バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

我が営業所に一台しかないバス

2019年01月19日 15時16分54秒 | バス運転士


昨日の朝は、我が営業所に一台しかなく“絶滅危惧種”となっているバスが当たった(ハズレた?)。久しぶりに乗ることになった私は、少し緊張しながらカバンや金庫などを持って運行前点検へ… まずは主電源を入れてバスに乗り込んで… ふと見上げて驚いた。バス停表示器のデジタル時計が意味不明な時刻になっていたからである。

私は「よし、スマホで撮っておこう」と思ったのだが、すぐに正常(5時)に戻ってしまったので撮れず… ガッカリしながらバスの点検を開始… キーを回してエンジンを掛けたのだが、「何かがおかしい」と感じた。それから数秒… 運転席に座った私の目の前にあるメーター類の針が、思い思いの位置で止まっていることに気が付いた。

正常なのは油圧計だけ… 水温計の針はHより上へ跳ね上がり… 燃料計の針もFより上へ振り切って… 電圧計の針はLより下のまま動かず… エンジンの回転数もゼロのまま、アクセルを踏んでも踏んでも針はピクリとも動かなかったのである。私は「多分、“古さと寒さのコラボレーション”だろう」と思ったのだが… 一応、事務所で始業点呼を受けた時に報告した。

すると、上司から「乗ってみておかしかったら連絡ちょうだい」という予想通りの回答が返ってきたので、私は「やっぱり、そうだろうなぁ~」と思いながら再びバスへ… 先程と同じく主電源を入れて乗り込んだ瞬間、「あっ! また時刻が変だ!」と気が付いたので、今度は素早くスマホを取り出して撮影に成功した。その後、エンジンを掛けて走り出したところ… すぐにメーター類は正常に動き出したのだった。

回送で始発停となる某住宅地へ… そこは路上停車となるので、バス停の手前から行先表示を出し、ハザードランプを点滅させながら歩道に寄せて… と、その時! 「ゲゲッ! ガードレールに接触する!?」とビックリした。そう、そのバスは… 他の運転士さんも言っているけれど、他のバスと同じ感覚で左ギリギリに寄せようとしたら危険なのだ。

運転席の位置が他のバスよりも右側(窓側)にズレているのか… いつものように“自分とガードレールとの距離感”を信じて寄せようとすると、バスの左側面が予想以上に接近しているのである。その後、私は乗務前半が終わるまで… バス停到着時に左へ寄れなかったことは言うまでもない。(情けねぇなぁ~ すぐに頭の中で微調整しろよ! あ、ボケ脳には無理か。ハハハ…)