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極西大陸,リスク,ドイツにおける外国人労働者問題の現状と対策

2019-11-11 18:40:11 | 連絡
第4節 海外における外国人労働者問題の現状と対策
(3) 外国人労働者とその家族をめぐる社会問題
ア 低い職業上の地位と高い失業率
 西ドイツにおける外国人労働者の就業状況をみると、製造業、建設業で稼働する不熟練労働者又は半熟練労働者が多い。これは、ドイツ人労働者が低賃金の肉体的に厳しい仕事を避けるにつれ、外国人労働者がこうした職種を代わって引き受けたことによるものと言われている。
 次に、外国人労働者の失業の状況をみると、1973年以前は、おおむね1%以下とドイツ人に比べても低い水準を維持していたが、74年以降は、深刻な不況と産業構造が不熟練労働を必要としない方向に変化したことから、失業率は上昇に転じた。88年の外国人労働者の失業者数は約27万人と全体の失業者数の約12%を占め、その失業率も14.4%と全労働者の失業率8.7%を大きく上回っている。外国人労働者の中では、特にトルコ人、イタリア人の失業率が高い
イ 居住をめぐる問題
 外国人労働者及びその家族の居住の分布をみると、大都市に集中しており、フランクフルトでは、住民の24.6%が外国人で占められている(87年)。また、外国人は、都市の中でも特定の地区に集中して居住する傾向があり、外国人が住み始めた地区では、ドイツ人が生活習慣や文化上の違いに耐えられなくなって転居していくため、一層外国人の集中居住が進み、いわゆる集中居住地域が作られていく傾向があると指摘されている。
 こうした地域では、外国人の母国の言語、文化、生活習慣が支配的となる。これは、外国人労働者とその家族にとって住みやすい環境ではあろうが、外国人のドイツ語の習得とドイツへの統合を妨げることとなっている。
ウ 学校教育及び職業訓練
 外国人労働者の子弟は、言葉等のハンディから、ほとんどの者は基礎教育を受けるにとどまっており、中等教育終了者は全体の15.9%、大学入学資格を得た者は、わずか0.5%にすぎない。
 また、外国人の子弟は、経済的な問題から職業訓練を受ける者の比率が低く、不熟練労働以外に職を得ることが困難となっている。
(4) 不法就労問題
(5) 外国人による犯罪とその背景




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