先日の夜10時半過ぎ、某駅を出て最初のバス停に到着… が、3台のマイカーにバス停を占拠されていて、歩道に寄せることが出来なかった。仕方がないので、私は片側3車線の真ん中でバスを止めて前扉を開けた。
バス停で待っていた人たちは、歩道から車道に降り、2mほど歩いてからバスに乗り込むことになってしまい… その中の一人、スーツ姿の男性が“バス停に止まっているマイカーを睨み付けながら”乗り込んだのだが、そのまま運賃箱を素通り…
私は「多分、私と同じで“一つのことに気持ちが向いてしまうと、他のことに気が回らないタイプ”なのだろう」と思ったけれど、呼び止めないわけにもいかず… 私が「すいません」と言いながら腕に触れると、男性は「あっ… すいません。もう腹が立って腹が立って…」と、照れ笑いを浮かべながら言ったのであった。
私が「ホント、そうですよねぇ…」と答えると、男性はICカードを取り出しながら「あんなの、免許を取り上げればいいんだよ」と続けたので、私もオッサンの微笑(前歯あり!)を浮かべながら「ホント、そう思いますよぉ…」と答えた。
このように、バスを利用している人の多くは“日頃からバスがどんなに虐げられているか”を分かってくれているんだと思う。が、何処かのアナウンサーなんかは、ほとんどバスには乗らないのだろう。いっそのこと、バスの運転士をやってみれば、テレビで取り上げなければならない交通関連ネタ(自転車や歩行者も含めて!)が“他に山ほどある”ことに気付くと思うのだが…
そういえば10年ちょっと前… 私が入社して最初に配属された地域では、前述とは別のテレビ局の某男性アナウンサーが、弊社のバスを利用していたらしい。残念ながら、私のバスには乗らなかったけれど、実際に乗せた運転士の話では「運賃のことでちょっと何かあった時、とても横柄なものの言い方だった」とか… う~ん、ぜひとも私のバスに“乗っていただきたかった”なぁ~