おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん 青春 黄夏 赤秋 白冬

2012年06月26日 15時27分38秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃん、私ね。
NHKを見ていたの。『仲代達也・赤秋 喪失からの出発』
奥さんが亡くなって9年が経つ。それでも、喪失感の中にいる。と彼は言った。
奥さんの遺骨は、今も家にある。その奉り方が、お葬式の際に使う台だった。
台とは別に、遺影を飾ってある。
台の上には白い布を敷きお酒等をあげ、位牌を置いてある。
あの白い布を敷いた台は、49日が過ぎると使わない。位牌は仏壇と一緒に作る。
私は、位牌だけ作ってゆっくりとお仏壇を捜したいと、檀家の坊主さんに聞いたけどそう言われたよ。
いいんだね。いろんなやり方があって。大事な人を奉る方法なんて、人それぞれだよね。
私も、そう思ったけど、うまい具合に気に入った仏壇に巡り合えた。

おかあちゃん、私は、仲代達也氏が9年の間 喪失感に苛まれ、自殺を考えた。と言う。
私だけじゃないんだね。私は、今も「何しているんだろう。私はここにいてはいけない。」
自殺。何で自分の命の終わりを決めてはいけないんだろう。そう思う。

彼はね。「もう、そろそろお墓にいれようかな。」と言った後に「あると、一緒にいるような気もするし」
と言った。私は、49日に、先祖のお墓に入れようと思った。
叔母さん達が、「もう少し家に置いてあげ。何年でもいいんやで。気持が落ち着くまで置いて。」
おかあちゃん、私はお骨に話しかけた事はない。遺影が一番。この頃、やっと位牌に話しかけられるようになった。
今は、ゆっくり先祖の墓ではなく、私とおかあちゃんの2人のお墓。
この頃は、選択肢がもっとある。桜葬と言って桜の木の下に、何人もの方が葬られる。土に帰る。
そんなのも、いいじゃないか。と思う。
おかあちゃん、今度はゆっくり捜すよ。終の住みかだもんね。

彼は、老いについて語っていたよ。
青春 青に対して 赤秋(セキシュン) 真っ赤に燃える秋
そして 冬になる。死を迎える。
人間は、1人で生れ 1人で死んでいく。孤独なものだ。
線香花火のように、最後にパーと燃え、ポッと落ちる。
私は、分かるような気がしたよ。秋は、真っ赤に燃えるような山の木々。
人間も、そんな風に生きたらいいね。

1人でも、その事を話せる人を持つ事が大切。泣ける人がいる事が大切。とその後、医師が話してた。
私には、聞いてくれる人がいる。その人の前で泣く事も出来る。
私は、恵まれているね。おかあちゃん、安心してね。
赤秋ではないけれど、青と赤の間。黄色だね。そうだよ。赤になる前の準備。
少しづつ、枯れていくのかな。まだ、枯れないよ。攻めの一手だよ。
人生を色と季節で分けたら、青春 黄夏 赤秋 白冬 私は決めたよ。どうだろう。

おかあちゃん、好き好き好き好き好き。大大大大大大好きだよ。愛している。
これからも、ズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。
コメント
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