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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

なんとなくバス・ストップ

2013年06月23日 22時59分25秒 | バス運転士

休日の午後の某路線… 乗客は少なかったけれど、お出掛けマイカーがそこそこ多く… バスは2~3分遅れで片側二車線の道路を走っていた。そして、ある交差点を過ぎたところで… 大きなスーツケースをゴロゴロと引いている若い女性を発見した。

「このバスに乗るかもしれない」と思った私は、彼女の様子を見ながら追い抜いたのだが… 動きに変化は見られなかった。通常、このような場合は「バスに乗りたいという意思表示がないし… バスも遅れていることだし…」と思って通過することもあるのだが…

その時の私は、良く言えば“落ち着いていた?”、悪く言えば“やる気がなかった!?”という精神状態で… 「このタイミングで通過しても、すぐ先の信号が赤で… 緩やかな左カーブは道幅も狭く… 他の車と併走したくないから、少しバス停で待とう!」と思ってバスを止めた。

そして、左ミラーを見たのだが、女性は“早歩きになったような、なっていないような…”微妙な歩き方だった。私が「あれまぁ、乗客ではなかったのかな?」と思い始めた時、彼女は急に速度を上げてバスに乗り込んだ。

そして「ありがとうございます」と言いながら、慌てて財布を取り出して運賃精算をして、あたふたと席に着いた… その様子を見ていた私は「やっぱり… 彼女は“次のバスでいい”と思っていたのかも… こりゃあ逆に悪いことをしたかなぁ~」と思いながら「ありがとうございます」と言った…

いつ頃からか“モンスター××”なるモノが世の中に増殖し始めて… そのうちに、今回のようなことでも「頼んでもいないのに勝手に止まって… 私がバスを遅らせたみたいじゃない!」なんて苦情を言ってくる人がいたりして!? そうすると… 「バス停の手前を歩いている人を見かけたら、追い抜く時に車外スピーカーを通して聞け!」なぁ~んて言われたりしてね。キャハハ…