ドラクエ9の人だかりに思う

戯休「いやはや、お休みもあっという間だよねぇ・・・。」
修道女「？？　まだ明日もう一日あるじゃないですか。」
旗本「ふん・・・。　いつもの事だ。　最終日は体調や調子を戻さねばならぬからな。」
戯休「そうそう。　何も考えずに遊べるのも今日までって事だよ。」
修道女「寂しい考え方ですね、それって・・。」
戯休「でも、仕事始めに遊び疲れた顔で始めるのって嫌じゃない。　後に残さず遊ぶのが粋ってやつだよ。」
旗本「ほう？　言ってる事は立派だが、体調はどうなのだ？」
戯休「・・・・めっさ体がだるい・・・。　ああ、東京に居た時にマッサージ行ったのに、行く前より辛いの・・・。」
修道女「・・・つまり、ダメダメって事ですね。」
戯休「ううう・・・こんな状況で仕事に行った日にはアンタ・・・いい笑いものっすわ・・・。」
旗本「明日一日で、もう少し調整する事だ。　恥を晒したくないのであればな。」
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旗本「しかし、今回の上京は、オーディオ関係に触れぬままであったな。」
戯休「そだね・・・。　PC関係に目が行ってたって事もあるけど、先に触れたような、話題の新機種ってのが無かったからってのもあるかなぁ・・・。」
修道女「そうでしたっけ？　結構話題自体はあったと思うんですけど。」
戯休「そういうのを置いてある店に行かなかったからね。　今行っても確実に冷やかしだしなぁ・・・って思うと、こっちも遠慮しちゃうもの。」
修道女「また少しすれば秋のイベントシーズンになりますから、その時までは大人しくなっちゃいそうですね。」
戯休「で、そういう店に行かないから、その分ヨドバシとかでゆっくり色々見て回ってたんだけど・・・まぁ驚いたわ。」
旗本「ほう？　何か思いもよらぬ魅力的な商品にでも出会ったか？」
戯休「いや、ドラクエ9の人だかりに驚いた。　まぁ凄いなんてもんじゃないわ。　遠目に見ても異様だけど、近くで見ればより異様ですよ、あれ・・・。」
修道女「ですけど、そういった行列って、秋葉原じゃ珍しくないんじゃ・・？」
戯休「並ぶだけならね。　その日だって、何を並んでいるのか判らないけど、とにかく大行列は他にもあったし。　でも、それらに比べて人数自体は少なくても、印象が違うわ・・・。」
旗本「ふむ・・。　いまいち違いが判らぬが・・・。」
戯休「普通の行列とかと違って、百人以上が全員DS持って、画面見ながら下向いてるんですよ・・。　一言も話さず、ただ一心不乱に・・・。」
修道女「・・・あ、私、ちょっと引いてきました・・・・。」
戯休「見てきた俺はドン引きだけどね・・・。　しかも、それだけじゃなく、もう隙あらばありとあらゆる場所でDSを広げている人間がずらずらと・・。」
旗本「用意された場所以外でも、か。　余程だな。」
戯休「性質が悪いのは、エスカレーターだろうが徒歩だろうが、移動中にも画面を直視している人間が一杯居た事。　俺も何だかんだでゲーム大好きだけど、どうだろうか、これ。」
修道女「・・・何か危ない事が起きそうですよね、それ。」
旗本「有無。　音楽を聴きながら歩くだけでも危険なのだ。　画面を見ながらであれば、その比ではあるまい。」
戯休「始めは正直な話、ゲーム内容以外の面でも退化したゲームの姿がここにあると思ったもんだけど・・・。　それどころじゃなかったです。」
修道女「退化ですか・・。　PS2からDSになった分退化したって事は理解できますけど。」
戯休「それにネットで世界中の人と触れ合える訳ではないのは以前から言われてるけどさ・・・地域格差の問題も成程垣間見えて悲しくなったってのもある。」
旗本「その話もあったな・・・。　確か、田舎ではすれ違う事そのものが困難だと。」
戯休「そうした問題はこれに限った話じゃないにしても、もう少し考えてもらいたいな・・・。」
修道女「下手に『皆で』ってすると、返って難しくなるって事なんですね・・・。」
戯休「まぁ、文句があるなら遊ばなければいい・・・って言われればそれまでだけど、安全意識だけは個々に持ってもらいたい。　狭い所でもリュックを背負ったままな人が居る事についてのモラル向上も何とかしてほしいけど、危険性はこっちの方が断然上だからね。」