ナベッチーのエンジョイライフ

他人様からすれば他愛もないことでも、記憶にとどめておきたい事、感動したスポーツ、本、映画などを思いつくままです。

吉村 昭

2009-09-24 09:20:18 | ブック(記憶に残したい本、文章)

昨日23日は秋の彼岸の日であった。いつもの散歩道である市営墓地近くの堤防は彼岸花が咲き乱れている。私は青空の下の彼岸花より、雨の日や、早暁の彼岸花をじっくりと見てみたいと思い、21日の早朝小雨の中での彼岸花をデジカメで撮った。

 

 

先週は吉村 昭のエッセー 「回り灯籠」を読んだ。小説の裏話や、その後の秘話であったり、取材メモのようなもので、その小説を読みたくなるようなエッセーである。その中では戦前に海軍の潜水艦が沈没し、昭和27年にサルベージ船で引き上げられ、船室の状況をカメラで撮った、中国新聞の白石記者とのやりとりが生々しい。潜水艦には102名の乗員がおり、生存者2名の悲惨な事故で、たまたま潜水艦前部2室だけが未浸水のままの状態で引き揚げられた。酸素がなくなり、腐敗菌の活動がやみ、海底のため気温が低く腐乱することなく、冷凍人間になった状態で8年後に姿を現した。遺書には皇居遙拝、国歌斉唱の儀式が行われことも記され、外国の潜水艦の折には狂乱状態になった乗組員が我先にとハッチから脱出しようと凄惨きわまりない状態とは全く違う当時の海軍精神を見せてもらった。


ギルバート・クレイブ

2009-09-22 10:45:23 | 映画(記憶に残したい映画、シーンなど)

今日は久しぶりの映画である。1993年制作のディカプリオが19才の時の映画「ギルバート・クレイブ」である。過食症の母親と障害を持つ弟(ディカプリオ)の面倒を見る兄(ジョニー・デップ)を中心とした、家族が支え合いながら生きていくストーリーである。平凡とは思える家庭であっても、生きていく上で悩みやトラブルはつきまとう。障害を持つ家庭としては、なおさら常人では理解できない苦悩がある。それを兄弟愛、家族の絆で立ち向かう姿と雄大なアメリカ農村地帯をバックにしたスケールの大きい映画で今年見た中ではトップクラスであろう。家内の横顔にも感動の涙がみられた。

今晩は瑞穂市総合センターあじさいホールで朗読劇の招待をうけていた。近所のMISI夫妻が数年前から朗読劇を立ち上げられて、昨年に続いての公演である。昨年は地元の民話を演じられてたが、今年は斉藤隆介創作民話と太宰治の「走れホメロス」であった。もちろん斉藤隆介氏民話もそして太宰治も初めて聞く物語であった。朗読者は大きな声で感情を込められたお話に夜もまた、隣の家内の涙をぬぐう姿を見た。


今週の英会話

2009-09-21 14:37:25 | 講座(英会話、ブログ講座等)
シルバーウィークの真っ直中ではあるが、今朝は天気もよく爽快な気分で英会話講座にでかけた。さすがに岐阜市内は車も少なく駐車場も閑散としていた。今日の講座の一つにYou should~と You must~であった。 You should call him.のようにshouldは 「~すべきである」としか私の頭にはなかった。He should come to the party.のように「~するはずだよ」とは言われてみると覚えたような気もする。You must~ も「~せねばならない」だけでなく、You must be hungry.のように「~にちがいない」もあったのだ。 会話の前後の文脈で判断しましようと、簡単に書いてあるがこれがなかなか難しいし、面白いのである。もう一つは I’m so sad.と言われた時の返答として、 That’s too bad と  I ’m sorry to hear that.(お気の毒です) この会話もおぼえるように指示があり今日も終わったが、果たして私の脳にインプットできたのであろうか?講座終了後はKEI先生もはいってのコーヒータイムであった。

南木佳士

2009-09-17 13:10:57 | ブック(記憶に残したい本、文章)

私の読書は寝る前30分ぐらいと、夜中に目を覚ましたしたときに読む程度で、机の前でじっくりと読むことはほとんどない。寝る前30分ぐらいとは読んでる途中睡魔に襲われるからである。また老いてくるとともに夜中に目を覚ますことが多くなりその時に本が枕元に読める本があることは喜ぶべきことである。いつも利用する瑞穂図書館の入り口には新刊コーナーがあり、私は入館するとまずそのコーナーを覗いてから見たい本を探す。先週はたまたま、南木佳士の「生きのびる からだ」がそこにあった。南木佳士のことは信州で内科医をしながら作家であること程度しか知らなかった。この本は信濃毎日新聞や、文芸春秋に掲載されたエッセーである。育ての祖母への思いや、浅間山麓での医者と作家としての生き方をわかりやすい言葉で淡々と書かれているが人様への優しい思いやりを教えてくれた。文中で紹介された、「マンネリズムのすすめ」丘沢静也 平凡社新書 泉鏡花の「高野聖」も読んでみたくもなりブログ上で記憶することとする。 彼の場合は作家生活が長い割に本業を大事に全うしていることもあり、また途中病気もされて作品は少ない。芥川受賞作 「ダイアモンドダスト」は次回借りることとする。一冊の本から読みたい本や興味のあることがつぎつぎと登場するので秋の夜長もエンジョイできそうである。