュージシャン(平岡祐太)。同棲してたが先の見えないアーティストに見切りをつけ出てった。鈴木の誘いで連れてってもらった今人気のBUMKEY'Sというバンドのライブ。そこには売れっ子ミュージシャンになった彼が。再会を喜ぶ彼には今、モデルの彼女がいるのだが・・・。

三話目では大島優子が店に来た男に一目惚れする。大島の好みに、ど・ストライクの彼。久しく恋をしていなかった大島は友達にアドバイスを求め・・・。

口は悪いが何かと気にかけてくれる坂口健太郎(ツンデレか)と一夜を共にしてしまった吉高・・・。能天気にはしゃぐ元彼にやけぼっくいに火が付いてしまった状態の榮倉・・・。大島の相手も実は・・・。

おっと、これ以上言ったらネタバレになってしまうな。さぁ、今後はどうなるのでしょう。
原作漫画を読んでる者としては今後の展開も予想はつくのだが、このドラマは原作をうまく構成しなおして脚本されてるからね。演出やセリフもちょっと弄ってて、それがまた原作のイメージを壊すどころかさらに膨らませていいのよ。
言葉に傷つくシーンでやが次々と刺さる吉高。現実に打ちのめされる榮倉はハンマー(鉄球)でぶっ飛ばされる。のだめカンタービレのような大げさな心情表現も面白いよ。

都会を颯爽と生きる女性を描くドラマもいいんだけど、こんな等身大の女性を描くドラマの方が、同世代は好感が持てるのではないかな。

ちなみに40-50代の独身女性はBarに居ます。バブル時の名残かカクテルやシャンパンを一人飲みしています。バーボンやスコッチをロックで飲んでる酒豪もいます。メイクも服装も極めてます。会話も大人です。油断も隙もありません。こんな人はこのドラマを見ても「ふっ、甘いわね。焦っても無駄よ」と思うかもしれません。

その世代の結婚して子育てもひと段落ついた世代は、サイゼリアやファミレスで昼間からグラスワインで女子会やってます。以前「女子会じゃなく婦母会じゃないのか?」と言ったら怒られた。セカンド人生を満喫しております。この人たちはこのドラマを見ると「バカねぇ、チャンスの神様は髪の毛3本なんだからその時掴まなくちゃ」と思うかもしれません。ドロドロの不倫ドラマやイケメンとかジャニーズ系がでてるドラマの方が好きでしょう。

まるで光と影を見てるようです。


トランプ大統領とTPP

2017-01-25 01:58:39 | FOOD&DRINK
アメリカの新大統領トランプさんが吠えている。
環太平洋連携協定(TPP)からの永久離脱を支持して、カナダとメキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)を再交渉(要するに見直しね)するという。
就任したばかりだから、張り切るのはわかるんだがね。この人ってアメリカさえよければって考えの人。世界のリーダーシップのように振舞って、あちこちにチャチャを入れてた今までのアメリカとは、違うのかもしれないね。

日本の食料自給率は40%。
この数字だって、アメリカがトウモロコシを買えだの、大豆を買えだの、散々言ってこられてた結果だ。
TPPがもしアメリカ主導でこのまま進んでたら、この数字もどうなるかわからなかった。その点ではトランプさんありがとう。ただし、日本がTPPに参加したのは、アメリカが結構圧力かけたからなんだがなぁ。言い出しっぺが途中で降りるってのはルール違反なのではないかい?

でもこれ以上アメリカをはじめ海外から安い食材が入ってくるなら、日本の農家・畜産家はたまったもんじゃない。これ以上安く売れっていうなら離農するよ。廃業するよ。もちろん後継者も育たないよ。それで日本の土台は大丈夫かよ。

農業をしたこともない有識者とやらは「自由競争なんだから日本の農家も努力すべきだ」などという。「第一次産業従事者は全就業者の10%に満たない」などという。
これが腹がたつのよ。こんなことを言ってる奴に限って、スーパーで安い食材ばっかり買おうとするんだろうな。添加物まみれの弁当やインスタント食品食ってるんだろうな。野菜が高騰したらすぐ天候のせいにしたりするね。

工業製品なら自由競争でいいだろう。品質なのか、性能なのか、価格なのか、デザインなのか。売る方も選ぶ方も自由だ。
しかし食料・食材は自由競争じゃないだろう。「安全」と「安心」が第一で、その上「美味しい」が条件の上での競争だろう。

カリフォルニア米とかタイ米とか既に入ってきてるが、未だに国産米の方が強い。これは、コシヒカリやササニシキなど、品種改良で日本人の食生活に合った米を作ってくれてる農家のおかげだ。米離れが進んでるとはいえ、やっぱり日本人は日本の米が好き。(ただしジャンバラヤとかパエリアにはタイ米の方が合うがね)
野菜にしたって、中国産より国産を選ぶ。
なのに食料自給率が40%ってカラクリわかる?

米は自給率97%だが、日本人が食べもしないタイ米やカリフォルニア米を買わされてる。そしてそれらは加工品(冷凍食品とかね)としてアジアに輸出されてる。
ラーメンをはじめ、麺やパンなど炭水化物大好きの素・小麦の自給率9%は仕方がないかな。これも戦後にアメリカが小麦を買え買えってうるさかった結果だ。
味噌も醤油も豆腐も納豆も厚揚げも大豆からできているのだが、大豆の自給率は6%。輸入大豆のほとんどは食用油になってる。
これでも日本の食、和食は世界遺産だって言えるのかね。

トウモロコシの国内自給率はほぼ0%だ。しかし考えてくれ、あなたの身の回りで「今日のランチはトウモロコシにしようか」とか「昨日の晩飯はトウモロコシ三昧だった」などという人がいるか?縁日以外でトウモロコシを食うと擦れば、せいぜいポタージュやスープにちょっと入ってるか、サラダに入ってるくらいじゃないのか。
それなら、北海道や沖縄や鹿児島で作ってる分だけでまかなえるはずだ。
しかし、大量のトウモロコシ(コーン)が日本に輸入されているのは何故?実は家畜の飼料として輸入されてるのだね。鶏も牛も豚もトウモロコシベースの飼料で育てられるのよ。

牛肉は40%、豚肉は50%、鶏肉は70%。
あれ?アメリカとかオージーとか牛肉はまだわかるが、スーパーで外国産の豚肉ってある?せいぜい高級ハムのイベリコとかパルマ・プロシュートくらいじゃない?鶏肉もブラジル産とかあるけど、ほとんど国産じゃない?地鶏とかも結構あるくらいだ。
はい、輸入肉これらはすべて冷凍食品や外食産業に使われてます。だって国産で中華まんや餃子作ったら高いよ。コンビニのチキンも高くなってしまうし、牛丼だって牛肉どん様と呼ばなければいけないくらい高額になってしまいます。

これでどうやって自給率を上げれるというのだろうかね。

トランプ大統領は就任前に、トヨタ自動車のメキシコ工場の新設を批判して「1兆円投資」を引き出した。
なのに1月23日には「日本は米国の自動車販売を難しくさせている」と言い放つ放漫さ。まるでジャイアンのようだ。
「米国の自動車は日本での販売が増えていないのに、日本は米国に何十万台も輸出している」と主張、日本との貿易は「公平ではない」と批判した。

これを食料に置き換えてくれ。
「日本のみかんはアメリカでの販売が増えていないのに、アメリカは日本にオレンジを何十万個も輸出している。不公平だ!」
ね、バカでしょ。この人は良くも悪くも土地転がしでもうけた不動産屋だ。経済の根っこを知らない。
生産、流通、販売、消費・・・すべて人の手で行なわれ、それに品質や安全が加わってはじめて物が売れるのにな。彼はそんなことよえい、これらオペレーションの無駄や損益、コストカットやスピードなどしか考えられない人なんだろう。

今後の日米の貿易交渉の中で、日本側に車に限らず米国商品の販売を増やすよう要求してくるかもしれない。
これ以上日本は買うべきなのか?
日本の稲作は生命線だし、農作物もアメリカのような広大な土地を機械でガーってやる風にはならないだろう。
価格競争や圧力かけてくるなら、いっその事、鎖国してもいいかもね。


江角マキコの引退

2017-01-24 02:39:46 | MUSIC/TV/MOVIE
江角マキコが、代理人の弁護士を通じて芸能界を引退する意向を明らかにした。
最近の流行かね、電撃引退とか休業宣言とか。

江角マキコの引退は、成宮くんと同じく週刊誌やマスコミの追及から逃げるための引退かね。
どうやら明日発売の一部女性週刊誌(女性自身)において、江角が不倫を行っているとの記事が出るらしい。まぁ女性自身だからまたお得意の推測記事なんだろうが、江角が引退まで言い出したのはこの不倫疑惑とされた相手のことが絡んでるんだろうな。

江角側は(週刊誌記事で)相手とされている方とは、投資金の返金交渉の相手。そして交渉のため会ってるだけだ。不倫関係などは断じて無い。と言っている。
それなら何も子供を引き合いに出してまで、引退宣言すること無いのでは?って思うのだが、どうやら芸能界はこの江角の不倫相手とされてる人間のことをあまり報道して欲しく無いのだろうと勝手に推測してしまうのよね。

この投資金の返金交渉の相手とやらは、2016年8月に報道された「資産運用を装った詐欺容疑/無登録ファンド/113億円集金」(朝日新聞他)の人だろう。
この事件は、クエストキャピタルマネージメントという投資コンサルタント会社が、運用実態のない(しかも無登録)ファンドに出資者約60名から113億円の金を出資させてた疑いの投資詐欺事件。このファンドに投資していた人の中にGACKTや布袋寅泰、そして江角マキコなどがいた。

でも、この事件これ以降あんまり報道されてないのよ。結構巨額な投資詐欺事件なのにね。他の出資者に政界の大物やなんかもいるのかもしれない。
だから今回の江角マキコの引退宣言は、この記事(江角がこの投資会社の人間と会ってた)ことを発端に、事件がまた明らかにされていくのを防ぐ目的があるのかなって勘ぐってしまう。まぁ、どちらにしても一般人には関係の無い話なのだが。

でも、芸能界というところは不思議なところね。引退宣言をすると一般人になれるところなんだ。引退宣言はもう仕事は受けないよ、これからは一般人だからカメラやマイク向けないでね、マスコミさんってことか。その割には平気な顔で復帰してきたり撤回したりするのだがね。元ほっしゃんとか、キンコン西野とかね。
休業宣言はまたすぐ戻ってくるけど、しばらく仕事はしないよ、ほっておいてよってことかね。どちらにしても事務所とかテレビ・映画など、マスコミ媒体の契約の問題で一般人には関係無いのだがね。

だから、いきものがかりの休業(放牧?)宣言とかもよくわからないのよ。わざわざそんな宣言しなくても、ライブしないとかテレビ出ないとかアルバムや新曲出さないとかしてたらいいのだがね。宣言しないと仕事のオファーが入るからなのか?ファンがやきもきするからなのか?よくわからん。

ソロ活動したければ刷りゃいいし、何もせずに海外でゆっくりしてたっていいのだがね。海外のアーティストなんて別に引退宣言や休業宣言してないままに、何年も新曲やアルバムを出さないなんて当たり前なんだがね。

まぁ、宇多田ヒカルのように人間宣言して休養(充電?)に入ったのはわかるのよ。彼女は若いうちから一気に駆け抜けて、信じられないくらいの驚異的なセールスあげて、常に期待されて。でも、このままいったらやばいんじゃないか?私、一般教養とか常識ってやつ知らないこと多いぞって。それで休んで海外住んで結婚して子供産んで育てて、そして見事に復帰してくれら。相変わらずいい曲を発表してくれてるから嬉しい。

山口百恵やキャンディーズのように華々しく引退する流れは今は無いなぁ。
週刊誌のスクープやトラブルが発端で、これ以上なんやかんや責め立てられたり、追い回されたり、ほじくり返されたり、有る事無い事書き立てられたり・・・。そんなことから関係者とかにこれ以上迷惑かけたくないからって引退するパターンが多いね。島田紳助からどうもこの流れが芸能界にはあるみたいね。

まぁ、干されたり売れなくなって「最近あの人見ないわねぇ」って言われるよりは、「私、引退します」って宣言した方がいい場合もあるが、売れっ子タレントとかの引退宣言の裏には、何か色々な思惑やしがらみがあるのだろうね。

江角マキコって波乱万丈よね。
彼女の代表作とも言える『ショムニ』シリーズのキャラのせいかもしれないが、ミニスカで自分の意志を曲げない女。周りから異敬の目で見られる孤高の女。いわゆる“できる女”の代名詞だったんだった。
2003年に『マルサ!!東京国税局査察部』でまたもや“できる女”を演じたまでは順風満帆だったのだがね。同じく2003年11月から国民年金保険料の納付キャンペーン広報イメージキャラクターとして起用されたのに、本人が17年間国民年金保険料を未納してたことが発覚して、一気に失墜。『マルサ!!』で「払うべきものは払う、これが国民の義務!」って決めセリフ言ってたのにね。

それでも、バラエティ『ぐるぐるナインティナイン』のゴチバトルや、2003年の『ショムニ2013』で復活してた。
なのに、長嶋一茂の自宅に「バカ息子」などの落書きした疑惑(元マネージャーの勇み足だったらしいが・・・ちなみにこの報道も文春砲だ)とか、ママ友いじめ疑惑発覚でまたもや失墜。それからは、夫婦不仲だとか、旦那が製作にごり押ししてるとか、あんまりいい噂が出てこない。すっかり干されちゃった。
今では“できる女”や“ミニスカートの孤高の女”のイメージは、米倉涼子や菜々緒に奪われてしまった感がある。

『ショムニ』の第1シリーズ〜共演してた宝生舞も、2010年に『これからの人生、「宝生舞」としてではなく、また「役」としてでもなく、自分自身をしっかりと確立させるため決断した』と声明を出して女優業を引退した。(相棒のDVD化の時に連絡取れなくて行方不明騒動までなってたな)
同じく『ショムニ2013』で共演したベッキーは、昨年ゲス不倫で休業を余儀なくされたし、『ラブ・レボリューション』(2001年)で共演してた押尾学は保護責任者遺棄致死罪と麻薬取締法違反で逮捕、山本圭壱は10代の少女に飲酒させて性的暴行したとして吉本興業を解雇された。この『ラブ・レボリューション』には米倉涼子も出てるのがちょっと暗示してて怖いなぁ。

江角マキコのドラマでは、『ショムニ』より『月の輝く夜だから』の方が好きだったなぁ。
このドラマそんなに有名じゃないけど、いいドラマなのよ。岸谷五朗が元ヤクザ役で、木村佳乃が江角の妹役。上川隆也が婚約者役だったかな。 主題歌が、エレファントカシマシの『今宵の月のように』だったんだけど、これがまたエンデングとかに流れるんだけどいいのよ。名曲なのよ。このドラマは再放送見たいなぁ。DVD出てるのかな。



ちなみに矢沢永吉のアルバム『the Name Is...』のジャケットには、まだ無名の頃の江角マキコが写ってる。
だからどうしたってわけじゃないけどね。
江角マキコさん、お疲れ様でした。



女城主直虎と雪花の虎

2017-01-23 04:05:11 | MUSIC/TV/MOVIE
柴咲コウ主演のNHK大河ドラマ『おんな城主・直虎』が始まった。
前作の真田丸はなんやかんや言いながらも最後まで見てしまったのだが、今回の直虎は見ていない。戦国ものは好きなんだが、なぜか見たいって欲求が起こらないのよね。別に大した理由があるわけじゃないのだが、井伊家には興味がないし、徳川があんまり好きじゃないからかなぁ。まぁ俺一人が見ようがが見まいが視聴率が変わるわけでは無いしね。

家を救うために立ち上がった女城主、というのが番組の売りみたいなのだが、戦国時代に女城主など結構いる。しかし、女性の地位がべらぼうに低く扱われていた戦国〜江戸時代は、女性の名前や記録など残ってないのが当たり前。この井伊直虎も資料もほとんど無いから全編フィクションや想像の世界で作られるんだと思う。そうなると別に見なくていいかなぁって気になってしまうのよ。どうせNHKだ、ハードな時代を駆け抜けた女性ってスタンスで描くんだろう。それって女性登用がどうの、女性が活躍できる社会がどうのって騒いでる人は面白いかもしれないね。俺はいいや。

戦国時代ってそんなに記録もちゃんと残ってなくて、後で歴史研究家の方や、そういうことを研究してる偉い先生方が繋ぎ合わせてくれたんだけど、なんかまゆつば物のものが多い。
戦国時代で一番有名な女性はお市の方(織田信長の妹で浅井長政・柴田勝家の妻)だと思うけど、この人でさえ資料が少ないから逸話や風説をまとめたものしかない。信長がお市から届いた両端を縛った小豆によって浅井の裏切りを理解し、窮地から脱出した(金ヶ崎の退き口)話とか、織田家安泰のために嫁いだ柴田勝家とともに最後は爆死したとかくらい。

信長の妻濃の方(帰蝶)も、嫁いだ時の斎藤道三から隙あれば殺せと脇差を忍ばせてたとかの話は有名だが、これだって真実かどうかわからない。明智光秀と幼馴染だとか、本能寺で信長と一緒に戦って死んだとか、どれもこれもドラマや本の創作の域を出ない。
秀吉の妻ねねも、寧が名でそれがおねさまとかねね様と言われてるがはっきりしない。秀吉死後の高台院での方が文献や資料が残ってるくらいだ。

そうなると、ドラマや本とかで創作された部分が後に残って、それが一般的に広まってたり、真実だと思い込んでることが多いのではないかね。
真田信繁は公式の書簡では一度も真田幸村と名乗って無いのに、信繁より幸村の方が有名だ。これは江戸時代の歌舞伎や浪曲のせいらしい。忠臣蔵も吉良邸へ討ち入りした日は大雪のイメージだが、実は当日は晴れ。これも歌舞伎や浪曲、講談の演出のせいらしい。

斎藤道三や武田信玄の肖像画は別人では無いかと言われている。二人とももっとすっきりした体型だったそうだ。
今川義元はドラマでは必ずダメな公家上がりの姿で描かれるが、実は下克上で今川当主の座をもぎ取り、政治手腕も凄かった人らしい。
伊達政宗は50代以上の人は渡辺謙のイメージで思ってるし、若い世代は戦国BASARAのイメージだ。同じように直江兼続も大河ドラマを見た人は妻夫木聡のイメージだろう。

特に女性のイメージは大河ドラマの影響が大きのではないか。
第13代将軍徳川家定の妻・天璋院篤姫は宮崎あおい(篤姫)、前田利家の妻・マツは松嶋菜々子(利家とまつ)、山内一豊の妻・千代は仲間由紀恵(功名が辻)、新島襄の妻・八重は綾瀬はるか(八重の桜)・・・。
だけど誰々の妻って付属品みたいに列記される戦国時代・幕末の女性。井伊直虎の旦那は無名で誰も知らないからなぁ。大丈夫か?柴咲コウは直人らのイメージを無事作れるのか。

それならいっそ東村アキコさんの漫画「雪花の虎」をドラマ化した方が面白かったんじゃないかなぁ。
これは吉高由里子・榮倉奈々・大島優子で現在実写ドラマ化されてる「東京タラレバ娘」の原作者・東村アキコさんが、歴史や戦国など全く興味がないのに、上杉謙信は実は女性だったのではないか?って想像ふくらましながら、史実や資料をもとにフィクションで描いてる漫画。
現在4巻まで発行されてるんだが、この漫画面白いのよ。



生涯独身で子のいなかった上杉謙信は、女性ではないか?って説は結構言われてる。
常に白頭巾をまとってたり、敵に塩を送ったり、やることなすこと結構女性っぽい。自筆の書簡も残ってるのだが、女性っぽい字だしね。まぁ川中島で信玄と直接戦ったり、酒が大好きだっりするのだが色々な漫画や本でも謙信は女性っぽく(または女性として)描かれてる。結構、真実かもしれないよ。

まぁ想像を湧き立てるのが戦国時代劇ファン。
女城主・直虎も、雪花の虎も今後の展開に期待だ。

狩野英孝の謝罪会見 疑問と恐怖

2017-01-21 20:39:26 | Talk is Cheap
今年も誰が不倫したとか相変わらず騒いでるが、そんなに芸能人のスキャンダルは楽しいのかね。
芸能リポーターってやつは、鬼の首を取ったかのように「どうなんだ」って詰め寄り糾弾記事を書く。政治家の汚職とか企業の不正なら話は別だが、たかが芸能人の色恋にそんなに群がって騒ぐほどの価値があるとは思えないんだが。
そんなことやってる暇があったら、いまだに像を撤去しようとしない韓国政府に対する日本政府はどうあるべき!とか、就任したばっかりのトランプ政権によって今後の日本の対策は?とか報じてくれよ。

狩野英孝が17歳の女の子と恋愛してたってFRIDAYが掲載されて、謝罪会見までした。マスコミやメディアは騒いでるけど、これがよくわからん。SNSでは「援交・淫行・俺英孝」などの格言まで飛び出してるが、これってみんな騒ぎたいだけじゃないのかね。
だいたい17歳の女の子と恋愛したらダメなのか?

えっ?東京都の条例で決まってるって?
バカかね。あれは金銭目的での行為や、未成年と知りながらいかがわしい行為をしようとする奴ら防止や罰するための条例だ。17歳の高校生同士が付き合おうが何しようが適用されねぇよ。これは17歳と25歳のカップルでも一緒だ。17歳と34歳でも同じだろう。勘違いするなよ。純粋な恋愛と一時的な売春やいかがわしい行為目的とは違うぞ。俺はそんなことは分かった上で書いてるし、わざわざ説明文までご丁寧に書いてしまったが、芸能記事や報道バラエティはこれらの説明もせずに「条例に違反してる」とか言ってるな。それこそ恣意的な捏造じゃないのかね。

俺は自由恋愛は勝手にしてもらっていいのではないか?って思ってる。たとえそれが未成年であっても真剣ならな。法律では16歳以上なら親の同意なしでも結婚もできるしな。恋に恋した若造同士の、一時の盛り上がりだけで責任も取れない・取る気もない恋愛じゃないんだからさ。

人間ってのは不思議なもので、17歳の女の子と付き合ってるって18歳のやつが言っても「ふーん」くらいなものだが、同じセリフを34歳のやつが言うと「マジでぇ」と言う。ましてやその17歳が高校生だったらまるで犯罪のように言われてしまう。

俺がAKB48の「大声ダイアモンド」のPVを見て、一目で松井珠理奈が好きになったと言った時、世間では素rほど知られてなかったら「ふーん。可愛いの?」とか「珍しいねアイドルが好きなんて言うなんて」と言われた。続けて「なんかネットで調べたらまだ15歳なんだって」って言うと途端に「ロリコン?」とか「そりゃ犯罪やで」って責められた。
おかしいなぁ。
山口百恵とか桜田淳子がデビューした時中学二年とか三年だったはずなんだが、あの当時ファンだったやつは全て少女愛玩者のような仕打ちを受けてたのか?松本伊代とかも16とかそんなもんだったはずだが、ファンは以上な眼で見られてたのか?そんなことはなかったような気がするんだがなぁ。欅坂46のセンター平手友梨奈は現在15歳だし、このグループ自体平均年齢未成年だらけだがこれはどうなんだ?

だから狩野英孝を責め立てる奴の気が知れん。何を根拠に何を責めてるの?全く理解できない。

芸能人だから?
よくわからん理由だな。芸能人だろうが俳優だろうが芸人だろうが、好意を持って近づいてきた女の子が居たらそりゃ恋愛関係なってもおかしくないだろう?しかもそいつが22歳だと年齢を偽ってたら仕方がないやん。コンビニみたいに年齢確認ボタンを押してもらうわけにはいかないんだからさ。仲良くなった女の子に、タバコや酒を買いに来た客のように、いちいち身分証明書を提示してもらうのか?

未成年だから?
美容界は中卒で入ってこれたから16歳とか17歳のスタッフなんてザラにいた。朝から晩まで営業とレッスンに明け暮れ、忙しい合間に恋愛してた奴らもいたがダメなのか?中には店内恋愛とかでチーフとか店長とかと恋愛してしまう未成年スタッフがいて、それはゆくゆく店の不利益につながることもあるが、結婚するパターンもあった。未成年だろうと恋愛は自由だろうよ。

道徳に反する?
おいおい、悲しんでる人とかに平気でマイクを向け不躾な質問をする、道徳のかけらも持ち合わせていない奴らが言うなよ。自分の所在や名前がわからないことをいいこtぽに無責任な悪口をネットに上げてる奴らにも言われたくないわな。

狩野英孝を責めてる人たちは、一体何に対して責めてるんだ?
そして狩野英孝は誰に対して何の謝罪をしたんだ?
全くよくわからん。

一つだけ気になるのは、この狩野英孝の謝罪会見で周りを取り囲むリポーターが、ほとんど女性だったってことだ。
淡々とマイクを向けるおばさまレポーターたちに、怖さ・恐怖を感じたのは俺だけか?

カルテット 面白いんだが脚本のアラが・・・

2017-01-20 03:21:09 | MUSIC/TV/MOVIE
カルテットを観た。
松たか子、松田龍平、満島ひかり、高橋一生。いいキャストで面白い。
冬の軽井沢の別荘で共同生活を送り、弦楽四重奏(カルテット)を組む4人。それぞれが何かの思惑を胸に抱えてるようで、ちょっとサスペンスタッチなドラマだ。

次回予告の前、番組最後に椎名林檎作詞作曲の主題歌「おとなの掟」が流れる。これがまたいい仕上がりなのだ。
松たか子と満島ひかりがジャズシンガーのような雰囲気で歌う。妖艶で神秘的。このドラマの「全員片想い、全員嘘つき」というキャッチフレーズを象徴してる。

しかしこのドラマ、一つだけケチをつけるとしたら高橋一生の役どころだ。
脚本家が高橋君を当て書きしたのかどうかはわからないが、ちょっとひどいな。

高橋君は35歳でなぜか美容室のアシスタント。スタイリストに「シャンプーお願い」とか言われて客に「あら?店長さんに洗ってもらうなんて」なんて勘違いされてる。
そう、言っておく。35歳でシャンプーしかできないアシスタントなどまずいない。全国21万件ある美容室で、こんなスタッフを抱えてる店はまぁ無いだろう。あるとすれば、店長かオーナーの愛人か妾だろうよ。

しかも土日に軽井沢の別荘に泊まって共同生活とレストランでの演奏。
指名客を持ってる主婦のスタイリストならいざ知らず、シャンプーしかできないスタッフで土日に休むスタッフなんて美容室は傭いません。これは以前上野樹里主演の「ラスト・フレンズ」で、長澤まさみが美容室のアシスタント役をしてた時も思った。

さらに言えばビオラ奏者がシャンプーをする(しかしない)仕事につくわけが無い。
爪と指を大事にする弦楽器奏者が、手荒れやあかぎれ、爪などに悪いシャンプー業務などするわけが無い。脚本家は美容室のインターン(今は存在しない)かアシスタントのこの指を見たことが無いのか。美容室に行ったことが無いのかもしれない。

バイオリンやビオラ奏者は学生時代に体育の時間、突き指防止でバレーボールさえしない。指を守るから包丁を使っての料理もしない。なのに高橋一生は美容室のアシスタントだわ、別荘で唐揚げ揚げてるわ。
松たか子も松田龍平も満島ひかりも、役作りか演技力のせいかちゃんと音楽奏者に見えるのに、高橋一生だけがそうが見えない。

さすが、全く共感できなくて視聴率も悪かったドラマ、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の脚本家。
「唐揚げにレモンをかけるか」論争のくだりは面白かったが、ちょっと尺が長すぎて「こいつ鬱陶しい奴」としか思えないくらい。こだわりを持って生きてる奴とか、何かと細かいことにこだわる奴ってキャラにしたいのかもしれないが、それならパンツをはいてないとかそんなくだらん事はいらないのでは。

今度のカルテットは坂元裕二氏オリジナルの脚本らしい。この人の作品はあまり多くは知らないが、「東京ラブストーリー」のように原作(柴門ふみ)があったらいいのかもしれない。
実は今回の第1話を見るまでこのドラマは、てっきり鬼塚忠さんの「カルテット」をベースにしたドラマだと思ってた。



全く違ったよ。勘違い。
でも、松たか子のご主人さんは失踪したのか、松たか子に殺されたのか。松たか子はなぜ声が小さいのか。金のためにスパイしてる満島ひかり以外の二人はなぜ偶然を装って集まったのか。どんどん松田優作に似てくる松田龍平のストーカーみたいな怖さ。
サスペンスとして充分面白いんだから、第2話も期待。

ちなみにカルテットという日本映画もある。宮崎駿の映画音楽で有名な久石譲さんが撮った音楽映画。この主役が袴田吉彦だった。
袴田吉彦は愛人に不倫暴露されたが、その際に利用してたホテルがアパホテル。そのアパホテルは今、ホテルに置いてある本が30万人の南京大虐殺など無かったというような内容を含む本だということでちょっと炎上してる。
うーん、袴田吉彦。愛人に暴露されたのは恥だが、なんとなく役に立ってるような気がする。気のせいか。


一般人に視聴率を伝えて何がしたいの

2017-01-19 06:22:03 | Talk is Cheap
新ドラマが次々と始まってる。
観るのが追いつかなくて、どんどん録画が溜まってしまう。

新ドラマが始まるたびにご丁寧にマスコミは視聴率を発表してくれるが、あれってテレビ業界人やスポンサーは必要だろうけど一般人に教えてどうしたいんだろう。
数字が高いから人気があるぞ。見なきゃいけないぞ。って煽ってるのか?数回見逃してしまった人が、視聴率をみて「流行ってるのなら観ておかなければ」と途中から観るか?

しかもその視聴率も、書いてる媒体によって10%の視聴率でも好発進ってかかれてたり、期待はずれって書かれてたりする。どっちだ。
ジャニーズにヨイショしてるほぼ全部のメジャーメディアは、草なぎ剛の新ドラマをベタ褒めし、大した演技でもストーリーでもないのに流石だ!見応え充分だ!と賞めちぎる。草なぎドラマより高い15%ー16%で始まったのに、木村拓哉をこけ下ろしたいマイナーメディアは、「キムタク史上最低の初回視聴率」と書く。

同じく15%前後の視聴率ある今年のNHK大河ドラマにしても、ほとんどのメディアは「史上4番目の低さ」と書く。
あるメディアは子役の演技に絶賛の嵐と書き、あるメディアは子役の演技が見るに耐えないと書く。これがライターの主観で書いてるのなら別にいいのだが、なぜかいつも視聴者の声として書かれてる。どっちが正しいんだ。

あるアホな三流メディアは、低い視聴率で始まったから、NHKでは危機感が漂ってる。子役だけでしばらく進み4回目まで柴咲コウが出てこないのは、脚本家がゴリ押ししてるからで現場は混乱している。この脚本家は人気脚本家だから、NHKとしても逆らえないと書いてる。
しかしこの記事と同じ日にNHKの放送局長が定例会見したのだが、視聴率については真田丸の最終回と変わらない数字に満足。子役だけで4回目まで続けるのは異例だが、新しい試みとして現場の意見を脚本家にお願いした。と言っている。

視聴率もそうだが、現場一丸となって作り上げてる作品を弄ぶように報道するメディアは、ふざけてるとしか言いようがない。この報道するメディアの視聴率や発行部数のほうこそ発表してみろよと言いたい。

昨年末の紅白歌合戦も、40%の視聴率で低いだのなんだの言われる。昔みたいに紅白しか番組が無い時代や、大晦日の夜は家族で揃ってテレビを見てた時代ならいざ知らず、このご時世で40%ってすごい数字だと思うんだがなぁ。
なのに未だにマツコとタモリが無駄だったとか、内容がグダグダだったとかケチをつける。他に書くこと無いのか。そりゃ確かに俺も最後の審査票についてはなんじゃそりゃって思ったが、もう別に終わった話じゃ無いかとしか思わん。実際、日本国民(家庭)の40%以上の人が楽しんでたのに、メディアはなんでケチをつけてるのかわからない。

ダウンタウンの松本が、ワイドナショーでこの紅白についてのコメントしてたが秀逸だった。
「まぁ色々言われてますが、相手は40%ですからねぇ。他局が何を言っても負け犬の遠吠えでしょう」
自身の笑ってはいけないは17%もとってるが、それでも負けは負けだし、40%という数字のすごさもわかってるからこのコメントなんだろう。他のメディアも見習いなさい。

一般視聴者には関係ない視聴率なんかでは、番組の面白さは判断できない。
そもそもその視聴率の基準がわからない。
メディアはそろそろ気がつけよ。内閣支持率と視聴率の変動、これほど意味のない数字は無いという事を。

忘れないでと気安く言うが被災地の人は忘れちゃダメなのか

2017-01-18 03:10:20 | Talk is Cheap
阪神淡路大震災から22年、月日の経つのは早いものだなぁ。
今年の追悼イベントはあまり報じられなかったな。だんだん規模が小さくなってたりしてるから仕方ないか。

こういった過去の大災害のことが報じられるとき、よく「風化させない」とか「忘れない」などと言う言葉が使われるのだが、あれにはいつも疑問を感じるのよね。
いつまでも引きずらなきゃいけないの?忘れたらダメなの?

そりゃ不祥事や明らかな人為的ミスというなら忘れたらダメだし、なんとなくうやむやにしてはいけないだろう。
原子力発電所などの防災対策の限界なんかは、今後の教訓としていかないとダメだろう。
でも、人間の力ではどうしても贖うことのできない天災、阪神淡路だけじゃない。その後起こった新潟、東北、鳥取、熊本・・・。これらの被災者もそうなのか。

被災地では親しい人を亡くした人、長年住んでた土地や家屋がなくなってしまった人もいるだろう。一瞬で変わり果てた景色を目の当たりにして呆然としたことも、或る日突然一つの命が消えた哀しい思いも、すべて背負ったまま生き続けなければいけないのか。忘れたらダメなのか?

そんなこと他人に言われなくたって、忘れない人は忘れないし、ふとした時に記憶が蘇ったりする。
昨夜Bar飲んでいた時も、ふとしたことで震災の話になった。希少ボトルやレアもののボトルの話をしてたんだが、地震とか来たら大変ねぇって話になんとなくなった。そこからあの阪神淡路の震災時はどうだったのかの話になった。その話をしてる時に、明日がその震災の日だということさえ忘れてた。

それなのに、あの日のことは未だに覚えてる。大阪・兵庫の人間は今も鮮明にあの日のことを語ることができる。
これは各地の被災地の方々もそうだろう。
相手はどうやっても勝てっこない天災。どうすることもできない無力感。何とかしなきゃと思う焦燥感。その当時の思いは人々の心に深く残っている。

それなのに気安く「忘れないで」とか「風化させない」とか使われてる。言われなくたって忘れないが、忘れてはいけないのかよって思ってしまうのよ。

それを言うなら太平洋戦争の事とか、戦後復興のことなんかはどうなんだ?
GHQのせいとはいえ、無理やり別の歴史を当てはめられた戦後教育の弊害を未だにひきづってる輩もいるが、すっかりあのことなんか忘れてる。

いやいや忘れてないよとか言うのだろうが、それならなぜ今も語り続けない。なぜ間違った戦前戦後史を未だに教える。
そのせいで、韓国の間違った歴史観や、中国の捏造歴史に対しても強く抗議ができてない。

韓国には慰安婦像とやらの不気味な像を大使館や領事館前に設置したりして喜んでるバカが存在する。そして国と国との約束(合意)を、一部民衆レベルの声で遂行できないくらいの国家に何を遠慮してるんだか。併合して日本が統治しなければいけなくなった理由も、なぜ戦後切り離されたかも日本人はもう忘れたのか?奴らはも同じく朝日新聞と一部の売国奴のおかげで間違った情報を植え付けられたのだが、韓国人は忘れない。だからしつこい。

アパホテルが南京大虐殺の真実を書いた本を自社ホテルに設置してて、それが訪日した中国人観光客によって騒がれても気にすることはない。それが正しいんだから。
でも、当時に日本と戦ってもいない共産党が仕切ってる今の中国で、間違った歴史が伝えられてることに抗議ができない。日本人でも間違ったまま教えられた奴が多かったからだろ?忘れないっていうなら、自国の歴史くらい忘れるなよ。ちゃんと後世に伝えろよ。
中国人は新しい国家ができるともう過去の国家のことは忘れる。だから毎回新国家ができるたびに忘れていくから中国史なんてもう無茶苦茶。現国家の思い通りの自国の歴史が出来上がる。

アメリカは忘れてくれる国だ。
未だに真珠湾攻撃の遺族は心に傷もあったりするのだが、安倍首相がお参りや追悼に来るのならそれはそれで歓迎だ!いつまでもごちゃごちゃ言ってないで新しい両国の関係をなんてことを言ってくれたりする。

ヨーロッパでもそうだ。各国いろいろあったが表向きはもう忘れたことにしている。
そりゃいつまでも忘れなかったら、フランスとドイツなんて目も当てられないし、いつまでもギリシャは俺たちがこの世を作ったとか言ってなきゃいけない。イタリアが「すべての道はローマに続いてた」って過去の栄光を未だに語ってたら変だろ。そんなんイギリスもスペインもオランダもポルトガルも語りだしたらもう無茶苦茶。
それがわかってるから欧州の人たちは忘れたふりをしている。でもちゃんと親から子へ自分たちの国家や民族のことは伝えている。

中東は忘れないから、常に歴史が戦争の火種になってる。歴史を忘れないから許さないし許せない。忘れないから認めない。

忘れない、風化させない、いつまでも。
スローガンとしては美しいんだろうけど、忘れたふりをさせてあげなきゃ前へ一歩も進めないのではないかね。
忘れたくても忘れられないことは心の中にとどめ、無理やり笑えないのに笑えと言ってるわけじゃない。忘れたくない人に忘れろと強制する気はさらさらないからな。

でも、忘れたい人もいっぱいいるだろう。忘れたふりをしたい人もいっぱいいるだろう。
他人が言うなって。
だから俺は言いたい。辛いことは忘れていいよ。




テレビ東京のドラマが面白い-2 山田孝之のカンヌ映画祭

2017-01-16 01:54:18 | MUSIC/TV/MOVIE
前回に引き続きテレビ東京の話。
大阪ではテレビ大阪がテレ東の番組を流すのだが、オンエアされないのもある。放送日時が違ったりするので第一回目を見逃してしまって、じゃぁもういいやって録画しないで、結局後悔してしまったり。

久々の雪のせいですっかりひきこもりになってしまったので、そんなテレビ東京のドラマをオンデマンドで観て満喫。

●山田孝之のカンヌ映画祭

山田孝之が、世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたいと、映画製作を手がけるのを追うドキュメンタリードラマ。もちろん登場人物はすべて実名で本人役。
いや待て、これは本当にドキュメンタリーか?山田は以前もドキュメンタリーと言っていいのかどうなのか不明な作品があったぞ。(タイトル忘れたがあれも「山田孝之の」から始まるタイトルだった気がする)

第一回目では、映画監督山下敦弘を呼び出して世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたいと告げる。意味が分からず戸惑う山下監督。初日はそれで終わったが、また翌週に呼び出される。指定されたのは横浜元町のビルの一室。まだ改装前の状態の部屋に山田はいた。

そこで山田は山下監督に、実在した猟奇的殺人鬼エドモンド・ケンパーを題材にした映画を撮りたいと告げる。主演ももう考えてて交渉始めてるが、今はまだ教えられない。てっきり山田が主演でカンヌを目指す映画を撮るんだと監督は思ってたが、どうも違うみたい。山田はプロデューサー的に動く、ということはヴェネチアと並ぶ映画祭カンヌで、しかも「パルムドール賞」を狙ってるってことだ。

そのために山田は山下公園近くのこのビルを借り、そして合同会社を立ち上げ名刺まで作ってた。かなり本気。本気と書いてマジと読む。(これって割と近年の言葉だと思ってたが、実は江戸時代の歌舞伎にすでに登場する言葉なのね)
あれ?今って合弁とか合資会社とかって作れないんじゃなかったっけ。細かいことはまぁいいか。映画タイトルのついた●●制作委員会ってのよりは胡散臭くないや。

また翌週呼び出される監督。今日は主役の俳優に合わせるとのこと。
そこに登場したのは芦田愛菜ちゃん。偽物じゃないよ本物。驚く山下監督。そりゃそうだ、ランドセルが似合う女の子に猟奇殺人者役をさせようってんだもの。ネットやSNSが大荒れに荒れそうだぞ。でもこの顔合わせのシーンなんか結構マジっぽいぞ。

どうするんだ、芦田愛菜主演で連続殺人しかも猟奇殺人モノの映画制作開始するのか。これでカンヌは取れるのか。
これは次週が楽しみだ。

しかしまぁテレビ東京は面白い番組どんどん作るねぇ。フジテレビや日本テレビがメジャーだとしたら、テレビ東京ってマイナーなのにチープじゃないよね。
音楽で言えば、安定したメジャーと違って、インディーズにはインディーズの疾走感とかドライブ感があるってのと一緒かな。テレビ東京は自主制作じゃないけどさ。でも、それに近いか。

過去にも
●「勇者ヨシヒコ」シリーズ(山田孝之主演)って超マイナーでマニア受けするようなドラマ作ったり(出演者がえらい豪華なの)



●孤独のグルメ(松重豊主演)のように深夜飯テロとまで言われて大ブームを引き起こし、今やシーズン5にもなった人気作もある。正月には特別編もやってたな。



●侠飯(生瀬勝久主演)も視聴率云々は別にして、これも見てりゃ腹が減るし、若いやつらへの教訓や社会メッセージも多大に含まれてるいいドラマだ。



今回の「山田孝之のカンヌ映画祭」もそうだし、前回紹介した「バイプレイヤーズ」もこれからますます面白そうだしね。

そういやもうすぐ三匹のおっさんのシリーズ第3目が始まるね。



テレビ東京のドラマが今一番面白いかもしれない。



テレビ東京のドラマが面白い-1 バイプレイヤーズ

2017-01-15 17:07:51 | MUSIC/TV/MOVIE
いやぁ久々の大雪。まいったねぇ。
東北や雪国の人からすりゃ、「何をそれぐらいの雪で騒いでるんだ?」って呆れられるだろうが、許してくれ。慣れてないからちょっと積もっただけで電車は止まるわ、滑ってコケるやつは続出するわで大変なのさ。
大阪はめったに雪が積もらないが、近畿でも山あいの町や日本海側まで行けば結構積もってる。舞鶴(京都)出身の友人は「冬は朝は5時から雪下ろしをやっている」と言ってたが、あながち嘘じゃないだろう。丹波や亀岡あたりも結構積もるらしい。

さて、そんな雪のせいで軟弱な俺は、今日の仕事をキャンセルして家で引きこもり。
最近は本屋やCDショップに行かなくても指先一本で手に入れれるように、レンタルビデオ屋さんに行かなくても、ネットで映画や過去のドラマなどが見れたりする。オンデマンドってやつですかぃ。便利な世の中になったもんですなぁ。

しかもTVだけじゃなくiPadでもPCでも観れるようにできる。早速、ひかりTV契約書引っ張り出してきて設定をする。
でもさぁIDとかパスワードの設定って、それぞれいろいろ変えてしてるから、どれをどれで設定したのかわからなくなっちゃうのって俺だけ?全部同じやつで設定したいんだが、それも危険すぎるしなぁ。

まぁそんなこんなで設定終わって、何かやってないかなぁと思って検索。あるわあるわ、観たいのが。つい最近放送されたものもやっている。「見逃し配信」ってやつね。これじゃぁリアルタイムで見る必要ないよな。「まぁいいかぁ」って録画しないで見逃して、それが周りで「面白かったよ。観てないの?」と言われてからでも観れるってすごい。ひと昔前なら再放送まで待つか、DVD化されるのを待つしかなかったのにな。

テレビ東京の番組って、大阪ではテレビ大阪が流してるんだが、全てじゃない。放映されないのもあるし、放送時間が違うってのもある。いや、よくある。
面白そうだってHDD録画しようとしても、放送日のその時間の番組表には違う番組が・・・。なんてことはザラにある。違う時間だったりやってなかったりすると「もう面倒だしいいや」って。そうやって見逃してた番組があるわあるわ。

● バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜

遠藤憲一・大杉漣・田口トモロヲ・寺島進・松重豊・光石研。ドラマや映画に欠かせない名脇役6人が、一つ屋根の下で合同生活するというドラマ。
実はこのドラマ、テレビ東京では1月13日の深夜に第一回目の放送してるのだが、テレビ大阪はその日にやってなかった。それで諦めてたのだがこれがあったので見る。(後でわかったが大阪は明日の1月16日スタートだった=一部ネタバレがあるので関西の人間でまだ見てない人はこの先飛ばして読むべし)

ストーリーは中国の動画配信サイトから破格のギャラで、役所広司主演の大型ドラマ(七人の侍?)のオファーを受けた6人の名脇役。出演条件は「役作りで絆を深めるため、シェアハウスで3カ月間の共同生活を送れ」。平均年齢が楽勝50を超えてるおじさん達のテラスハウス。もちろんそこには、くっついたりもラブラブもお色気もない。いい年をしたおっさんの共同生活を見て何が面白いんだか。

ところがどっこい!このドラマが面白いのよ。

さすがにいろんなドラマに引っ張りだこの名脇役達。その6人が実名・本人役で登場してて、ストーリーにも現実と架空が織り交ぜてある。
そして、知ってる人や分かる人だけがわかればいい、ニヤリと笑えるウィットが随所に含まれてる。

大杉漣は何気ないトークの合間に「この間、総理大臣やったら、ゴジラに殺されたんだよ」って映画「シン・ゴジラ」の大河内清次首相ネタをさりげなく入れてたりする。
何かと気が利きこまめに動き、料理も後片付けも何でもなんなくこなす松重豊。主婦の知恵みたいな裏技もなぜかよく知ってる。実生活でもこんなんだろうな。「一人暮らしが長かったもんで」ってセリフはノンフィクションだな。
口は悪くて協調性のなさそうな寺島進は、意外と几帳面でしっかり動く。矢沢永吉のE・YAZAWAに似たロゴでS・TERAZIMAと書いてあるタオルを持ってるのが笑える。あれは私物かな?



一番笑えたのは、ドラマの主役であるはずの役所広司(本人)が「聞いてないよ」ってトラブルが発生。役所さんが出ないんだったらシェアハウスも解散して、この話断ろうかって雰囲気になった時に大杉漣が、「たまにはやろうよ、みんなで主役をさ」と5人に言う。その言葉に寺島進が「ちょっと待ってよ。オレもみんなも主役やってるよ。松重だって、遠藤だって」と反論。すると、光石研が「テレ東だろ」とぼそっと言う。それを聞いた遠藤憲一が「テレ東の何が悪いんだ!」と言い争いが始まる。

以前テレビ東京のドラマの主役をしてくれた本人たちのセリフに、よくもまぁこんな自虐ネタ入れたなぁ。やるなぁ、テレビ東京。

そんなこんなでこのドラマ、結構ノンフィクションとフィクション入り乱れた、半ドキュメンタリー娯楽ドラマである。
6人のバイプレーヤーたちが振り回されるこのドラマ、ぜひ必見ですな。
次週のゲストは荒川良々と池松壮亮。もちろん本人役で登場。来週も楽しみだ。


ONE OK ROCK 18祭 曲も合唱も良かったのだが

2017-01-14 16:00:35 | MUSIC/TV/MOVIE
地上波には今まで出なかったONE OK ROCKが、ついに登場!しかもNHKの番組。
『ONE OK ROCK 18祭(フェス)-1000人の奇跡 We are-』と名打たれたこの番組は、“18歳世代”とONE OK ROCKが一つのステージを作り上げていくといった内容の企画番組。

この番組を見て、すごく違和感があったのよね。

番組は18歳世代とONE OK ROCKが、「一生記憶に残る熱量の高い体験をともに紡ぎたい」というのがテーマ。
今回の企画が立ち上がった時に、18歳世代の参加をNHKのホームページで呼びかけてたのも見た。面白いことやろうとしてるなぁと、感心した記憶がある。

この企画に参加したい人は「参加したい思いを動画で表現」し番組に送る。その動画を見てONE OK ROCKのメンバーが、思いを込めて楽曲を制作する。
その曲を、日本全国から応募された動画の中から選ばれた1000人の18歳世代と、ONE OK ROCKが1回限り&1曲だけのステージで披露する。
ね、面白そうでしょ。

生まれた曲が「We are」だ。ワンピースの主題歌みたいなタイトルだが、全くそちらとは関係ない。ワンオクらしいエモーショナルなロックのかっこいい曲だ。1000人が歌えるようにコーラスアレンジも専門家が担当。昨年11月13日に行われた収録で、1000人+ワンオク4人で披露されたこの曲は、とても素晴らしい仕上がりだった。

これのどこに違和感が?って。
曲はいいのよ。必死に練習する若者たちの映像もいいのよ。
でもね、肝心の構成がダメなのよ。

テーマがブレちゃってるの。

ゆとり教育だったのに今はそれを否定されるわ、選挙権がいきなり与えられるわ、それでも未成年の扱い。大人と子どもの岐路。それが18歳世代。
これからの進路や仕事のこと。将来への不安。目標や夢。これからの行動。全てが不安で悩んだりする。それが今も昔も18歳世代だろう。
そんな彼女・彼らが、憧れのアーティストと一つの作品を作り上げることで、それぞれが何かを得られるはずだ。それがメインテーマ。

でもね、これでは「一緒に作り上げた」とは言えないのよ。
そりゃ、曲は応募動画をワンオクのメンバーが見て作ったし、それをみんなで同じステージで歌ったんだから、「一緒に作り上げた」は嘘じゃない。でもそれは「we are」という曲の1000人コーラスバージョンを一緒に作っただけなのよ。

学生時代は何気ないきっかけで書道に出会った男の子。そしてその動画を見て自分も書道で応募動画を出した女の子。
同世代二人しかいない過疎の村で和太鼓叩いてた二人。同じく和太鼓の動画で応募してきた女の子。
その5人が当日、ワンオク登場前にパフォーマンスを披露する。和太鼓の旋律に合わせ、でっかい紙にでかい筆で“18祭”と書き上げる。
そしてワンオク登場。そして1000人と「we are」を合唱。

これなら「1万人の第九」と変わらないのよ。
一緒のステージで歌えたとかで思い出作りができたねってレベルになっちゃったのよ。
なぜ、書道のパフォーマンスや、和太鼓をワンオクの演奏、つまり楽曲演奏・歌唱中に入れなかったのか。
応募してきた動画の中には、三味線やダンス、ヴォイパやグラフィックなどもあったのに、なぜそれを一緒に構成しないのか。

これじゃぁ18歳である必要もないし、歌が歌えなければダメなのなら、初めから歌唱動画で応募させればいい。

現に学生時代サッカーをしてたが、骨折してしまい引退までもう試合に出れなかった女の子が参加してた。地域ブロックで練習してる際にこの子は、周りの人と馴染めずポツンとしてた。彼女がその後誰かと仲良くなったかどうかは不明だ。サッカーとコーラス。相反するものだな。
運動部、体育会系だから誰とでもすぐ仲良くできるかとか思ってないか?サッカーW杯の応援とかで、見知らぬ人と肩を組める奴ら(主に体育会系)が騒いでるから勘違いしてるようだが、音楽、しかもロックってどちらかというと文科系だぞ。

しかもみんなワンオクファンばかりだから、すぐ仲良くなれるだろうって言われてもな。それならコンサート会場では、ライブ後は見知らぬファン同士の集いやサークルが出来上がるぞ。横のつながりが結構早いジャニーズファンでさえ、そんなのは稀だぞ。
言い方変えれば「私(僕)が一番ファンだ」と思ってる。それがファンってやつだ。中にはコアなファンもいりゃ、ニワカだっている。

しかも今の18歳世代。コミュ障害なやつはいっぱいいる。
俺らのガキの頃のように、近所の空き地で遊んでて知らない奴が「僕も入れてぇー」『いいよ〜』ってのが当たり前な時代とは違う。スマホやネットでのコミュニケーションで育った世代なんだもの、協調性が無いとか、個の世代と言われても仕方が無いよ。

それなのに「君たちはそれぞれ一つ一つの花」とか言って誤魔化されてきた。個性が大事だ!他人と違っていいのさ!なんてね。はっきり言ってこれ、なんの才能も無い人を意味なく励ます言葉でしょ。自意識過剰や、変に自信つけられてもな。根拠なく「自分はできる系」って思わなくては大変なのかもしれない。

そんな18歳の中から、どんな選考基準で選んだのかわからないが、選ばれた1000人は何らかの光るものがあったんでしょう。熱い思いが出せられる人だったんでしょう。その1000人をただワンオクの演奏に合わせて歌わすだけで満足してるNHK。それじゃぁ応募動画で出した個性はどこへ行ったんだ?
高校野球やオリンピックと変わらないインタビューや、感動を演出しようと魂胆丸見えの映像。中には「育ててくれた母のために応募しました」なんてのもあった。それを聞いて涙ぐむ母の映像。こんなのが見たいのか?これが今の18歳世代だと言いたいのか。

18歳世代の心の不安など、18歳世代以上の人は全部知ってるよ。誰もが通ってきた道なんだから。
ガキの頃から一つの事に打ち込んで、今も続けてるやつ、挫折したやつ。
18の頃には何もなく、大人になってから道を見つけられた人も、ただ単に何となく生きてきてしまってる人もいるだろう。
そんな人たちへのメッセージなのか、今の18歳世代へのメッセージなのか?

今回の中でも、世間や学校や社会に何か言いたい人もいただろう。思い出作りのために参加した人もいるだろう。面白そうだからと参加した人もいるだろう。「ワンオクと一緒に」の言葉に惹かれて応募した人もいるだろう。そんな、せっかくやる気満々の若者1000人集めたのに、それをまるで大道具やパーツのように使う、全く主旨のブレた分からん番組に仕上がってたのが残念。
しかもこの番組のために作ったはずのワンオクの「We are」は2017年のNHKサッカーテーマ曲になるんだとさ。何じゃそりゃ。使い回しか?予算取るための苦肉の策か?どちらにしてもなんか嫌。

さすが全国で40%の人が観る紅白歌合戦で、毎回くだらない演出をして、毎回顰蹙をかっても懲りないNHKだな。
「どうですか、NHKらしくない番組を作りましたよ」って自己満足なんだろうな。
ドキュメンタリーには下手な演出はいらない。ドキュメンタリーは定評あるNHKはそんなことは百も承知のはずだが。

ONE OK ROCKの楽曲も良かったし、1000人のコーラスとの合作もいい出来栄えだったから、いろんな意味で残念。