小説『雪花』全章

心身ともに、健康を目指す私流生活!!
食事や食材、ダイエット、美容などの豆知識がたくさんあります。

ざつがく

2012-02-29 12:34:07 | Weblog
「第二ボタン」
 卒業式の日に想いを寄せる男子から学生服の第二ボタンをもらったという、甘酸っぱい思い出を持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 ところでなぜ第二ボタンなのかという、これにはいくつかの説があるようです。
 一つ目は学生服のボタンには、一番上が自分、二番が大切な人、三番目が友人、四番目が家族と、一つ一つに意味が込められていることに由来するという説。二つ目は、第二ボタンは心臓に近いところにあるため〝ハートをつかむ″ということから。三つ目は、戦時中、形見として軍服のの第二ボタンを大切な人に渡す風習があり、その名残からきているという説。
 ここ数年は男子の制服もブレザーの学校が多くなったことで、贈るのは第二ボタンではなく、ネクタイや校章に変わりつつあるということです。


オルニチンとは?

2012-02-28 16:12:40 | Weblog
 小さな貝「蜆」
 蜆が肝臓にいいことは、中国では広く知られています。
 薬膳では、蜆は滋養があって疲労回復に効き、体の熱を取り除く食材とされています。それは、肝臓機能を強化する働きは、蜆に含まれるアミノ酸の一つオルニチンによるものと言われています。
 では、オルニチンは体にどんな役目を担っているでしょうか?
 日本肝臓専門医須田都三男先生がこのようにおっしゃいました。
 「オルニチンは血液に溶けて体の中を巡って働きますが、最も重要な役目は肝臓での働きです。オルニチンを摂取すると、体や心の疲労減軽と同時に、脳の活性化や集中力、記憶力アップにもよいです。」
 日本の江戸時代では、〝土用しじみ″といって、蜆で滋養をつけて夏を乗り切る習慣があったそうです。
 小さな貝、蜆がこんな強い力があるって、熱烈におすすめしたいですね!
 特に、しじみのお味噌汁を飲むと、体にすーっと浸透していく感じがします。
 では、なぜ〝しじみと味噌″がよく合うのか、また専門知識を伺うと、頷けます……
 「…味噌に含まれる種々のアミノ酸と一緒になると、更に、理想的なアミノ酸構成になる」と記されています。
 〝しじみのお味噌汁″は本当に元気の素がいっぱいですね!

  

重宝な「生薬」

2012-02-27 16:39:59 | Weblog

 偶にカレー
 野球のメジャーリーガーとして大活躍、数々の記録を打ち立ててきたイチロー選手は、一時期、毎日朝カレーライスを食べ練習や試合にのぞんでいたそうです。
 イチロー選手はスプーン一杯の量の違いさえ分かる、つまり、具材も味付けも、食べる量も同じということです。
 自ら決めたことを倦むことなくこなす、この持続へのこだわりがイチロー選手の活躍を続けられるもとでしょう。
 そもそもカレーに使われるスパイスの多くは漢方の生薬であり、古くは〝重宝な薬″と言われています。カレーに含まれたカフェイン成分は自律神経を刺激し、休んでいるときに優位になる副交感神経から、活発に行動するときに働く交感神経への切り替えをスムーズにし、眠った体をビシッと起こしてくれると言われています。
 それからもう一つ、朝カレーの良さはカレーのスパイスが脳の血流量を増やしてくれることもあります、つまり頭の回転が良くなり、集中力が高まってくれるから、(偶に)仕事や勉強の前に食べるカレー食はうってつけの料理でしょう。
 そして、料理専門家は「カレーを作るときに肝心なのは、煮込み過ぎないことが大事です。野菜の栄養価を損なわないために、野菜は細かく切り、さっと火を通す程度にしたほうがいい、煮込み過ぎるとスパイスの薬効や香り自体が失われてしまう」と言っています。
 健康は「個人の違いを重視し、心身ともに一つ」と言われています。
 日々自分に適切な健康管理を心掛けましょう。
 千里鳥啼いて緑紅に映す(江南春・杜牧) 
 枯れ果てたように見える木の中で、やがて咲き薫る花の準備が全力でなされています。春を生み出す力も(スパイス)人々に新たな活力を与えてくれると思います。

 


 

「桃李満天下」

2012-02-26 10:58:39 | Weblog

 
 大自然の万物は厳寒の冬からその命を守りぬいて、春の清明な息吹と一斉に芽吹き始め、新たな再生行動を起こします。
 近くの公園に咲く梅に続いて桃、李が花を咲かせています。真っ先の春を彩り、また暖かい季節がやってくるという現象を望むと、自分の体に春気(エネルギー)を育んでいるように感じます。
 今年も、公園に足を運んでくる人が多く見られると、私の脳に一句の中国の諺を浮かびます:「桃李不言、下自成蹊」―桃李もの言わざれども下自ら蹊(みち)を成すという意味です。
 つまり、桃李には静々とその花の美しさと実に惹かれて人が集まります。人間も同じと思います。人は感動しその人を慕うものでしょう。
 花について、『風姿花伝』に「時分の花」と「まことの花」が書かれています。前者は若さによる華やかさ、後者は試練によって身についた美しさと綴っています。「まことの花」は、まさに人間の内面から滲み出た輝きでしょう。
 自然の花も人間も皆、雪が降り積もる中に「春望」、春を望みます。それは、春に向って、これからの自分に良いことが起こるだろうと予測する新たな希望でしょう。また、冬の寒さに耐えてきて、暖かい春を迎える心のポジティブな生きがいでもあると思います。その気持は、これからの自分の人生を百八十度も変えるほどの底力になるかもしれません。
 そして、なによりもいろいろな苦労を重ね、人生の節を刻んできた人は季節に合わせ、今こそ自分の人生の転機と思い、好機を捉え、そのような人は自分が輝くと同時に周囲をも明るく照らしているように感じます。
 春の一刻は値千金、桃李の季は人の花を清香……
 身の上に起こる変化を負の変化であると思えない人、機縁に変転していくと思う人は「花のある人」と言ってもいいでしょう。「花のある人」は魅力を感じさせます。そういう人はまたお互いに相呼応じながら、ともに好機を迎えていくでしょう。
 「春望」―春に希望を託す私は、「花のある人」の輝きに満ちている姿に心打たれながら、自分の生命の再生を可能とする行動をしたいものです!
 
 
 
 

脂肪を燃えよ

2012-02-25 12:27:46 | Weblog

 良質の油を選ぶ
 人間の体の中では、脂肪は〝毒″になると言われています。
 脂肪は皮下脂肪の組織に収まっていれば、安全ですが、しかし、過食や偏った食事、質の悪い油を摂取し続けると、脂肪の蓄積が進み、あふれた脂肪が肝臓や内臓周辺につくと、細胞内に浸入して、毒性を発揮するというわけです。
 聞くところによると、専門家は「肥満の人は、なぜ病気に進行するかというと、緩やかな炎症が蔓延している状態だからです。そして、炎症に2種類あって、けがをした時に体内に細菌やウイルスが侵入して痛みや熱を伴う炎症と、痛みがなく本人が気づかないうちに進行する炎症です。後者は糖尿病やアレルギーなどの慢性疾患へつながります。このもとになるのが〝毒性脂肪″」と言います。
 そして、その毒性脂肪を体に溜めないために、料理に良質な油を積極的に摂ることも重要と言われています。
 例えば、オリーブオイルなどの良質なものを1日大さじ1~2杯が目安として、よいそうです。
 それは、オリーブオイルは油でありながら、中に含まれるオレイン酸とポリフェノールは、善玉コレステロールを減らさずに、悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、交感神経を刺激して、脂肪の燃焼を促してくれるという効能が強いからです。
 そして、オレイン酸は肥満ホルモンと呼ばれるインスリンの効きをよくします。つまり、脂肪を溜め込もうとするインスリンがたくさん出ない、太りにくい体にしてくれるそうです。
 もう一つの作用は、(オレイン酸)体に溜まった毒素を体外に出しやすくする、所謂「解毒作用」があると栄養知識書に記されています。
 オリーブオイルは、その効果の源が明らかにされているので、料理と一緒に毎日、こまめに摂れば、余分な脂肪が溜まらないでしょう。
 これから、安価な植物油などを減らして、良質な油を積極的に取ってはいかがでしょうか。
 オリーブオイルは油なのに、その強力な抗酸化パワーがあなたの源に!
 
 

「低体温」を予防

2012-02-24 11:30:43 | Weblog

 中国の人は、飲食に対して、常に冷たいものを避け、体を冷やさないように工夫しています。
 例えば、寒い冬季に、オレンジを食べる場合は、まずオレンジを温水に漬け、3分間ぐらい温めてから食べます。そうすると、皮も剥きやすく、甘さも変わらないです。
 どうして、冷えが健康によくないでしょうか。日本の医師斉藤真嗣先生が次のように述べています。
 「人間の平熱は36.5~37度あることが自然なのです。しかし、現代では、平熱が36度以下の低体温の人が増えてきました。体温が1度だけ下がると、体の免疫力が30%も低くなります。逆に体温が1度上がることで、免疫力は5~6倍にも高まります。これは体温の上昇とともに血液の流れがよくなり、生命維持のために重要な酵素の働きが活性化するからです。」
 皆さんがご存知のように、人間は年齢を重ねるとともに、免疫力が低下していくのは避けられないです。しかし、体温を上げることで、いつでも体内の血流をよくしておくのが、免疫力の向上につながるということでしょう。
 斉藤先生は次のように提案しています。
 1日1回は必ず体温を37度に上げる機会を意識的に作ることです。それには、入浴が最も手軽で有効です。更に言えば、一気に体温を上げるのではなく、平熱が徐々に上がっていく生活が望ましいです。つまり効率がよい体温アップ健康法として、やはり日常生活の中での「食事」「睡眠」「運動」の三つのバランスが大切なのです。
 夏でも、水分を摂る場合は常温で飲むようにし、常に体を中から温めることを意識したほうがいいでしょう。
 お勧めしたい食材は、大豆食品などがあげられます。
 大豆食品に含まれるイソフラボンはがんの元凶となる活性酸素を除去します。また、カラフルな黄緑色野菜もお勧めです。特にトマトに多く含まれる「GABA」は、人間のストレスの緩和に有効で、筋肉を増やし、体温を上げることにもつながっているので、日々意識してこれらを食べて、平熱を36.5~37度に保ちましょう!

「余暇」を楽しもう

2012-02-23 14:49:42 | Weblog

 人間は何かの「仕事」に取り組む存在と思います。
 女性にとっても、「仕事」は生涯のことです。
 結婚すれば、大半が家庭を守ることに専念し、家事や育児をするというのは女性にとって非常に重要な「仕事」といえるでしょう。
 げれども、「余暇」を愉しむという、現在の自分、現在の一瞬、一瞬を真摯に充実して生きることは、人生の目的である幸福の要素と思います。
 自分の趣味や愛好という「余暇教育」を受けると、新たなきづきが得られるかもしれません。
 例えば、数年前に読んだ本をもう一度読むと、より意味を深く理解し、何かをより感じ取れ、見過ごしたことを改めて、心が移っていきます・・・
 自分に属する「余暇」を充実すれば、心身ともに調節されて、心が豊かになります。そこから、さらなる興味や好奇心が湧いてきます。そして、自分磨きのモチベーションが上がって、人間の精神というものをより追求し、家庭生活もよりよきものをめざして、努力すると思います。
 また、「余暇」を重視すれば、社会のことにも目を開き、自分と社会とのキズナを作ることもできます。そこに、新たな感動を得て、潤い日々を過すことが出来ると思います。
 「余暇教育」そんな日々を送りたいです!



体と心は一つ

2012-02-22 11:58:32 | Weblog
 
 人間は、体が疲れたら、心にも影響が表れます。逆に心が疲れていれば、体も何らかの不調が表れます。体と心を一つにするという心身の修復は中医学では「心身合一」と言います。
 また、中医学では「天人合一」、季節に応じて体を養う事も大事と説いています。
つまり、春はだんだん温暖になるにつれて人の体もほぐれ、活発に働き出します。そうして、人間体内では「肝」のエネルギーが高まり、この肝をいたわる食生活が大切でしょう。
 中医学でいう「肝」とは、肝臓だけではなく、血液の巡りや目、情緒の働きにも関係しています。肝は血を充実させた上で、働きが活発になり過ぎないように抑えつつ、バランスを保ってこそ正常に働くものという意味です。
 春は「補血」(造血機能を促す働き)、「滋陰」(全身に栄養を与える働き)、「平肝」(肝の機能を正常化する働き)の季節なので、これからの過ごし方や食事で体をセルフ・ケアするために、中医の考え方に基づいて、季節の食材を上手に取り入れて食事を作ると季節の変化に耐えられる体作りができるでしょう。
 日本の柴田博先生(人間総合科学大学院教授)のアドバイスによると、「70代、80代になっても肉をしっかり摂り続けること――それが長生きの秘訣」だそうです。
 肉には、人間の免疫力を高め、感染症、老化に伴うさまざまな病気の発症を防ぐ働きがあります。また、肉は体に良いだけではなく、人の心を幸せにする成分も含んでいるそうです。その要となるのがアナンダマイドという物質で、気分を前向きにしてくれるとは最近聞いた話です。

  

陰陽把握

2012-02-21 10:08:06 | Weblog

「古往今来」―昔から今まで、人々は“養生之道”を辿り続けています。
養生について、人の体質や体調がそれぞれ違うので、その人にあった処方をするのが大切であり、漢方ではこれを「証」と呼んでいます。
 つまり、一律に論じない方が良いとうことでしょうか。
 漢方医学によると、「証」を見極める方法は、まず自分の体質を察知して、対処することです。
 中国古来では、まず自分の体質が「陰」(陰寄り)か「陽」(陽寄り)なのかを把握することです。
 「陰の人」は血液の循環があまり良くなく、“気虚”―気も不足なので、このようなタイプの人は日々、適度な運動を心がけることがとても重要と言われています。
 反対に、「陽の人」は元気ですが、体に熱がこもりやすく、このようなタイプは日々、水分摂取を意識して、体にこもった熱を排泄することが大事です。
 『王帝内経』の一節に「従陰陽則生、逆之則死」とあります。
 つまり、世のすべてのものは「陰陽」に分けられています。人間は「陰陽」のバランスが取れていれば、健康な生活を送ることが出来るということです。
 そして、医食同源というのが、薬食同源ということです。
 昔、中国では、次のような理想的な食習慣を示しています:「朝食好、午食飽、晩食少」―朝は質のいいタンパク質や炭水化物、ビタミン類を万遍なく摂ります。昼はバランスよくお腹いっぱい食べて、夜は少量で済ませます。
 薬食同源は、食と薬は同じで、口から入るものは、すべて薬になるという意味なので、健康のために食に関する知識も人間にとって重要と思います。
 つまり、まず自分の体質を知り、その上で、「多色」、その時季に収穫されるものを食に盛り込み楽しむことです。
 色彩美しい春は、菜の花、人参、筍、トマト、海藻などが出回る時期になりますので、ぜひ食生活に取り入れて欲しいものです。
 今旬の最たる例は筍と思います。
 筍は食物繊維やカリウムがたいへん豊富で、タンパク質と組み合わせて、食卓に載せてはいかがですか!

 (写真はお昼の定食)

「酵素食」の役割

2012-02-20 16:47:49 | Weblog

酵素を摂ると病気になりにくいとか
最近、日本では「酵素食」なるものが栄養学上注目されていて、広がっているそうです。
「酵素食」は病気治療のための際にも採り入れられて役立っていて、酵素をしっかり摂っていれば、たいていの不調は治せると説かれています。
 酵素と言えば、やはり“生”ものでしょう。もちろん生野菜に限らず魚にも肉にも酵素が含まれています。
「生のものは、体が冷えると思いますが、しかし、生野菜で食養生すれば、抗酸化が増して、血液もサラサラし、かえって長く続けると、生食は案外、体が温まる。」と鶴見クリニック院長がおっしゃいました。(著作『酵素が病気にならない体をつくる!』)私にとって、想像外に思われたことでした。
これから天気はだんだん暖かくなります。汗ばむ時季に、足りない酵素は食べるか捕食すればいいでしょうか。
「人間には、3つの生理リズムがあると言われています。第一のそれである、午前4時から昼の12時の間は、汗をかき、排泄をする時間なので、この時間に消化に時間がかかるものをたくさん食べると、排泄が抑えられてしまいます。そのために朝は酵素たっぷりの生野菜や果物がいいと思います。それから、昼12時から午後8時の間は栄養吸収の時間です。この時間には、昼食と夕食時に酵素を効率よく摂るため生野菜を先に食べます。夜の8時以降は代謝の時間なので、この時間帯には食べないほうがいい」と鶴見院長もおっしゃいました。 酵素は生きているので、つまり熱に弱いということでしょう。
活性力を失わないために、健康な人は5割、生で食べる、または浅漬けや酢漬けもいいそうです。 たとえば、「浅漬けの定番」キュウリや「春の七草」と言われるカブ酢漬けは酵素が生きているので、体のエネルギー回路になって、いいかもしれませんね!