GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

今年もバカが騒ぐ ニッチェ江上の芸人魂を感じられない人

2017-01-04 23:57:13 | MUSIC/TV/MOVIE
誰だ?またしょうもないことで騒いでるのは。
最近、テレビのちょっとした演出にすぐ目くじら立ててクレーム入れる人がいる。バラエティ番組の企画を「やり過ぎ」だの「イジメ」だとか、「見てて嫌悪感を感じる」とか批判する奴がいる。誰だ?暇人か?

正月はダラダラと酒を飲みながら、のほほんとしたテレビを見るのが常なのだが、今年はあんまり見なかった。
新春隠し芸大会はなくなってしまったけど、毎年恒例といえば格付けランキング。これは見た。GACKT凄いなぁ。俺も吹奏楽の音とかバイオリンの音、盆栽などは当てれたからちょっと嬉しい。ワインとか肉とかは当てようがない。香りや味は画面からでは判断しようがないからね。

正月のテレビはバラエティ色が強いのがいい。何も考えずに見れるやつね。堅苦しいニュースやドキュメンタリーは三が日過ぎてからでいいや。相変わらず正月番組はコメディアンがいっぱい出てて騒がしいのがいい。羽織袴や着物を着た芸能人が出てるのを、ボーっと見るのがいい。
で、これも恒例なのかな?ドッキリ企画番組。ターゲット定めてイタズラ仕掛けて、戸惑ってるところに「ドッキリでした〜」『あぁよかった〜』ってやつね。

「超人気番組が一挙集結夢の祭典!番組対抗!ドッキリアワード2017」
この意味なく長いタイトルの番組のドッキリで面白かったのは、「アッコにおまかせ」という番組でのドッキリ。俺は思っ切り笑えたと同時に、ニッチェ江上の芸人根性を見せつけられて彼女のファンになったよ。
なのにやっぱりいるのよね、勘違い野郎が。これが冒頭に書いたネットで騒がれたバラエティ番組。以下に書くのはその内容。番組を見た人は飛ばして読んでくれ。

仕掛けるのは「アッコにおまかせ」レギュラーメンバー。ターゲットはニッチェ江上。番組初出演の江上に先輩から色々アドバイス。32年も続く長寿番組だけに色々なしきたりがあると嘘の助言をされる。
1,MCの和田アキ子さんの楽屋に挨拶に行く時はハイタッチしてから跪いて手の甲にキスをする。もちろん嘘だが、実際にレギュラーメンバーが次々とその挨拶をするので、江上も同じようにして無事第一関門クリア。
2,無事挨拶もできて、安心してアッコさんの楽屋から出ようとした江上を和田アキ子が呼び止めらる。「あんた今日その衣装か?」そう、見事な色かぶり。これはドッキリでなくてもタブーだ。わざわざ江上の衣装の色に合わせてアッコさんの衣装を用意したのかどうかはわからんが、アッコさんが「事務所にちゃん言っときや」って怒ってるのはちょっとマジだったかもしれない。
3,服を着替えてなんとか初出演。しかしCMの合間にも試練が。CM中のスタジオの場をつなぐため一発芸をしなくてはダメ(もちろん嘘)と振られる。相方(ニッチェ近藤)から「モノマネのボキャブラリーは無い」と聞いてる先輩たちは、お約束で「モノマネを」とフル。江上は「となりのトトロ」とかをやって笑いを取る。めっちゃ笑えた。
4,エンディング後もドッキリは続く。観客に出演者の私物を抽選でプレゼントするのが通例だと言われる(通常は番組グッズのお土産が用意されている)。オリジナルのワインとかを渡していく先輩。なぜか相方の近藤はアロマセットを用意してるが、江上は用意してない。焦る江上は機転を利かして「用意してないんで、2ショット写真とかではダメ?」と乗り切る。
5,江上がスタジオを出ようとすると、外ではアッコさんが番組Pを激しく叱責してる(もちろん演技)。「連絡がいってない?おかしない?」「マセキ(芸能社=ニッチェ所属事務所)に言え!」。剣幕のアッコさんの脇を通り過ぎ楽屋に逃げるように戻る江上。
6,番組Pが呼びに来て「一緒に謝りに行こう」。そして番組伝統の謝罪の仕方を教えてもらう。それはキスをすること(もちろん嘘)。キスすれば怒りは収まるらしい。
楽屋に入り謝罪する江上に「(私が)どんだけこの番組を大切にしてるかわかるか?」「番組を支えてくれてるのは観客だ」と叱責する和田。江上が謝罪しても怒りが収まらないアッコさんに、Pからアドバイスされたキスをしようとするが、「なんやねん」と一蹴にされる。
7,どうしていいかもうパニック状態のところに「ドッキリで〜す」とメンバーが持ったボードが現れる。

長々と経緯を書いたが、これを「やりすぎだ」とか「イジメだ」っていう奴の気がしれない。
そりゃ、見てるこっちもハラハラしちゃうくらいだった。だけど「実際の撮影現場でほんまにこれやったら大変やなぁ」とは思っても「そこまでして笑いを取りたいか?」とかは思わない。笑いを取るための番組なんだから。
それとも何か?このクレームを入れてる奴らは、もっとソフトなドッキリを仕掛けるべきだというのか。それはどんなドッキリだ?シナリオ書いて番組に持ち込めよ。

お笑い芸人として踏んばり、何とか笑いを届けて乗り切ったことでニッチェ江上は株を上げたとは見れないのか?どこを見てるんだ?お前らには理解力っていうのはないのか?当たり障りない企画で当たり障りないコメントをする芸人を君たちは応援するのか。毒も笑いもないそんな番組が見たいのならNHKとかNHK教育を見たらいいのに。ケーブルテレビでもお堅い番組はやってるよ。

以前、ダウンタウンの松本が本に書いていた。
「ガキの使いやあらへんで」で『山崎邦正をイジるのは見てて可哀想だからやめてあげてくれ』とクレーム入れてくる奴がいる。
こいつらに言いたい。
「山崎邦正の仕事を無くす気か?」と。

ダウンタウンはおかげさまで人気が出て、冠番組を持てた。だから、関西から東野や今田とかも呼べた。邦正もその一人や。
たまたまダウンタウンは先に売れたからから「いじる」側にいるが、ひょっとしたら山崎がいじる側で僕らがいじられる側だったかもしれない。そしてそのいじられる側だったとして「まっちゃんが可哀想だから」などと言われたくない。逆に「仕事無くす気か!」って怒りたくなる。そんなことは東野も今田も邦正も、いや、芸人と呼ばれる人たちはみんなわかってるからと。

バラエティ番組は、ボケがいて、ツッコミがいる。いじられる奴がいて、頭叩かれたり、裸になったり、体を張る役割がいる。
この図式無くてバラエティ番組は成り立たない。

今回のニッチェ江上をかばう人はそんなこともわからないのか?
ガキの頃から吉本新喜劇を見て育った地域の人間との差か?池乃めだかのチビをネタにしたギャグも差別と騒ぐのか?寛平ちゃんの老人も「痴呆症の人を馬鹿にしてる」とクレーム入れるのか。イジられてボケても、お前らにはイジメとしか見えないのか。せち辛い世の中だな。

こんな偉そうに書いてるが、俺自身も桂三枝(現:文枝)さんが司会する夜の番組(「新婚さんいらっしゃい」じゃないよ)に出させていただいたときに勘違いしたことがある。ある企画で呼んでもらって出させてもらったのだが、俺が出てるコーナーで太平かつみさんが三枝さんにイジられ、果ては無茶苦茶にされた。あまりにも悲惨な状態だったので、番組終了後に俺の店に来て直してあげることに。(以前のABCスタジオと俺の店が入ってるビルは直線距離で500mも離れてなかった)
その際に「三枝さんに無茶苦茶されましたねぇ」ってかつみさんに言ったの。そしたらかつみさんは
「それは違うで」と。誤解してるって言うの。不思議がる俺にかつみさんはこう言った。

「あのいじられてる最中、ずっとカメラは俺の方映してるやん。芸人て振ってもらえてナンボ。映ってナンボやから、めっちゃありがたいんやで」

吉本を見て育った俺も、すっかり勘違いしてたよ。
そういや俺は素人なのにかなりいじられた。他のコーナーにも出てた素人はそれほどでもなかったので後で番組プロデューサニー聞いたら「だってリハのときに、素人なのにちゃんと返してたから」って。生番組だったのでビデオ録画したものを家に帰ってから見ると、おかげで1時間番組のうち35分くらい俺が出たコーナーだった。太平かつみさんも言ってたとおり、かなり映ってた。

そうなんだよ、芸人は映ってナンボなんだよ。売れるまでは体を張るしかない。
今では大御所と言われるさんまだってタケシだって若い頃は無茶してた。それは志村けんや加藤茶だって一緒だ。今回の番組の司会をしてた雨上がり決死隊だってそうだ。タモリも上沼恵美子も久本もね。いじられてナンボ。映ってナンボなのよ。

それでも番組を観て不快だと言うのなら、自身のブログやSNSで呟けばいい。自身のブログで感想を書いたり、SNSでつぶやくのは個人の自由だからね。言論の自由だからな。だけど、わざわざテレビ局や企業に電話したり、メールしたりする奴の気持ちはわからない。暇なのか?
さらにわからないのは、人のブログやSNSに悪意のある書き込み入れたりする奴。それをして何になるのかね。鬱憤溜まってるので憂さ晴らししてるのかな。

内容がちょっとでも自分の意にそぐわないと「おかしい!」「謝れ!」と騒ぐ。自分の意見が正しいと思えるその自信はどこから来るのかわからないが、それなら自分のtwitterなりFacebookとかブログでその意見を書きゃいいのにな。何でわざわざ人のSNSやブログに書く?助言ならともかく、なぜかいつもナナメ上から見下ろした意見なのよね。
「この文章を書いたやつはモノを知らない奴だ」なんて書き込んでくる奴がいるが、ほとんどの場合そいつの方がモノを知らない奴である場合が多い。
「書き込むならちゃんと理路整然とした文章で入れて来い」とか「あなたが入れたコメントは的外れもいいところだ」と指摘したり反論すると、しかもそんなやつに限ってその次は子供の口げんかみたいな事言い出したりする。語彙もボキャブラリーもないから仕方がないなら、弱者の代弁者のような事を言うのやめたらいいのに。

また、それをわざわざ拾い集めて「今この話題でこんなに揉めてるぞ」とか「この話題で誰々のツイッターが炎上してる」って、火に油を注ぐような真似をしてるのがネットニュース。それを更にわざわざマスメディアが取り上げるからタチが悪い。結局自分たちの首を絞めてることに気づかないのかなぁ。
今回のニッチェ江上の件もそうだ。
江上は自身のブログにて、ドッキリアワード!のタイトルで「出演させていただいております。まんまとダマされました。めっちゃ泣きました。」そして「絶対面白いので、ぜひ」って番宣もしてる。
さらに「昨日のドッキリ見て下さった方々、ありがとうございました!!!!」「賛否両論ありますが、とりあえずアッコにおまかせの準レギュラーになれたので、万々歳です」「アッコさんも、終わった後本当に優しくて優しくて」「私は幸せ者です」「皆さん、本当にコメントありがとうございました」と入れてる。

これでもまだ騒ぐのか?
まだ騒ぐ奴はただのクレーマーか、芸人という職業を理解してないか、日本のテレビ番組をつまらなくさせる組織の一員かだな。
それかただ和田アキ子が嫌いなだけかもしれない。外野は黙ってようぜ。
っていうより、何でもかんでもすぐクレーム入れて炎上・・・もうこの風潮やめにしようよ。