今日の午前中は、某地域巡回バス3号だった。あるバス停から乗ってきた若い女性が黙って千円札を差し出したので、私は「定期券(の購入)ですか?」と尋ねた。すると彼女は「はぁ…」と答えたので、私が定期券に日付スタンプを押そうとしたところ… 「あ、違います」と言われてしまった。私の声がよく聞こえていなかったようで… 私はすぐに両替をした。それから約10分後、あるバス停に日傘を差したおばあさんが立っていた。私はバスを止めて扉を開けたのだが… 日傘は開いたまま… おばあさんは「あれ… 傘が壊れちゃった… ちょっと待って…」と言った。待つこと十数秒、ようやく傘は閉じられた。そして乗ってくるなり「定期券というのは、月の初めに買わないと無駄になっちゃうの?」と言った。私は「いいえ、もしも今日買っていただければ、9月4日まで使える定期券を発行しますよ」と答えた。ちょっと迷ったおばあさんは「定期券はまた今度にするわ。今日は100円払っとくで… 両替できる?」と言ったので、私は「えぇ、いいですよ」と言って500円玉と100円玉5枚をおばあさんに手渡した。しかし、おばあさんから手渡されたのは5千円札だった… このバスに乗務する場合に会社から渡されるカバンには、そんな“高額紙幣”に対応できる両替金は入っていない。私は一瞬だけ鉄仮面に変身しながらも、自分の財布から千円札5枚を出して… 4枚をおばあさんに、1枚を会社のカバンに入れた。それから約40分後、いつものバス停から車椅子の男性が乗ってきた。今日は乗客の男性から「手伝いますよ」と言われ、車椅子の固定を手伝ってもらった。停車時間の短縮にもなり、とてもありがたかった。しかし… 次のバス停で見慣れない4人(おばあさん、お母さん、二人の子供)が待っていた。通常、この時間にここから乗る人はいないので、私はちょっと驚いた。そして、お母さんが「2号は来ないの?」と言ったので、私はバスを降りてバス停の系統図を指差しながら「この時間は、郵便局へ続く表通りを走っているので、ここには来ないんですよぉ…」と説明した。結局、4人は私の3号に乗ったのだが、気が付けばバスは10分近く遅れていた。そして、次のバス停で一人の女性が待っていたのだが、その時、私は「お待たせして申し訳ございません」とは言えなかった… 遅れの原因が渋滞などであれば堂々と(?)言えるのだが… さっきの4人連れが乗ってるし… 車椅子の男性はただでさえ恐縮している様子だし… そこで“バスが遅れている”という事実をわざわざ言わなくても… と、また“余計なことを考え過ぎる”私の悪い癖が出てしまいました。