GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

高齢者と呼ばれたくないジジイ達

2017-01-05 23:39:27 | Talk is Cheap
有川浩原作の「三匹のおっさん」がまたもやテレビドラマ化される。
北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎の三匹のおっさんが夜回りをし、ご近所で起こる事件を解決していく痛快ストーリーの第三弾。
こういったおっさんは少なくなった。筋を通してビッとしてるおっさんは減り、ワガママ、好き勝手、自分ルールなジジイがどんどん増えている。(おっさんとジジイの違い、俺なりの定義は以前このブログでも書いてる)
原作やドラマでは、今の若者の怠惰な部分を叩き直すとこなんかもあるのだが、今のジジイに対するメッセージでもある。高齢者は特に必見。是非観ろ。そして襟を正して若者に嫌われる説教じみたおっさんになってほしいものだ。2017年1月20日スタート!テレビ東京系で毎週金曜夜8時に放送!ジジイでもさすがにまだ起きてる時間だろ。

今日、日本老年学会が、「高齢者の定義を75歳以上に引き上げるべきだ」との提言を発表した。日本老年学会って今まで聞いたことのない団体だが、こんな団体はどこでどんな活動してるのかな。ネットで調べりゃ出てくるんだろうが別に興味ないから活動などは一切知らない。何してるのか、何人会員数がいるのかも不明だが、彼らが言うに「現代人は心身が若返っている」んだと。だから65歳以上とされる高齢者の定義を75歳以上に引き上げるべきなんどさ。

言っていいですか?
「思い上がりも甚だしい」

高齢者と呼ばれる年齢定義を上げようが下げようが、ジジイはジジイ。65歳でも耄碌したジジイもいれば、75歳でもハツラツとしたジジイもいる。それは認めよう。でもジジイには変わりない。
多分都会に住む暇を持て余した団塊世代、全共闘世代のジジイが増えたからこんな事言い出したんだろうが、いくら若作りしてようが、気持ちが若かろうが、アクセルとブレーキを踏み間違えたり、物忘れがひどくなってきた人が多いのは事実だろうよ。
この老人会じゃなかった日本老年学会とやらは、「わしたちはまだまだ若いんだ」「昔の65歳と一緒にされたら困る」「年齢で判断して高齢者と呼ぶな」と言いたいのか?身内の贔屓目ってのはわからなくもないが、まだ若いつもりでいるのが怖いな。
高齢者と言われるのが嫌だったらなんと呼べばいいんだ?別に高齢者なんて一般人は誰も言ってない。行政やマスコミが分かりやすくするために高齢者と分別してるだけで、世間ではこの世代ひっくるめてジジイと呼ぶんだからさ。

それとも何か?「現代の若者は心身が幼稚化している」と「若者」「若年僧」の定義も下げたりしなきゃいけないのか?
中年だって「俺はまだまだ青年だ〜」って血気盛んな人もいるし、青年のくせにもう人生を見切ってしまったように枯れたやつだっているが、これらもそれぞれの団体(そんな団体があるのかどうかは知らない)が提言するべきなのか。

言っておこう。
お前たちはすごく当たり前のこと、思ったことを提言したように思ってるのだろうが、それは世間でいう「クレーマー」と何も変わりがない。そして自分たちの馬鹿げた主義主張を押し通す奴らのことを世間では「モンスターペアレンツ」と言うことも。
そしてそれらをひっくるめて、「いい年こいて世間知らず」と蔑み、ひっくるめて「暴走老人」と呼ぶ。

何が「65~74歳は準備期間として新たに『准高齢者』と区分するよう求めた。」だ。
老人にそんなに分類が必要か?後期高齢者とか、そのうち末期高齢者とか、高齢者予備軍とかまで出てきそうだな。
「若年」っていう言葉がどれだけ浸透しなかったか知ってるはずだろ。「青春」は知ってるだろうが「朱夏」「白秋」「玄冬」はほとんど知られてないのもわかってるよな。新しい言葉を作って自分たちを守ろうとするくらいなら、昔からある美しい日本語を次の世代に送り届ける役目を果たしてくれよ。

「老いては子に従え」
今の老人にはこれほど適した言葉はないな。

三匹のおっさんでも観て考え直してくれ。