GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

1月6日はケーキの日

2017-01-06 23:37:44 | FOOD&DRINK
一年365日何かの記念日に制定されてるのだが、1月6日は“ケーキの日”だそうだ。
と言っても、バレンタインやクリスマスほど盛り上がってる事も無いし、デパ地下のスイーツコーナーで派手に宣伝してるわけじゃない。街角のケーキ屋さんでもこの日がケーキに日ですよって知ってる気配もない。あまり知名度がないのかもしれないな。

何故この日がケーキの日かというと、今年創業270年を迎える上野風月堂(1747年〜)が、137年前(1879年)の1月6日に日本で初めてケーキ販売の宣伝をおこなったことに由来するらしい。江戸時代に既にケーキが販売されてたこともすごいが、それがちゃんと記録でもこってるのもすごいな。
ただし江戸時代だから1月6日って多分旧暦のだよね。正月の松の内明けないうちから江戸の町民や武士が、ケーキを食ったとは思えないからなぁ。

それにその頃のケーキってどんなんだろうね。生クリームたっぷりの今のケーキとは違うだろうな。だいたいその頃にバターがあったのかどうかも不明だ。砂糖(多分てん菜糖)はあっただろうが、チョコは無いだろうな。果物も柿とか蜜柑とかしかないだろうしね。
俺らがガキの頃のケーキって、クリスマスに食べるホールケーキもそんなに種類なかったな。下手すりゃバターケーキだった。くどいんだな、あれ。普段は駅前の不二家とかタカラブネで売ってる、イチゴのショートケーキやチョコ生・モンブランくらいだった。お土産でもらうのならケーキより、モロゾフのプリン(大阪人の家には必ず空き瓶がある)やヒロタのシュークリーム(凍らせて食っても美味い)の方が嬉しかったなぁ。

最近ではスィーツ男子なる言葉が出来るくらい、男でも甘いものが好きな奴が増えてるらしいが、やはり甘いものは圧倒的に女の子(女の人)の方が好きよね。
「ダイエットしなきゃぁ」とか「痩せたい〜」って年がら年中言ってたりするのに、「自分へのご褒美」とか「スィーツは別腹」と自分に甘い。(別にシャレじゃないよ)
コンビニでレジ待ちしてるときに、何気に俺の前や後ろに並んでるOLさんのカゴを見たら、「サンドイッチ」「サラダ」「スープ」「トクホのお茶」ってラインナップ。ここまでは普通。でももう一品入ってる。エクレアやカップケーキ、ミニスイーツ、アイスなど甘いものが入ってる。健康に気を使ってるが欲望には勝てないのか?中には和菓子をチョイスしてる人もいる。
まぁ甘いものは脳の働きをよくするし、疲れも取ってくれるからね。ストレス解消に甘いものは必要だ。

酒飲みに甘党はいないってよく言われてるが、これは酒ってもんが糖質を含んでるからだろうな。(だから禁酒してる人は体が甘いものを欲しがるらしい)
だから「甘いものは酒の肴にはならん!」って思ってて、若い頃なんかはバーボンとビーフジャーキーっていちびったスタイルだった。しかし、味覚というのは変わるというのか趣向が変わるというのか、最近では何でも有りになってきた。
ビール飲みながらカステラとか、ジントニック飲みながらチョコを食ってたりする。ハーゲンダッツのアイスにウォッカ垂らしたら美味いし、ミント系のシャーベットならラムを垂らしても美味い。スパークリングワインとチーズケーキの組み合わせもいける。でも未だ日本酒とみたらし団子とか、焼酎とモナカとかは無理。

俺が未だに苦手な甘いもの。
1、おはぎ(小豆もきな粉も)
2、桜餅(道明寺ver.も長命寺ver.も)
この二つは天敵だ。
お呼ばれしたとき出されたら仕方なく食べるが、お茶で流し込んでると言った方が早い。これを食べるくらいなら「シフォンケーキを丸ごと食え」とか「ガトーショコラを飲み物無しで食え」と言われた方がまだ嬉しいかもしれない。

ケーキの話からだいぶそれてしまったが、最後にオススメのスイーツ小説を。
江戸時代の侍が現代の日本にタイムスリップしてきて、家事を手伝い、なぜかスィーツにハマる「ちょんまげプリン」って本が面白いよ。
関ジャニ∞の錦戸亮くん主演(共演:ともさかりえ/鈴木福)で映画化もされた傑作です。(「サムライ先生」でも錦戸くんは現代にタイムスリップしてきた侍(武市半平太)を演じてたのでよく混同される・・・)


実写化も多い有川浩さんの小説

2017-01-06 02:07:31 | BOOK/COMICS

前回に有川浩さん原作の「三匹のおっさん」がまたもやドラマ化される話を書いた。
書き始めた時は有川浩さんの本のことを書こうと思ったのだが、ついジジイをdisる内容になってしまったので改めて書く。

有川浩さんを初めて知ったのは「阪急電車」。ちょうど中谷美紀主演で実写映画化されるときだ。舞台となる阪急今津線は、阪急宝塚駅から西宮北口駅を経て今津まで結ぶ豚手のライン。阪急沿線の中でも、京都の桂〜嵐山や宝塚線の石橋から分岐する箕面線みたいに、地元の人以外ほぼ乗らないローカル線だ。俺は今は大阪に住んで大阪が活動拠点だが、小学生時代は西宮だったし、門戸厄神には店も出店した。馴染みのある地元ネタ満載なのだったらこれは外せないな、読んでおきたいなと。原作本も映画もよかったよ。



この人の本は今回の「三匹のおっさん」以外にも、テレビドラマや映画でかなり実写化されるのが多い。
池井戸潤(半沢直樹/オレたちバブル入行組・下町ロケット・ルーズヴェルトゲーム・ようこそわが家へ・花咲舞が黙ってない・民王・・・他)や東野圭吾(白夜行・流星の絆・新参者・ガリレオ・・・他)並に多い。

「空飛ぶ広報室」
新垣結衣主演、綾野剛・柴田恭兵など豪華キャストでTVドラマ化された。
航空自衛隊広報室を舞台にしたこの「空飛ぶ広報室」は自衛隊を軍隊と勘違いしてたり、未だ安保関連法や憲法9条改正で「自衛隊は違法だ」とか騒いでるサヨクの人にも読んでほしいし見てほしい。戦後教育のおかげでどれだけ世間では間違った自衛隊のイメージが植えつけられてるかわかる。
同じく自衛隊の隊員や職員の恋愛を描いた「ラブコメ今昔」という傑作もある。なぜこんなタイトルをつけたのか作者に聞いてみたい。自衛隊カラーを消すためか?是非こちらもショートオムニバス形式での実写化を望む。



「図書館戦争」
岡田准一・榮倉奈々主演で映画化。(シリーズ2作+番外編)
検閲により出版物に規制がかかる近未来を描いた問題作。シリーズ化されている人気作。今の言葉狩り・自主規制・クレームの世相を風刺したフィクション。言葉や表現の自由に危機感を持つ人は多いのかな。夏目漱石の子孫の方が言っておられたのだが、以前出版社から今度の刊行にあたり連絡が来たらしい。その内容が「【女中】という言葉を変えないと・・・」だったって。怒って「それなら出版しなくていい」と言い放ったらしいが、差別用語に当たるとか性別を侮辱してるとか、よくそんな屁理屈を押し付けるもんだ。そうやってるうちに言葉が、表現が、文化が廃れて死んでいく。
本が好きな人にはたまらなく面白い内容だ。



「県庁おもてなし課」
関ジャニ∞の錦戸亮・堀北真希主演で映画化。
“自然はあるが何もない”高知県を県外にアピールしようと発起した県庁おもてなし課。とはいえ、行政の縦割りや慣習に邪魔され悪戦苦闘する。高知県出身の作者が観光大使に選ばれたことがきっかけで生まれた作品。高知県出身の人はもちろん、高知県は龍馬とかつおのたたきしかイメージできない人は是非見てみてほしい。実際俺も初めて高知に行った時に、桂浜とはりまや橋を日本がっかり名所に制定したくらいだ。
酒が強くて(底が尖ったお猪口があるくらいだ)ハチキン(豪快と訳せばいいか?)で、出身有名人(広末涼子/西川きよし/横山やすし・・・他多数)や著名漫画家(やなせたかし/はらたいら/西原理恵子・・・他多数)などの資産を全然有効活用できない高知に未来はあるのか。自然や人的資産を無駄に使ってる他の県庁の人間も是非見てくれ、読んでくれ。



他にも二宮和也主演でテレビドラマ化された「フリーター、家を買う。」や映画化された「植物図鑑」(『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』主演:岩田剛典/高畑充希)などがある。



ちなみに有川浩さんは女性だ。「県庁おもてなし課」の本末尾で写真が載ってたので初めて気がついた。
危ないところだった。
早めに気がついてよかった。
以前も荒川弘(銀の匙/鋼の錬金術師/アルスラーン戦記)さんが女性と知ったのは、「百姓貴族」を読んだ時だった。

久保ミツロウさんといい、紛らわしいペンネームは危険だ。

まぁ女性だろうが男性だろうが、それでどうこうも変わるわけでない。ジェンダーフリーで作品さえ面白ければ別にどっちでもいいのだがね。
これからも面白い作品期待しています。