【2.1】昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。
イスラエル
と
イラン
の軍事衝突に
米国
が直接的に介入する準備を進めているとの観測が浮上する中、
ドル買いが優勢となった。
米5月小売売上高が予想以上に落ち込んだことを受けて144.35円前後へと弱含む場面もあったが、有事(警戒)のドル買いで145.38円前後まで反発した。
なお、日銀は昨日、政策金利の据え置きを決定。
植田総裁は米国の関税政策を巡る不確実性から、経済と物価は「下振れリスクの方が大きい」として利上げに慎重な姿勢を示した。
本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を発表する。
政策金利を据え置いた上で早期の利下げには慎重な姿勢を維持する公算が大きい。
日銀と政策の方向性は逆だが、
トランプ関税
の影響が見通せないのはFOMCも同じで、様子見の姿勢を強調せざるを得ないのも同様だろう。
FOMCではメンバーの政策金利見通しを示すドットチャートやパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見に注目は集まるが、市場への影響としては、こちらも昨日の日銀と同様に限定的となりそうだ。
日米ともに金融政策はドル/円の売買材料にはなりにくいと見られ、
本日も中東情勢やトランプ関税を巡って神経質な値動きが続くだろう。