【4.1】米国のトランプ大統領は、
中国との関税協定について「われわれが結んだ合意の大部分に違反した」と発言。
「しかし、私は習主席
と話をするつもりだ。
共にうまく解決できることを期待している」と付け加えた。
なお、トランプ大統領はこれより前、SNSに「中国は米国との合意を完全に破った」「ミスター・ナイスガイでいるのはもうやめだ」などと投稿していた。
【4.2】30日のドル/円相場は0.1%未満の小幅安。
取引レンジは143.44~144.46円前後だった。
世界的な貿易戦争を巡る懸念が上値を抑えた一方、月末に絡んだドル需要が下値を支える形で方向感が出ず、144.04円前後で5月の取引を終えた。
なお、米国のトランプ大統領は取引終了後に鉄鋼・アルミ関税を6月4日から50%へ引き上げると表明。
これを受けて本日のドル/円は143円台後半へとやや水準を下げて取引が始まっている。
もっとも、トランプ氏は30日に「合意を完全に破った」と非難した中国については、習近平主席と会談する意向を示し対話に前向きな姿勢を強調。
ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は1日、今週中にも米中首脳電話会談が行われるとの見通しを示した。
トランプ米政権の関税政策は硬軟織り交ぜながら遂行中と見られ、一方的なドル売り材料になりにくいと考えられる。
本日のドル/円は143円台前半では底堅い一方で、144円台半ばでは上値が重くなりそうだ。
材料面ではNYタイムに発表される米5月ISM製造業景況指数(予想49.5)に注目したい。
そのほか、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がイベントに出席し開会のあいさつを行う予定となっている。