新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

パリ・モンマルトル紀行⑭ 2つの教会が‟合体”する奇跡のポイントを見つけた=ノートルダム・ド・ロレット教会上

2017-02-18 | パリ・モンマルトル

 今日はある2つの教会が1つに重なり合うという奇跡的な瞬間に出会える場所に行ってみよう。

 
 まず、地下鉄ブランシェ駅前からピエール・フェンティーユ通りを南下する。途中ピガール通りと交差する地点にゴッホゆかりの家がある。フィンセント・ゴッホの弟テオ・ゴッホの家だ。ゴッホの終の棲家となったオーベル・シュル・オワーズに引っ越す時、つまり自殺する3か月前にこの家を訪れている。

 今はサロン・ド・テになっているようだ。

 広くにぎやかなロレット通りをセーヌ川方面に向かって歩く。ちょうど同名の地下鉄駅前にノートルダム・ド・ロレット教会がある。
 すぐには中へ入らずに、いったんそのままラフィット通りを下ってみる。その通りと東西に延びるオスマン通りが交差する少し手前まで歩く。
 そして、今まで来た道を振り返ってみよう。

 すると、ロレット教会の正面の上に、モンマルトルの丘にそびえ立つサクレクール教会がすっぽりと乗っかったように見えてくる。
 まるで2つの教会がこの瞬間だけ1つに合体してしまう場所なのだ。なかなか見ることの出来ない不思議な光景だ!

 それでは教会に戻って中に入ってみよう。この教会も素晴らしい輝きを持った聖堂なのだ。天井には金色の十字架があり、その輝きで教会全体が明るく感じる。


 主祭壇の上には聖母マリアの姿が。

 その上のクーポラ部分にもフレスコ画が描かれ、二重の半円形が重なっている。
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