バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

今朝は話に聞いたバスだった

2019年01月31日 20時30分54秒 | バス運転士
今朝、いつものようにカバンと金庫などを持ってバスのところへ… グルッと点検して、エンジンを掛けて、運賃箱に金庫を差し込んで… 運行支援システムの画面に自分が担当するコースの行路番号を入力… 「※※3…」 「ピッ!」 「はぁ?」 画面を戻して、最初からやり直し… 「※※3…」 「ピッ!」 「あぁ~ これか! この前、運転士Pさんが言っていた“画面が勝手に後方カメラに切り替わるバス”は!」と、二度目で思い出した私である。

その時「これじゃ、永遠に入力できないではないか!」と思ったけれど、すぐに冷静になって「あぁ、後方カメラから画面に戻しても、入力した3までの数字は残っているんだ」と気が付いたので、「※※3」 「ピッ!」 画面を戻して「※5…」 「ピッ」 「ゲゲッ! 3だけじゃなくて5でも変わるのかぁ~」 もう一度、画面を戻して「※※!」と続きを入力… めでたし、めでたし! どうやら“3と5でアホになる”らしいのだが… そんなタレントさん、いたよなぁ~ ハハハ…

その後、始業点呼を受けて… お茶を飲んで、トイレへ行って… バスに乗り込んで、いざ出撃… すると、どこからか分からないけれど「ピィーーーー…」という音が聞こえてきたので、「ゲゲッ! 何かの警告音か!? いや、それにしては音が小さいし、警告ランプは何一つ点灯していないし… 一体、何の音だろう???」と不安になりつつも、「ま、いっか。バスが古いから仕方がないよなぁ~」と自分に言い聞かせ、そのまま乗務を続けた。

エンジンを掛けてから走っている間、ずーーーーーっと「ピィーーーー…」という音が鳴り続けていたのだが、しばらくすると、気にならなくなっていた(自宅の居間の「ピッ… ピッ…」という音も同じで、テレビを見ながら「そういえば、あの音は鳴り止んだのか!?」と思ったら、「ピッ…」と聞こえて「なんだ、私の耳に入っていなかっただけかぁ~」とガッカリ… それを何度も繰り返している)。さて、終点・某所の直前… 路面の悪いところでバスが「ガタン!」となった瞬間、今度は「キュ~~~ッ!」という音が聞こえたので、私は心の中で「オマエはゴマちゃんか!」と突っ込み… その古いバスに妙な愛着が湧いてしまったのだった…