【佐々木)停止させますよね。台風が去って再びタービンを動かせるようになるまで3日間ほど空くとしたら、この3日間を風力なし、他の原発や火力もなしで電気を持たせるためには、バッテリーがいくつ必要でしょうか? 何と1400万個必要なのです。
飯田)1400万個!?
佐々木)1400万個のバッテリーが必要なのです。トータルコストは年間270億ドル超。】
>
★「メディア〇〇〇さんには嘘をつかない正直者のお手伝いさん5W3H8人必須か。その者達の名前は1.「なに? (What) 」さん、2.「なぜ? (Why) 」さん、3.「いつ? (When) 」さん、4.「どこ? (Where) 」さん、5.「どんなふうに? (How) 」さん、それから「だれ? (Who) 」さんと言うんだよ。更に、6.誰に(Whom)7.どのくらいの数で(How many)8.いくらで(How much)」。 「メディア〇〇〇さんは現場現物現実の取材予算要員体制を強化加速して“正直者のお手伝いさん5W3H”8人探し連れてきください」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/5W1H
|
★経産省(『成長・経済安全保障=甘利前輪と分配・社会保障=岸田後輪との2輪均衡前進の議員内閣)は、大電力集中型、小電力地域分散型及びハイブリッド型発電所~送・配電網~消費施設のエネルギー安全保障コストを含む全コストについて、燃料自給率100%再生可能エネルギー及び燃料自給率0%「LNG火力・石炭火力・従来型&SMR型原子力」のを含むライフサイクル=発電燃料入手から発電網リサイクル・リユース・レデュースに至るコストの比較表算出例を①飯田浩司、②佐々木俊尚&③須田慎一郎委託調査研究プロジェクト~3千万円×4年に発出か>
:::::::::::::::::::::::::::::::::::
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月6日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。萩生田経済産業大臣が2050年の脱炭素社会の実現に向け、原発の再稼働を表明したというニュースについて解説した。
〇萩生田経済産業大臣、脱炭素社会の実現に向けて原発再稼働を表明
〇日本の現状では、再生可能エネルギーだけで100%脱炭素は無理
佐々木)日本の現状では、「再生可能エネルギーだけで100%脱炭素は無理」というのが専門家で共有されている意見ではないかなと思います。これを言うと必ず「いやいや、ヨーロッパやドイツは」と言うのだけれど、ヨーロッパの場合は国がたくさんあって、陸続きだから「再生可能エネルギー」「原発」「火力」電力を融通し合えるのです。日本はそれができない。
飯田)できませんね。
佐々木)「中国やロシアから買うのか?」 と。そうすると、今度は経済安全保障=発電原料自給率0の問題になり、エネルギー供給の首根っこを掴まれたらどうするのだという話になります。
飯田)パイプラインで首根っこを掴んでいるロシアと西欧の関係と同じですね。
佐々木)同じになってしまうでしょう。だから日本はエネルギーでは自立=発電原料自給率100%の水力発電や太陽光発電するしかない。同時に石油では頼らざるを得ないので、現状はホルムズ海峡やマラッカ海峡の方から運んで来る=輸送コストとシーレン安全保障国費が必須。
飯田)南シナ海を抜けて。
佐々木)それを防衛しているわけですけれども、原発だけ=原発燃料ウラン自給率0%にすれば、この問題も解決するという話なのです。
〇日本で再生可能エネルギーが難しい理由
〇日本で風力発電で電力を賄うには、年間3兆円が必要 ~現実的ではない日本での再生可能エネルギーによる電力供給
佐々木)停止させますよね。台風が去って再びタービンを動かせるようになるまで3日間ほど空くとしたら、この3日間を風力なし、他の原発や火力もなしで電気を持たせるためには、バッテリーがいくつ必要でしょうか? 何と1400万個必要なのです。
飯田)1400万個!?
佐々木)1400万個のバッテリーが必要なのです。トータルコストは年間270億ドル超。
飯田)270億ドル?
佐々木)年間で3兆円くらいですね。
飯田)270億ドル、3兆円。
〇萩生田大臣が「原発再稼働」を表明したということは、画期的ないい話 ~ベースロード電源には「火力・石炭・原子力」の3つの燃料=自給率0%しかない
佐々木)「ベースロード電源」と言われるような、一定量ずっと発生し続けられる電力は、火力、石炭、そして原子力の3つ=燃料自給率0%をやるしかないということです。ただ、石炭や火力はCO2の問題があるし、将来的にはホルムズ海峡を通って行かなければならない=自給率0%。自給率0%原発燃料も同様
飯田)地政学的な問題。
佐々木)地政学的な問題もある。マラッカ海峡も中国との関係があるということを考えれば、ある程度は原発=自給率0%原発燃料に頼らざるを得ないという状況なのだと思います。
飯田)なるほど。
佐々木)日本は「3・11」の事故の印象が強いので、原発がタブー化されてしまっている部分がありますが、萩生田大臣が「原発再稼働」を表明したということは、画期的ないい話だなと思います。
飯田)そうですね。
佐々木)今後やらなければならないのは、原子力発電のテクノロジーの進化です。欧米などでやっているのは「小型モジュール炉(SMR)」と呼ばれているものです。福島第1原発は70年代のものなので、もう半世紀前なのですけれども、いまの原発は小型の格納容器を丸ごと水に沈めてしまう。そうすると全電源が喪失しても、プールのなかに入っているので冷却され続ける。このように、いろいろな方式が出て来ているのですね。
飯田)放射線の遮蔽も水中だと相当減衰するという話です。
〇原発再稼働と、原発のテクノロジーの進化によって脱炭素は十分可能
〇欧米では「原発やむなし」とする環境保護運動家が増えている
佐々木)日本では「脱炭素」を言っている人が反原発とワンセットになってしまっていることが多いのだけれど、アメリカやヨーロッパでは、環境保護の運動家のなかで、「原発やむなし」と言う人が増えている印象があります。
飯田)そうですか。
佐々木)「CO2の問題」=誤解が最大の課題である。(注1)、(注2)それをクリアするためには、ある程度は原発=燃料自給率0%を容認せざるを得ないという方向に、現実的な切り替えが行われつつあるのです。日本の環境保護運動家は、欧米の状況ももう少しウォッチして欲しいですね。